CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る

«経理に関する基準H(帳簿書類F) | Main | イギリスのチャリティの調査に行ってきました。»

2019年10月05日(Sat)

経理に関する基準I(不適切な経理)
認定NPO法人制度について、解説をしています。

認定NPO法人の8つ要件の3つ目の要件(3号基準)である「運営組織及び経理に関する基準」の中で、「経理に関する基準」を見ています。

今回は、「不適正な経理」の要件について見ていくことにします。


1.経理に関する基準


経理に関する基準の中で、「不適正な経理」の要件は、下記になります。


「その支出した金銭でその費途が明らかでないものがあるもの、帳簿に虚偽の記載があるものその他の不適正な経理が行われていないこと」

まとめると、以下になります。

@ その支出した金銭で、その費途があきらかでないものがある

A 帳簿に虚偽の記載がある

B その他の不適正な経理が行われていない



このうち、@とAが不適正な経理であることについては、問題ないかと思います。

問題は、Bの「その他の不適正な経理が行われていない」という要件をどう考えるのか、ということです。


2.その他の不適正な経理とは?

私は以前、認定を目指している法人の、3月末の貸借対照表に計上されている普通預金の残高が、実際の残高と648円合わなかったことが、「不適正な経理」とされたことがありました。

合わなかった理由は、3月に通帳記帳した後に、3月末に648円の支払いがある取引があったのですが、その取引の記帳が漏れていたことでした。

これが、「不適正な経理」となるのでしょうか。


私は、この解釈はおかしいと思っています。

なぜなら、法律では、「その他」と「その他の」は厳密な使い分けがされており、「その他」は、「その他」の前にある名詞と「その他」の後ろにある名詞が並列の関係にある場合に用いますが、「その他の」は、「その他の」の前にある名詞が、「その他の」の後にある、より意味内容の広い名詞の例示としてその中に包含される場合に用います。

「その支出した金銭でその費途が明らかでないものがあるもの、帳簿に虚偽の記載があるものその他の不適正な経理が行われていないこと」というときには、「その他の不適正な経理」は、費途が不明な支出、虚偽の記載は「不適正な経理」の例示であり、経理上のケアレスミスのようなものは含まないと解すべきと考えます。

そうでないと、「不適正な経理」の解釈が、所轄庁あるいは担当官によってなんとでも解釈ができることになってしまいます。

実際、調査の時に、「棚卸資産が実際と違うのはいいが、普通預金が違うのは不適正な経理になる」という解釈をされたのですが、この法律的な根拠はありません。


預金が合わないのが、認定NPO法人として相応しいのかどうか、ということについては、意見が分かれると思いますが、法律上、「費途が不明な支出」「虚偽の記載」という例示を出しているのですから、経理に関する基準の判断は、これに準じるものに限定すべきと考えます。


トラックバック
ご利用前に必ずご利用規約(別ウィンドウで開きます)をお読みください。
CanpanBlogにトラックバックした時点で本規約を承諾したものとみなします。
この記事へのトラックバックURL
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
トラックバックの受付は終了しました

コメントする
コメント