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2019年08月16日(Fri)

絶対値基準K(寄付者のカウント方法B)

認定NPO法人制度について、解説をしています。

認定NPO法人の8つ要件の中で最大の難関であるパブリックサポートテストについて、見ています。

パブリックサポートテストの中でも絶対値基準について見ています。

今回は、ある団体が、従業員や顧客から寄付金を募集して、それを寄付した場合の絶対値基準のカウント方法について、内閣府のQ&Aを見ていきたいと思います。


● 寄付募集法人から寄付を受けた場合の寄付者数のカウント方法

ある法人が、従業員から寄付金を募集して、その集まった金額をNPO法人にまとめて寄付をする場合があります。

寄付金の入金は1か所からされます。

しかし、その入金元からの寄付ではなく、実際の寄付者は、その法人の従業員です。

そのような場合に、絶対値基準のカウント方法として、入金元である法人からの寄付(つまり、一人からの寄付)と考えるのか、各従業員からの寄付と考えるのか、という問題です。

Q&Aでは、このような取り扱いについて、3つに分けて取り扱いを示しています。

今日は、そのうち、寄附金募集法人から、寄付をした従業員の一人一人の明細がわかる場合の取り扱いです。

青字がQ&Aの内容、黒字と赤字は私のコメントです。


3-4-12 従業員や顧客から寄附金を募集した法人(以下「寄附金募集法人」といます)が、NPO法人に集めたお金を寄附し、そのNPO法人がPSTの絶対値基準で認定申請した場合に、寄附者数をどのようにカウントできるのですか。 【第45条1項1号】

https://www.npo-homepage.go.jp/qa/ninteiseido/nintei-hantei-zettai#Q3-4-12

A:寄附金募集法人から、寄附した従業員や顧客一人ひとりの明細を添えて寄附金を受領した場合

⇒絶対値基準の判定には、寄附金明細に記載されている人数をカウントできます。



寄附金募集法人から、寄付をした従業員の一人一人の明細がわかる場合には、その寄付者ごとに、1人あたりの寄付金が3,000円を超えていれば、寄付者の数にカウントできますし、3,000円未満であれば、カウントできません。


この場合には、寄附金明細には、i)寄附者の住所、ii)氏名、iii)寄附年月日、iv)寄附金額の全てが記載されている必要があります。


ただし、寄付者としてカウントする場合には、寄付者名簿に氏名、住所、寄付年月日、寄付金の額を記載する必要がありますので、この4つのデータがあることが前提になります。

たとえば、寄付者の名前と金額はわかるが、住所や寄付をした日はわからないというのでは、寄付者名簿に記載できませんので、絶対基準としては、寄付者ごとのカウントができません。

逆に言うと、3,000円の寄付者にカウントするためには、この4つのデータがわかるようにしてもらうよう、寄付募集法人に伝えておかなければいけません。


⇒申請法人は、寄附金明細に記載された寄附者の求めに応じて、寄附金領収書を発行できます。


NPO法人がすでに認定を取っていれば、その寄付者ごとに寄付金領収書を発行して、寄付者は寄付金控除を受けることができます。

その場合には、もちろん、3,000円未満の寄付者に領収書を発行しても問題ありません。


⇒寄附金募集法人に対しては、宛名欄を寄附金明細書に記載された寄附者1名の氏名及び他●名とした証明書を発行できますが、当該証明書をもって、寄附金募集法人は寄附した金額を損金に算入することができないことに留意が必要です。


この場合には、あくまでも寄付者は、寄付募集法人ではなく、実際の寄付者ですので、寄付募集法人に発行するのは領収書ではなく、証明書ということになります。



さらに、このQ&Aでは、寄付募集法人の取り扱いのことも、記載されています。


【参考】
寄附金募集法人の経理処理の違いによる法人税の計算は以下のとおりとなります (認定申請法人は、PSTの判定上において、寄附金募集法人の経理処理まで確認する必要はありません)。

(上記1の場合)

集めた寄附金を寄附金募集法人において「預り金」として経理処理している場合は、損益計算に影響を与えない (元々損金算入されていない)貸借取引につき、法人税の計算においても支出寄附金を損金算入するといった概念は生じないこととなります。


寄付募集法人は、寄付者から預かった寄付金をNPO法人に支出しているだけですので、預り金として経理し、損益計算書には何も記載されないことになります。


次回は、3-4-12の続きを見ていきます。


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