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エコツアーの旅に出てきました! [2006年06月01日(木)]


4月12日から1週間、沖縄の西表島に滞在しました。

この旅は、西表に残された自然との出会いであるとともに、エコロジーオンライン(以下EOL)のインタビューやライブでお世話になっている石垣金星さん、そして奥さんの石垣昭子さんとの出会いの旅でもありました。

まず旅の初めに、石垣昭子さんの自然布の織物工房、そして次に東京の大企業がつくったリゾートホテルを訪ねました。

石垣さんの工房にはその場にしかない柔らかな時間が流れているのに対して、リゾートホテルの方はどこかに経験したような南国時間が流れています。

まさに自然に手を入れて、西表じゃなくても良いものを生み出してしまうリゾート開発。「南の島とはこれ!」という固定観念を持ったタイプには心地よいのかもしれませんが、自分で旅をクリエイトできる世代には、おもしろみにかけるのではないかという気がします。いまの若い世代は、単純に南の島にある自然の資源を楽しむだけではなく、そこに遺された人の意識と出会うことによって自分の意識を高めることを求めているんじゃないかと思うんです。

そして翌日、西表青年会の有志の人たちのご厚意で、地元の人たちしか知らない滝を見に行ったり、マングローブの林に入って巨大なシジミ貝の採取をしたりしました。
大きな岩がごろごろしている源流を不器用ながらのぼって行くと、亜熱帯の雨に濡れた森の中に突然、3本の滝が現れます。雨に濡れた森が美しいことと、その清楚な滝のすばらしさに目を奪われました。

ここはガイドをしてくれた若者たちが、子どもの頃によく遊んだ場所。しかし、現在の西表の子どもたちが、ここに来ることはないようです。やっぱり、西表の子どもたちも「TVゲームの方が楽しいさ〜」と言うのです。

西表のような島に来ると一見、豊かな自然が残されています。そうした自然に対して僕ら個人の力って弱いよな〜という感想を持ちがちです。でも、こうして話を聞いてみると、そうした大自然も内側から壊れ始めているんじゃないかな〜と感じさせられます。

エコロジーオンラインのような活動をしていると、地域経済が疲弊したために、自然破壊型のリゾート開発が行われたり、迷惑施設とも言われるようなものの誘致が行われる現実を目の当たりにします。このように人間と自然との関係が、lose-loseにならないためにも、なんらかの方策を考えないといけないと思うのです。

当然、西表がそうしたことに対する明確な答えを持っているわけではありません。逆に、リゾート開発や、エコツアーを展開する人たちの経済的な思惑によって、自然が破壊されている現場を見たりすることが多い旅となりました。

しかし、希望の灯も見えてきました。

それは、この地に遺されているコミュニティーの力強さや、自然の恵みを人の文化へと昇華させる手わざの存在です。

そうした力は、社会も、物質も、バーチャルなものにとり囲まれた現代人に対して、生命のリアリティーの再生をもたらすポテンシャルを持っているんだなぁ〜と強く感じ始めました。

なにもこうした力を持っているのは西表だけではないと思います。普通に存在する私たちの地域での生活のなかにもそうした力は宿っているはずです。そんな力を芽吹かせてあげることに、エコロジーオンラインも協力して行きたいな〜と強く感じる旅となりました。

Posted by 渡良瀬エコビレッジ at 12:09 | 渡良瀬ルネッサンス | この記事のURL | コメント(2) | トラックバック(0)
しあわせのコットンボールの季節がやってきました! [2006年05月01日(月)]


 今年もオーガニックコットンの栽培が始まります。

 毎年、この時期になると、この記事を書いている気がします(笑)。でも、考えてみればスゴイもので「いばらき」という和綿を育て始めてはや5年。最近では東京のデパートから、オーガニックコットンの畑をビルの屋上につくって欲しいとか、高校の授業で教えて欲しいとか、様々なご依頼が増え始めました。なかなかお金にならないオーガニックコットンの栽培ですが、全国的な広がりが見え始めました。

 すでにこの連載で書きましたが、オーガニックコットンの栽培をしてもらっているのが藤岡町の有機農家の町田武士さんご夫婦。彼らが運営するあき津亭(元々は、幻の手打ちうどんを食べさせるうどん屋さんでした)を中心にエコロジーオンラインが渡良瀬エコビレッジというプロジェクトを企画中です。その中心となるのがこのオーガニックコットンの栽培となります。

