第三回いきいき応援隊講座報告。
大手製薬会社で仕事人生を全うされた南勘四郎さん。
上司との確執に悩んだ時期があったとのこと。この人間同士の確執ほどイヤなものはありません。
そんな上司と顔を合わせるのもイヤなのに仕事上どうしても言葉を交わさなければならない。そんなことにクヨクしている自分自身を、責めに責めてしまうことがよくあります。
事実、南さんも「このままアクセルを踏み続ければ楽になる」と思ったそうである。
死を覚悟するほどのその悩み、真に迫るものがありました。
それを救ってくれたのが、幼な友達の助言や趣味のスポーツ指導者としてそれに没頭したり、日帰り温泉でのリフレッシュなどが、悪夢を救ってくれたとのこと。この気持ちの切り替えこそ、大切な命を守ってくれた要因なのでしょうと。
もちろん、会社を辞めるのも一つの選択。でもお辞めにならなかった。南さんは言い切りました。「家族との生活を続ける為には、辞めることが出来なかったのです…だって第一カッコ悪いでしょ」と。
しかしその代償は決して甘いものではありませんでした。 “地元で就職、地元で結婚、地元で生活の夢”を打ち砕く初めての地、東京への部署異動での転勤。しかも今までの研究職とは全く関係のない営業職への転出だったのだそうです。
このこともご本人とっては、生活を支えるためと言えども相当な覚悟であったと思われます。なにしろ、研究職時代に、微生物を育てる段階で、設計のミスから会社に約100億からの多大な損害を与える出来事を、予備の微生物を使ってこの事態を解決されたとか。もしこの損害が発生しておれば、マスコミ沙汰になり、おそらくご本人は、もちろんクビ。社長はじめ役員のみなさんの進退問題に発展していたはずです。
この難局をきれ抜けた実力者が、上司との確執で、東京の営業に人事異動。まるで小説を地でいっているようなお話でした。
ところが、現在のご本人は、まことに穏やか。一業を貫かれた自信がそうさせたのでしょう。というよりこの難局を乗り越えられたからこそ、現在の生活を楽しいものにされておられるのだと思います。
他のいきいき応援隊員から、『失敗とは、人生をゆるがす出来事。それ以外はミスと言い、
やり直しが出来ることをいう』との助言がありました。
「失敗をしたらどうしよう」と恐れているのは、単なるミスの話。ミスは、簡単に取り返せます。いやこのミスを乗越えてこそ、一人前になります。ほんとうに人生を揺るがすほどの失敗など、そう滅多にはありません。
「失敗(本当はミス)をしたらどうしよう」と足が前に出ないことの方が、大問題かもしれません。
ミスを恐れず何事にも、積極的に挑戦してみる姿勢こそ大切だと思います。