残された者ー北の極地ー
[2019年11月16日(Sat)]
見るからに寒そうな映画のチラシで、、、
絶対観ないだろな、、と思ってた(笑)
私、らしくない、、映画を2本観てきました!
同じ日に。もちろんレディースディ(笑)
「T-34 レジェンド・オブ・ウォー」
「残された者ー北の極地ー」
全然、観るつもりなくって、、ホントは、、
「 IT THE END “それ”が見えたら、終わり。」
でも観るかあ。。と思っていたんだけど。。。
なんか、急に、、マニアックなもの観たくなった(笑)
よっしゃ!行くで〜〜、って。この二作、決行!
予想通り!めっちゃよかった。面白かった。
もう、時間を得した気分だよ〜。
こーゆう時、東京で良かった、と思う。
地方ではなかなかやってくれない題材。
ではまず、、残された者ー北の極地ー
デンマークの至宝、マッツ・ミケルセンが、、
(先日紹介した、アダムズ・アップルの神父さん)
https://blog.canpan.info/vamos-yoquita/daily/201911/07
飛行機が墜落し、厳しい北極の地に
たった一人取り残された男を演じるサバイバル映画!!!
冒頭シーン、すでに事故は起きていて。
生き延びながら、毎日のルーティーンをこなす、という
そんな淡々としたシーンから始まる。ドキュメンタリー風。
あらすじ:
飛行機事故で機体を北極地帯に不時着したパイロット、
オボァガードは、壊れた飛行機をシェルターとし、
白銀の荒野を毎日歩き回り、魚を釣り、救難信号を出す、
自ら定めた日々のルーティーンをこなし、救助を待っていた。
しかし、ようやく救助に来たヘリコプターは強風で墜落、
女性パイロットは大怪我を追ってしまう。
瀕死の女を前に、ついに自らの足で窮地を脱しようと決心する。
危険は承知。しかし、行動しなければ女に未来はなく、
自身にも明日は来ないかもしれない。
現状の安住を捨て、勇気ある一歩を踏み出すが・・・。
最初のシーン、ひたすらシャベルで雪を掘ってて、
こんな極寒な環境で何してんだろ、、と思いきや。
ドローンかなんかで、空から撮影したのがこれ!
↓ ↓ ↓
大きなSOSの字!!
こんなもの、作ってたんだ(泣)(T_T)/~~~
毎日やらないと雪でつぶれちゃうんもんね!
ほんと、良く出来てる!脚本、とてもいい。
しかし、、孤独な闘いだなあ。。。
大自然の脅威に立ち向かう、究極のサバイバー。
私だったら、、絶望しすぎて即死する( *´艸`)、、
待ちわびた救助のヘリまで墜落。そのショックって。。
死刑宣告みたいなものですよね。。
生き残った女性もヒドイ怪我をしていて、、
もはや危篤状態。名前も言えない、てか互いの言語も違う。
2人分の食糧なんて残ってなさそうだし。
防寒具も、、寝るスペースも、、
普通なら、こういう極限状態であれば、、
女性を見捨ててしまうのではないか、、と思う。
こういう時に、人間の理性を保ち続ける、ってスゴイこと。
そう、彼は、、見捨てないのである。
自分を助けに飛んできた人でもあるしね。
必死に怪我の手当てをし、水を飲まし、
最低限の食事を与え、、残された家族らしき写真を見つけ
彼女のそばに置いてあげる。。優しすぎる、、、
日に日に衰弱していく女性の姿に、、ある決意を。
・・・その続きは、、ま、、映画観てください(笑)
それにしても、映画を観てる間、、ホント私も遭難してる?
っていうぐらい、リアルすぎるこの臨場感。
寒いし、痛いし、寂しいし、、(*´Д`)
撮影は大変だったようで。アイスランドだったかな、撮影地。
吹きすさぶ風や、吹雪、気温はマイナス!20〜-30℃、
こんなところでよく最後まで彼は演技続けたなあ、、って。
あの、デカすぎる白熊の雄たけびと牙、、リアルで怖かった。
あんなのと戦う余力も気力もとうになくなっているはず。
たぶんね。アウトドア族が観たら、これ、神!
時計のアラームの使い方がとても良いんです。
彼の一日は、アラームから始まるのですが、朝起きて
まず、石で作った死んだパイロットのお墓に行って。
先程の「SOS」がつぶれないように掘り続けたり。
手回し式の救難信号?発信器を動かしたり。
空き缶が鳴ると、、魚が仕掛けに引っかかってる。
唯一の食糧であるこの魚、なかなか身もしっかりして
ナイフで食べるとこ、、生唾が出ましたけど、、
朝、昼、夜、一日のサイクルをアラームの音で区切り。
ちゃんと、人間の生活を続けようとしているんですよね。
そうでもしないと、あの状況に一人では、発狂するだろな。
私なら。どうするだろう。って何度も想像した。
ここで、リタイア。もう生きることやめるかも。
いや、最初からもう冒険はしないな〜。出来んわ。
孤独に耐えながらサバイバルに生きていたわけですが。
彼を次の行動へと動かしたのは、、、
息も絶え絶えとはいい、もう一人の生存者の存在。
人はひとの為になら動ける
って、ことでしょうか。ですよね。
目の前に立ちはだかる絶望的な路なき道。
一度は瀕死の彼女を置き去りにしようと決意したのだが。
彼女のもとへ戻ってきたときに、、
瀕死の彼女が、、初めて口を開いて、、
「ハロー、」と声に出したんです。
それを聞いて泣き崩れるわけです(泣)
ごめん、本当にすまない、と泣きながら懺悔する。
いやいや、、アナタ、、もう神レベルでしょが、、
極限のサバイバル中に、人の面倒見るって。。
ラストもね、、よく考えられてると思います。
なんとなく、そうなんだろうな、とは思っていたけど。
とにかく、、役者の持ってるものだけで勝負のこの映画。
本当に圧倒されましたよ。
あの長丁場をほとんどセリフなしで、、
その表情、息遣い、目、手、足、だけで、、
たった一人で魅せてしまう恐ろしさに感じ入った!
何度も何度も心が折れて。それでも前へ進んでくすご味。
一緒に泣きそうになったべ〜〜〜。
アイスランド、制作国。スゴイ映画、作るよなあ。
そんでもって、、この日もう一本観た映画が、、、
T-34 レジェンド・オブ・ウォー
制作したのが、おそロシア!
戦車オタクでも何でもない てか、どちらかというと嫌い。
ドンパチものなんて、、、韓流ではよく観てるけど(笑)
なのに、、めっちゃ萌えてしまった〜(≧◇≦)
なぜか!そそられて、とうとう観てしまったこの二本。
しかも同じ日。レディースディのなせる技。
期待通りの秀逸な2本の作品でありました。
、、人には「面白いよ!」って勧められない作品ですが。
マニアック過ぎてね(笑)。
でも、マニアック、喜んで!っていう人は是非観てほしいな。
絶対忘れられない一本になるから。
特にこの「残された者」はね!