 5年にわたってコットン栽培を手がけてくれている町田さんについてもなんと東京の出版社で単行本の企画が進んでいます。高校卒業後、40年の永きにわたって、有機農業や渡良瀬遊水池の保全に関わってきた町田さんの半生を記した本が全国の書店店頭に並びます。これもまた、すっごい楽しみなんですよね。

 さて、今年の和綿の種まきはゴールデンウィーク明けの土日になるわけですが、僕らもその前に手分けしてやらなければいけないことがあります。

 綿と種を分ける作業、「綿くり」です。

 電気で動く機械があれば、なんのことはない作業なんですが、僕らの手元にあるのは、江戸時代や、明治時代につくられた木製の綿くり機。仲間で手分けして夜なべで種をとらないといけません(笑)。でも、この単純な作業もやり始めてしまうと時間の経つのを忘れてしまうようなところもあり、遙か江戸時代にタイムトリップしたような気分を味わえるのも事実。子どもたちもやり始めの頃は先を争ってやるほどの代物です。
 種と分けられた綿の部分はいずれTシャツになる予定ですが、まだ、機械で糸に紡ぐまでには量が足りません。また今年もエコロジーオンラインの仲間で手伝って一反ほど栽培をして様子を見る状態が続きます。

 コットン栽培が始まる前に、あき津亭で大切なイベントを開催しています。

 それが素朴画家の田中重光さんの個展「やまずめぐるも」です。
 田中さんはあき津亭の運営にはなくてはならない人で、ある時は料理人としてあき津亭のイベントに参加し、またある時は、画家としてあき津亭に豊かな水のような潤いを与えてくれる方です。
 まだ、こんなのどかさがこの地域に残されていたのかという風景を探しだし、一枚の絵画としてとても丁寧に描き出しています。
 人間とともに、生きとし生けるものが自然のなかで環のようになって巡っていた100年前までの日本。その原風景を次世代に残していこうというのが渡良瀬エコビレッジ、そしてあき津亭が目指していることなのですが、それをより目に見える形として表現してくれているのが重光さんの絵であると言えるかもしれません。
 まさに、個展のテーマに掲げられた「やまずめぐるも」も、止まずに巡り続けている大自然の営みを言葉として表現したものです。4月21日からあき津亭で開催中です。
 
Posted by 渡良瀬エコビレッジ at 12:06 | 渡良瀬ルネッサンス | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
東京都との協働事業「東京ソーラー大作戦」を実施します。 [2006年04月01日(土)]
 エコロジーオンライン(以下EOL)が手がける行政、企業との協働事業がかなり多くなってきました。

 地元のものが少ないのは残念ですが、栃木でもいろいろなイベントやシンポジウムにも呼ばれるようになりましたから、ぼちぼち増えていくかなとも思っています。

 これまでEOLが国の事業を中心に手がけてきたものでいうと下記のようなものがあります。
・環境省「Re-Style」
・環境省「環の音楽」
・環境省、WWFジャパン「温DOWN化計画」
・農水省「バイオマスプラスチック」
・林野庁「木づかい運動」

 これからも、自然環境問題に深く関わっている環境省、農林水産省を中心に、いくつかの協働事業の話が出てきています。

 そんななか、今年、大きな展開となってくるのが東京都との協働事業「東京ソーラー大作戦」です。
 この事業は、東京都が2月に発表した持続可能な東京の実現をめざす「新戦略プログラム」〜都市と地球を救う“志”を東京から世界へ〜という取り組みのなかで行われるもの。東京都とEOL、財団法人水と緑の惑星保全機構、(株)ソニー・ミュージックコミュニケーションズの四者による協働事業となります。

 東京都が発行した事業計画のなかにはこんなことが書き込まれています。
『東京の環境行政を更に積極的に展開していくため、今回、「持続可能な東京の実現をめざす新戦略プログラム」を策定した。策定に当たっては、以下の3つの観点に留意した。
○持続可能性の危機への取組を一層重視
○国に先駆けた制度、仕組みづくりを更に進める
○企業、NPO等が「公」の役割を担う環境政策の重視』

 3つの観点のひとつにあがったのが企業、NPOとの「協働」です。 
 こうして東京都が立てたのが5つの新戦略プログラムです。
【プログラム1】深刻化する地球温暖化への更なる挑戦
【プログラム2】持続可能な自動車交通への転換
【プログラム3】東京に緑をよみがえらせ、育み、活用する
【プログラム4】先導的な産業廃棄物対策の展開
【プログラム5】環境の「負の遺産」を解消する

 プログラム1に書かれた「深刻化する地球温暖化への更なる挑戦」のなかで、地球温暖化をもたらす化石燃料から、再生可能エネルギーへと転換を行っていきます。
 そのなかで、市民、地域参加型で再生可能エネルギー導入事業を行うことになりました。それはこんな内容の事業になります。

