2019年01月02日(Wed)
NPO法人会計基準の策定プロセス
Q:NPO法人会計基準が策定されたプロセスを教えてください。
A:NPO法人会計基準協議が、専門家、研究者、実務家及び助成財団等の24名で構成されるNPO法人会計基準策定委員会に会計基準の策定を諮問し、NPO法人会計基準策定員会が2009年3月から2010年7月まで8回の委員会を開催し、NPO法人会計基準を策定しました。 |
<解説> 私が「NPO法人会計基準の策定に関わっていたんです」というと、びっくりされることがあります。 「あれ、誰が書いているのだろうか、と思っていたんですよ」と言われたりします。 そこで、NPO法人会計基準策定委員会について、説明することにします。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー NPO法人会計基準協議会のメンバーは、NPO支援組織の人なので、会計の専門的な知識はありません。そこで、NPO法人会計基準が、税理士、会計士などの専門家や、非営利法人の会計の研究をしている学者の方、NPOの実務家や、NPOに資金援助をする助成団体などで構成される「NPO法人会計基準策定委員会」に会計基準の策定を諮問しました。 NPO法人会計基準策定委員会は、2009年3月から2010年7月までの1年4か月の間、全8回の委員会を開催し、各地で説明会やパブリックコメントをとり、同年7月20日にNPO法人会計基準をNPO法人会計基準協議会に答申しました。 NPO法人会計基準策定委員会では、NPO法人会計基準の策定におけるすべての議論を公開し、またオブザーバー制度をも取り入れ、終始、市民が発言できる機会を確保することに努めました。 2009年11月にNPO法人会計基準中間報告を公表し、同月から12月にかけて中間報告会を全国17地区で実施した。中間報告会には753名の参加者を得ました。また、中間報告会会場又はホームページ等を通じて484名から519件のコメントを得ました。. また、2010年4月にNPO法人会計基準最終案を公表し、5月から6月にかけて全国15地区で協議会メンバー主催の説明会を実施し、573名の参加者を得ました。説明会会場やホームページ等を通じて107名の方から、内容別に延べ333件の意見をいただきました。これらの意見を参考として、さらに議論を重ね、必要な修正を加えて2010年7月に最終のNPO法人会計基準を発表するに至りました.。 NPO法人会計基準策定の経緯は、「みんなでつくろう NPO法人会計基準」に掲載されています。 http://www.npokaikeikijun.jp/tsukurou/ |