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NPO会計道

「会計で日本のNPOの発展に貢献したい!」という思いで始めたブログです。NPOの会計や税務はどのようになっているのか、どうあるべきかを考えていき、NPO会計の道を究めることを目指しています。


NPO会計と企業会計(1) [2006年10月10日(Tue)]
さっそく一回目のテーマです。「NPOの会計は企業会計となんで違うのですか?」という質問をよく受けます。私も最初にNPOの会計に取り組んだときに「なぜNPOの会計は企業会計と違うのか」と疑問に思いました。このテーマでしばらく書きます。
NPOの人は、税理士や会計士なら当然NPOの会計や税務のことはわかるだろう、と思いがちですが、おそらく9割以上の税理士、会計士はNPOの収支計算書のことはよくわからないし、収益事業課税のことはまったくわからないと思います。公益法人などの非営利企業の関与先がない限り(つまり関与先が営利企業だけであれば)これらのことには全く縁がないからです。私もごたぶんに漏れず、最初にNPOに関わったときに、収支計算書のことや収益事業課税のことがまったくわかりませんでした。そして、収支計算書のことを勉強するにつれて、「なんでこんな面倒くさいことをするのか、何で企業会計と同じにしないのか」という疑問を持ちました。

ここで前提の話。
企業会計では主な計算書類は損益計算書と貸借対照表です。これに対して、NPOでは収支計算書と貸借対照表及び財産目録です。貸借対照表はほぼ同じものであり、財産目録は貸借対照表の内訳明細書のようなものであると考えると、大きな違いは企業会計では損益計算書であるのに対しNPOでは収支計算書であることです。損益計算書の中心は「収益ー費用=当期利益」であるのに対し、収支計算書の中心は「収入ー費用=当期収支差額」です。収益と収入、費用と支出、ここが違うわけです。現実に収入=収益、支出=費用と考えて損益計算書を収支計算書と読み替えて作成しているNPOが多いということは置いておいて、素直にとれば、収入と収益、支出と費用は別物です。NPOは収支計算書と貸借対照表を基本にしているために、一取引二仕訳なる奇妙奇天烈な仕訳が必要になり、複式簿記が理解できても、対応できない状況になっています。NPOは何でこんな面倒な会計体系になっているのか、損益計算書ではなぜいけないのか、というのが疑問です。

NPOは利益を出すことが目的ではないから損益計算書にはなじまないというのは多少は理解できるのですが、それなら現金主義の収支計算書にすればよさそうなものなのに、NPOの収支計算書は(基本的には)未収金や未払金は計上するわけです。それに、「利益を出すことが目的ではないから損益計算書ではなく収支計算書」というのは収支計算書にするにしては理由が弱すぎる感じがします。もう少し収支計算書ではいけない積極的な意味があるのではないか、と思い、勉強してみました。

どうも収支計算書(未収金や未払金を計上する収支計算書)にした積極的な理由は「予算管理をしたかったから」のようなのです。

次回は「なぜ予算管理をする」には損益計算書ではなく収支計算書でなければいけないのかをみていきます。


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