2016年10月29日付 岳陽新聞[2016年10月29日(Sat)]
岳陽新聞さんより。
「タイトル」
大富士中柔道部員に「チャレンジする勇気」メッセージを贈る
パラリンピックに4大会連続出場の廣瀬誠選手がNPO法人ヴィレッジネーションを通じ
「本文」
NPO法人ヴィレッジネーション(村松広貴代表理事)は21日に、大富士中柔道場で「大富士中柔道部から廣瀬選手へのお礼」と題して、10月10日開催の市NPO等市民活動促進事業「ひとにやさしい未来づくり・富士宮学習会」に参加できなかった大富士中柔道部に寄せられた手紙の伝達と披露を行った。
10日の「ひとにやさしい未来づくり・富士宮学習会」には、会場が大富士中であったにもかかわらず同校の11日からの試験と重なり、根南中や宮一中の柔道部からは過半数の部員が参加したものの、同校からは2年生の若林直希さんだけの参加となった。
自分の学校の柔道場が会場であったにもかかわらず、1名のみの参加とアウェーな感じの中、積極的に学習会に参加た若林さんや試験前で参加できなかった大富士中の柔道部の部員には、廣瀬選手が伝えたい「感謝とチャレンジすることの大切さ」を綴った手紙が届けられ、21日に大富士中柔道部員に手渡された。
大富士中柔道部の若林直希さんが廣瀬選手との対戦で心を動かしたことを綴った一文と、廣瀬選手が大富士中柔道部員に綴った「チャレンジする勇気」の一文を紹介します。
「貴重な体験ありがとう」
〜報告会を終えて〜
静岡県富士宮市立大富士中学校柔道部2年
若林直希
廣瀬さん、10月10日は講演会に大富士中まで来てくださりありがとうございました。
廣瀬さんは高校で視力を失って、それでも好きだった柔道をやめずに、続ける精神力がすごかったです。そしてパラリンピックに4大会連続出場という記録もすばらしいことだと思いました。
廣瀬さんと対戦をした時に、力が強くて、他の人とは全く違って、振り回されてしまい、ずっと柔道着をつかんでばっかりで疲れて、体力もすごく必要だと思いました。
リオパラリンピックで活躍した廣瀬さんのお話を聞くことができて、これからの生活にためになるようなお話がいっぱいあって、楽しかったです。
そして、自分も柔道をこれからもずっと続けられるようにしたいと思いました。貴重な体験ができてうれしかったです。ありがとうございました。
廣瀬選手の手紙
「様々なことにチャレンジする勇気を」
リオデジャネイロパラリンピック柔道男子60キログラム以下級
廣瀬誠
大富士中学校柔道部のみなさんへ
リオデジャネイロパラリンピックでは応援ありがとうございました。今回、私は銀メダルをとることができましたが、これは決して一人ではとることができなかったと思います。柔道の仲間、家族の支え、多くのみなさんの応援があればこそのメダルです。
私以外の柔道選手もその応援の中で最後まで全力で戦うことができました。視覚障害者柔道選手を代表してお礼をいいたいと思います。
先日、富士宮市でNPO法人ヴィレッジネーション主催の学習会に大会報告も兼ねて参加させていただきました。大富士中学校柔道部の若林君がかけつけてくれました。それだけでなく、実技のコーナーでは率先して私との乱取りに名乗りをあげ、会を盛り上げてくれました。他の中学校の柔道部が何人もいるアウェイな状況でのチャレンジでした。大勢の中で一人、名乗りをあげるのは勇気のいることだと思います。その勇気とかチャレンジする心をこれからも大切にして欲しいと思います。
私は高校生の時、病気で視覚障害になりました。当時はやりたいことを「そのうちやればいいや」と思っていました。しかし、視覚障害になり、そのうちのいくつかはやりたくてもできなくなりました。そんな経験から今は失敗する怖さや恥ずかしさよりも「どうせだったら楽しもう」という思いでいろいろなことにチャレンジしています。
みなさん、ご存じのように柔道には「精力善用・自他共栄」という理念があります。柔道を通してこの理念を体現すべく、様々なことにチャレンジしてくれると嬉しいなあと思います。今まで出会った人、これから出会う人との縁を大切にしてみなさんの人生がより豊かになることを祈っています。(全文)
