CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る

ばぱなかま

私たちは広島県は福山市のとある地域で学習支援を目的としたNPO団体です。「真の学力はお金で買うものではない!」をモットーに、地道に日々の学習をしている子どもたちを応援しています。
普段は学習塾を運営しています。そして隙あらば(?)イベントを企画実行!さてさて今日は何が起こりますやら・・・


<< 2017年04月 >>
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            
最新コメント
カテゴリアーカイブ
活動10年目にあたって [2017年04月15日(Sat)]
 福山で学習支援のNPOを立ち上げて今年は十年目の節目の年になる。
 「世界の子どもを見る前に、地元の地域の子どもたちを見てほしい。」当時、ともに学習塾で働いていた同僚にそういわれたのがきっかけだった。それまで私は国連職員として発展途上国の子どもたちを支援する仕事にあこがれ、北米の大学と日本を行き来していた。その同僚の声かけで、ある夏休みに無料の学習会を開いた。自分たちの宿題を持ち寄って、一緒に勉強しようということで行った一週間の学習会には多くはないが地元の小中学生が思い思いに学習をした。そしてその時、地域の世話役をしている方からこんな話を聞いた。「この地域は共働きやひとり親が多い。そのため、子どもを充分に見てやることができない家庭が少なくない。」「子どもたちの中には、夜徘徊する者もいるし、野宿をする子たちもいる。」このことはにわかに理解しがたいものだったが、私は、その後現実を目の当たりにすることになり、「世界の子どもの前に…」と同僚が言った言葉の真意を衝撃をもって受け止めることとなった。
 夜寝る時も、朝起きる時も子だけという家庭。兄弟が多いために一人一人に手をかけることが難しい家庭。食事もきちんととれていない。そうした家庭の子どもたちの心は隙間風だらけだ。野宿や徘徊は親の愛を試しているのではないか、自分自身の存在意義を求めているのではないか…この地域の子どもたちと接してそう感じた。
 「日常的に子どもたちの学習を見てくれる場所を」という夏の学習会に参加した保護者からの声を後押しに、教室会場の提供、教材の寄付など地域の助けを借りて、どんなバックグラウンドにある子どもたちでも学習できる機会を平等に与えることを目的として『学習支援ヴァパウス』(以下ヴァパウス)は立ち上がった。月謝は一般の塾の約半額に設定した。初めは生徒二人からのスタートだったが、噂を聞いて兄弟が多くて塾に行けない高校受験生たちが通うようになった。親が仕事のため家にいない小学低学年の子も通い始めた。そのうち、いじめに遭ったり、家庭問題で自暴自棄になって不登校になった子、生活困窮から進学をあきらめかけた子どもたちが門をたたいてきた。困窮から月謝が捻出できない家庭には、維持費のみの負担をお願いし、スタッフは支援してきた。「鉛筆と教科書があれば勉強はできる。知識・工夫を身につけ学べば自分の未来を拓くことができる」子どもたちはこれを実践してきた。
 また、ヴァパウスに来る子どもたちは学校ではあまり目立たない存在の子たちなのだが、地域のイベントなどで企画から参加してもらうと、それぞれがいろんなアイデアを持ち寄りイベントを支える存在になる子が多い。自分では気づかない能力をこうした機会にスタッフが引き出し、自信を持つことが多いのだ。
 人は自分一人ではその存在意義を見失いやすい。特に大変な環境にある子どもたちにとって自分の存在価値、自尊感情を高めていくには、周りの誰かに認めてもらう必要がある。ヴァパウスはその役割をしているのだと思う。一時は自信を失った子どもたちがここを巣立ち、将来、故郷のみならず日本、世界で活動する人材となればこんなうれしいことはない。
 利用者の困窮世帯の子どもたちの割合が少しずつ増えていく中で、団体運営の資金繰りが難しい状態が続くが、次世代を担う子どもたちへの教育の重要性は変わらない。不器用だがひとりひとりに深く関わる支援をこれからも続けていきたい。
トラックバック
ご利用前に必ずご利用規約(別ウィンドウで開きます)をお読みください。
CanpanBlogにトラックバックした時点で本規約を承諾したものとみなします。

この記事へのトラックバックURL:
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
http://blog.canpan.info/tb/1264434
コメント
プロフィール

学習支援 ヴァパウスさんの画像
最新記事
リンク集