『企業やNPOなどと協働で、市民や企業の協賛や出資により、公共施設や民間施設に太陽光発電施設などを設置する市民・地域参加型の再生可能エネルギー導入事業を開始する。2006(平成18)年度は、第一弾として、ミュージシャンや企業・NPOの協力・協賛等を得て、都立潮風公園に太陽光発電設備を設置するプロジェクトを実施する』

 4月からの本格展開に向け、いろいろな企画が進捗中です。音楽イベントなどの実施だけでなく、わかりやすいキャラクターの製作やインターネットでの展開など、話題になるんじゃないかな〜と思っています。今後もこの連載で情報をご提供しますのでお楽しみに
Posted by 渡良瀬エコビレッジ at 12:03 | 渡良瀬ルネッサンス | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
エコロジーの風が吹き始めました! [2006年03月01日(水)]

立松さんを囲んで渡良瀬を巡る有志が集まりましたよ。


 早いものでエコロジーオンラインというNPOを立ち上げてから今年で6年になりました。

 エコロジーってなに?
 NPOってなに?
 インターネットってなに?

 と、言われ続けた立ち上げ時期を思い返すと(笑)、本当に時代は変わってきたのだな〜と思います。

 僕らが活動を始めた6年前は、スローライフのブームもありませんでしたし、今、話題となっているLOHASという言葉なんか誰も知りませんでした。ところが今や大都市の書店では、様々な環境雑誌や単行本が書店に立ちならび、エココンシャスなハリウッドのセレブの生活や、それにあこがれる若者たちのエコな生活を伝えるようになりました。

 僕らが主な活動の領域とするインターネットもかなり普及しました。

 こうして僕のコラムを読んでいる人の中にも調べものなどはインターネットでやってしまうなんて人もたくさん出てきているのではないかと思います。

 そういった変化を反映してか、エコロジーオンラインにも、たくさんのラジオ、雑誌などから出演の依頼が来るようになりました。年明け早々、TBSラジオの環境キャンペーンの特別番組に呼ばれてお話をしたり、雑誌、業界紙などの取材もかなりこなしてきました。

 地元でも、いろいろなシンポジウム、講演会に呼ばれるようになっています。
 1月15日に北野大さんたちと行った佐野市主催のシンポジウムに続いて、2月18日には「人も自然も元気な那須野ヶ原を目指して」と題して那須で行われたシンポジウムにも出席させていただきました。 
 そして3月4日(土)午後2時からは、宇都宮市内のパルティとちぎ男女共同参画センターにおいてNHK 環境キャンペーン「『未来へのメッセージ』from 栃木」というシンポジウムに出席します。
 立松和平さんも参加するこのイベントでは、煙害ではげ山になった足尾銅山の松木渓谷の空撮映像や長年の植林活動によって回復した山に戻ってきたツキノワグマの映像なども見ながら、一緒に講演やトークを行います。
 こうしてエコロジーオンラインの全国的な活動と地元の活動がつながっていくことはとても素晴らしいことだな〜と感じます。

 このような社会的な変化が、本当に地球温暖化問題などの地球環境破壊をくい止められるかどうかはわかりません。たぶん、スタートラインに立った程度の話なのかな〜と思います。
 しかし、環境保護に関わっている関わってきた僕らのような団体の活動を支える素晴らしい風であることは間違いないと思います。

 そして同様に、自然環境を守ろうとする企業の商品が売れるようになったり、環境と共生する町づくりを進める自治体へと移り住む人たちを生み出すきっかけとなるでしょう。

 僕らが住んでいるこ地域は、東京からもそう遠くはなく、まだまだ自然が残っています。
 その自然を守りつつ、新しいエコロジー産業を育てながら、発展するモデル地域となったら良いのではないかと思っています。
 このような変化を遂げていくためには、流域を通して様々な地域をつなげている渡良瀬川、そして、生命をかけて渡良瀬川の公害問題と闘った田中正造の存在がやはり大きいはずです。渡良瀬通信にも期待したいとことです。
 僕らも、藤岡の町で行う渡良瀬エコビレッジセンターの立ち上げとともに、佐野の森づくりをつないでいくなどの取り組みをしていこうと思っています。佐野市でもまた、環境を考えるシンポジウムなどもやっていきますので、ご興味がある方はエコロジーオンラインにアクセスをしてみてください。
Posted by 渡良瀬エコビレッジ at 11:56 | 渡良瀬ルネッサンス | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)