「タイトル」
大富士中柔道部員に「チャレンジする勇気」メッセージを贈る
パラリンピックに4大会連続出場の廣瀬誠選手がNPO法人ヴィレッジネーションを通じ
「本文」
NPO法人ヴィレッジネーション(村松広貴代表理事)は21日に、大富士中柔道場で「大富士中柔道部から廣瀬選手へのお礼」と題して、10月10日開催の市NPO等市民活動促進事業「ひとにやさしい未来づくり・富士宮学習会」に参加できなかった大富士中柔道部に寄せられた手紙の伝達と披露を行った。
10日の「ひとにやさしい未来づくり・富士宮学習会」には、会場が大富士中であったにもかかわらず同校の11日からの試験と重なり、根南中や宮一中の柔道部からは過半数の部員が参加したものの、同校からは2年生の若林直希さんだけの参加となった。
自分の学校の柔道場が会場であったにもかかわらず、1名のみの参加とアウェーな感じの中、積極的に学習会に参加た若林さんや試験前で参加できなかった大富士中の柔道部の部員には、廣瀬選手が伝えたい「感謝とチャレンジすることの大切さ」を綴った手紙が届けられ、21日に大富士中柔道部員に手渡された。
大富士中柔道部の若林直希さんが廣瀬選手との対戦で心を動かしたことを綴った一文と、廣瀬選手が大富士中柔道部員に綴った「チャレンジする勇気」の一文を紹介します。
「貴重な体験ありがとう」
〜報告会を終えて〜
静岡県富士宮市立大富士中学校柔道部2年
若林直希
廣瀬さん、10月10日は講演会に大富士中まで来てくださりありがとうございました。
廣瀬さんは高校で視力を失って、それでも好きだった柔道をやめずに、続ける精神力がすごかったです。そしてパラリンピックに4大会連続出場という記録もすばらしいことだと思いました。
廣瀬さんと対戦をした時に、力が強くて、他の人とは全く違って、振り回されてしまい、ずっと柔道着をつかんでばっかりで疲れて、体力もすごく必要だと思いました。
リオパラリンピックで活躍した廣瀬さんのお話を聞くことができて、これからの生活にためになるようなお話がいっぱいあって、楽しかったです。
そして、自分も柔道をこれからもずっと続けられるようにしたいと思いました。貴重な体験ができてうれしかったです。ありがとうございました。
廣瀬選手の手紙
「様々なことにチャレンジする勇気を」
リオデジャネイロパラリンピック柔道男子60キログラム以下級
廣瀬誠
大富士中学校柔道部のみなさんへ
リオデジャネイロパラリンピックでは応援ありがとうございました。今回、私は銀メダルをとることができましたが、これは決して一人ではとることができなかったと思います。柔道の仲間、家族の支え、多くのみなさんの応援があればこそのメダルです。
私以外の柔道選手もその応援の中で最後まで全力で戦うことができました。視覚障害者柔道選手を代表してお礼をいいたいと思います。
先日、富士宮市でNPO法人ヴィレッジネーション主催の学習会に大会報告も兼ねて参加させていただきました。大富士中学校柔道部の若林君がかけつけてくれました。それだけでなく、実技のコーナーでは率先して私との乱取りに名乗りをあげ、会を盛り上げてくれました。他の中学校の柔道部が何人もいるアウェイな状況でのチャレンジでした。大勢の中で一人、名乗りをあげるのは勇気のいることだと思います。その勇気とかチャレンジする心をこれからも大切にして欲しいと思います。
私は高校生の時、病気で視覚障害になりました。当時はやりたいことを「そのうちやればいいや」と思っていました。しかし、視覚障害になり、そのうちのいくつかはやりたくてもできなくなりました。そんな経験から今は失敗する怖さや恥ずかしさよりも「どうせだったら楽しもう」という思いでいろいろなことにチャレンジしています。
みなさん、ご存じのように柔道には「精力善用・自他共栄」という理念があります。柔道を通してこの理念を体現すべく、様々なことにチャレンジしてくれると嬉しいなあと思います。今まで出会った人、これから出会う人との縁を大切にしてみなさんの人生がより豊かになることを祈っています。(全文)