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ヨキータの哀愁日記

ジプシーの血たぎる(妄想)
私ヨキータの人生は
流れ流れてどこへ漂着するのでしょう。
チクチクもの哀しくて、だけどサクっと笑える日々を綴ります。


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みつばちの大地 [2014年06月17日(Tue)]
mi3.jpg



「ミツバチがいなくなれば人類もその4年後に死滅する。」

あのアインシュタインが言ったとか。


ミツバチが死滅すれば、全世界の食物の30%は収穫できなくなります。

私たちが口にしている食物の1/3はミツバチによって受粉。

ミツバチがいなくなったら果物も野菜もなくなってしまうのだから。


が、現在、ミツバチが大量に死んだり、失踪したりする現象が

世界中で起きているんです。


「謎のミツバチの大量死」、数年前に本で読んでから

とっても危惧しているのだけど。


忙しい毎日ではるが、時間みつけて

なんとか岩波ホールに行ってきました。


ドキュメンタリーなのですが、

伝統的な養蜂を行う老人が暮らすスイス山岳地帯から始まり、

アメリカ、オーストリア、そして、

ミツバチの大量死がまだ始まっていないオーストラリアで終わります。


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スイスの養蜂家フレッド・ヤギーさんは、

美しい山岳地帯で伝統的な養蜂を行っていますが。

彼が飼育するのは「在来種の黒いミツバチ」。


が!近くの谷の養蜂家が飼っている黄色いミツバチがときどき迷い込み、

彼の女王蜂の一匹が黄色い蜂と混ざって異なる種の卵を産み始めた。


衝撃的なシーンが。

フレッドは迷うことなくこの女王蜂を殺す。


女王蜂、、、なんという一生を課せられているのだ。


mi.jpg



アメリカ全土を農園から農園へと移動するジョン・ミラーさん。

父親から受け継いだ養蜂家という仕事。


農薬散布や長距離移動が蜂に悪いと知りながら、仕方のない事、と。

蜜蜂はトラックによる長距離輸送で死んでいく。


飼育する蜂たちは薬や抗生物質漬け。

蜂の羽音に「うーん、マネーの音だ」と満足そうな顔してた。


父親が見たら怒るだろう、だけど仕方ないんだ。

と、ミラーさん言ってました。


が、この数年、彼の蜂にも病気が異常発生。


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オドロキなのは、、、

中国ではスゴイことが行われております。

女性が花粉を集め、袋詰めにしていました。


毛沢東の命で、穀物を荒らす雀が一斉に殺され、その結果、害虫が異常発生。

害虫を駆除するために大量の殺虫剤が散布され、

ミツバチも巻き添えを食いほぼ絶滅。


人間がミツバチに代わって花粉を採取するという、、、

その花粉を袋詰めにして商店で売ってたよ。


おそろしきかな、ニンゲン。


オーストラリアはミツバチの大量死がまだ始まっていない土地。

最後に出てきたご夫婦は、、、


野生化したミツバチと飼育された女王蜂を交配した蜂を

太平洋に浮かぶ無人島へ運んでいました。


ミツバチが絶滅させないための

ミツバチが人間と共存していくための


最後の希望なのかも。


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圧巻は、、、ミツバチたちの生態をとらえた映像。

ミニヘリコプターや無人偵察機に載せた小型カメラ!

驚異的なマクロ撮影でものすごいシーンが見れます!


ミツバチって、、、すごい!宇宙だ!


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女王蜂誕生の瞬間。ミツバチのダンス。

飛行中に行われる女王蜂の交尾!

女王蜂は10匹ものオスと交尾して精子を蓄える。

オスは、、、すべての力を使い果たし、そのまま死亡、、、


息をのむ!(笑)


そしてあのミツバチの巣。

コロニーが実はものすごい機能をもっていること。


宇宙の営みになんの無駄もない、と本当に思う。

そしてそのバランスを崩すのはいつも人間たち。


化学殺虫剤、ダニ、抗生物質、近親交配、ストレス、、、

ミツバチは人間の欲とエゴの犠牲になって、


今、絶滅の道に向かっています、、、




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