久しぶりのブログとなりました。
今回は、ある男子高校生の話をご紹介します。
高校2年生の彼は今、家に引きこもりがちになっています。いわゆる不登校です。食事ものどに通らないほど弱っています。
なぜそうなったか?
彼はバパウスのスタッフにポツリポツリと話をしてくれました。
数学の先生が、いつも授業中に生徒を罵倒し、からかうそうです。
「こんな問題も解けないのか」「お前たちはばかだからだめだ」
女子生徒が先生の言ったことに対して「そんなことはないです」と言えば、その口調を真似して、生徒を馬鹿にする。
補習授業で問題を解いて、正解しても「これはお前が解いたんじゃないだろう」とあらぬ疑いを持たれる。
提出物を出しに行ったら、先生が不在で、先生の机の上に置いておいたら「手渡しで渡していないから受け付けない」。手渡しで渡そうと思っても先生が不在で、他の先生のアドバイスもあって仕方なく期日を過ぎて提出したら「期日を過ぎたから受け付けない」。不在であったこと、アドバイスをくれた先生のことを話をしても「いいわけをするな」「俺は不在のときなんかない。ウソをつくな」自分が悪いことを認めて謝れば許すといわれ、その場を何とか切り抜けようと仕方なく「僕が悪かったです。すみません」と謝ると、「謝って済むことじゃない」
そんなことが実は1年の時からずっと続いていたそうです。これまでは、先生のすることに納得がいかなくても、自分なりに消化していってたらしいです。親が先生に箴言しようかと言っても、もう高校生だから自分でなんとかすると言って切り抜けてきましたが、最近は精神が平静を保てない状態になってしまったと。本人曰く「何をやってもうまくいかない。自分はダメな人間なんだ」と思うようになってしまっていると。
私は、彼の話を聞いたスタッフからこのことを報告を受けて非常に腹立たしい思いを抱きました。
その数学の先生がされていることは、指導の域をこえているのではないか?
指導というよりかは、自分の持つ「教師」という権力を使って子どもたちに圧力をかけているだけのような気がするのです。
もし、生徒の方に何か問題があったとしても、それを修正し正しい道に導くのが教師の役割だと思うのですが、この先生がされていることはただただ、子どもたちの人権を否定することのような気がして、そこに愛情などみじんも感じないのですが・・・
生徒自身はもちろん「こういう理不尽な大人」がたくさんいるということを認識してはいますが、その理不尽さが限度を超えると普通の大人でもストレスになります。ましてや10代の多感な青年は・・・
果たして、今回の提出物のやり取りで毎日、何回も提出に行き、謝罪をし、そのたびに拒否された彼は、ここ数日休んでいるそうですが、今日は担任の先生から連絡があって「数学の提出物を出していないのは君だけだそうだから、明日必ず持ってくるように」と言われたそうです。
(ちなみに担任の先生には、事のいきさつをずっと前に相談して、担任は「諦めずに提出しろ」とアドバイスしたそうですが)
この先生はどれだけ彼を職員室に通わせ、謝らせたら提出物を受け付けるのでしょうか。それまで彼が正常でいられると思っているのでしょうか・・・