二日目にランチョンミーティング。
研究結果などの発表など、、、
聴きながらこんな美味しいお弁当を食べるんです♪
こんな豪華なお弁当つきの学会、
それなのに費用も安くて素晴らしい!!!
これがマジウマなんすわ、、、
これもやっぱり院内食を日頃手がけている調理師さんが
いつもの通りに作ってくださったお弁当です。
地産地消!岡山は海にも恵まれ、山にも!
お魚もお野菜もお肉も、、、
心がこもっているのがわかり、大変美味しゅうございました。
恐れ入りました、だよ。
ここのシェフの皆さん、実は
調理師による院内ラウンドをされているようです。
患者さんが食事する時間に訪問するのだそう、、、
(間違っていたらごめんなさい!)
月一回のワゴンサービスやアフタヌーンサービス。
メニューなどなかなかの御馳走、、、
調理師さんの意識が高い、ってすごいことだと思います。
その中の一人にとても良いお話を聞いたんです。
とっても気さくな方なんですけど。
調理人の彼はここに落ち着くまで、ホテルや結婚式場、
つまりはおめでたい、ハッピーなお仕事に携わってきたわけで
それなりに満足感、充実感があったという。
が、この病院に赴任して、、、それは大きく変わった。
「ここは、、、亡くなるんですよ。人が。」
そう、これまでの職場とは真逆の場所。
彼が毎日働くのは「赤い鼻」という院内のレストラン。
いつも病院の食堂に来てくれていた老夫婦がいた。
そのうち、顔が見えなくなり、、、
一年後。奥さんが一人で来られ、隅のテーブルに座り、
二人分の紅茶を、確か、紅茶?をオーダーされたという。
そして、亡くなった御主人のお話をされ、
このコックさんにお礼を言うために来院したと、、、
自分の作る料理が、彼らの喜びや癒しになっている、ということ。
「その時から、自分は変わった。」
彼らのお手伝いをしたい、そう思ったんですって。。。(泣)
鳥肌がたちました。そのお話を聞いた時。
で、あ、そうだ、と思って彼に自分の話をしたんです。
2月、東京でここの管理栄養士さんのお話を聞いていて、
この病院の食に対する意識の高さに感動、
絶対、全国大会に来なければ!岡山旭東病院に行きたい!
…っと、思ったんですよ、と、、、
そうしたら、、、彼の顔がパッと変わり。
「あ〜!貴女ですか。聞いてましたよ、そういう人に東京で知り合って
来てくれると約束した、って。そうか。そうだったんですね!」
、、、、
わ、わたしのこと??が話題になっていた\(~o~)/うひゃーーー
でも、なんだか嬉しい!!
右の彼が管理栄養士の和田さんとおっしゃる方です。
そう、東京で私に話しかけてくださった方。
彼の話は真実でした!!!
自慢のコックさん!
そうお話を聞いていたけど、私の想像を超えました。
なんて素敵なの、この病院!
二日目も講義がありました。
いいお話や面白いデータがたくさん!
充実していたなあ。
発表されたかたのお話で面白かったのは、、、
長崎の方だったのですが、、、
彼女が実施している韓国から受け入れる「産院研修ツアー」の話。
そう、韓国のナースや栄養士さんが日本の産院を見に来るんです。
小雪さんを始め、韓国にお産をしに行く人もいるようですが、、、
だから、向こうのお産の方がずっと進んでると思いますよね?
ところが、、、どっこい、なんです。
ソウルの産院を訪問した際に、この長崎の方、びっくりしたらしい。
出産、医療、に関しては、、、意外にもかなり遅れているらしい。
オムツの文化も、、、
「オムツが、、、全然違うんです、、、
布にこだわっているとか、そういうのじゃなく、、、
当て布しかしてない産院もありました、、」
私もオドロキ!
そうなんだ、、、東洋医学的なお産医療を想像していたけど。
だから、研修に日本にくるんだね。
目からウロコ、みたいな反応を韓国の方はされていたらしい。
食!!!食!!!
「食が持つ癒しの力」
我が、高柳先生の講義、
相変わらずメリハリがあって、わかりやすいです。
外科医である高柳先生は以前、クウェートに勤務されていて、
小児外科でたくさんの子供たちの手術をされたそうです。
クウェートの子供たちはものすごく治りが早いんだとか。
何が違うのだろうと、、、
日本の医療と違ったこと。
それは、、、
「絶対に死なない。」
と、彼らが信じ切っている、ということだったそうです。
だから、治療に何の不安もない。
必ず元気になる、という思いがものすごく強いと、、、
うん、それってとても大事なことです。
想いは細胞にそのまま伝わるから。
羽生くんが大好きな高柳先生(笑)。
こんなところにも出てきた〜〜〜(笑)。
「病院食は変わろうとしている」
分科会「食と癒し」
グループセッションが行われたのですが。
最初にどなたか、、、と沈黙。
私、医療従事者じゃないし、、、
エラそうなこと、気の利いたこと、ホント言えないだけど、、、
とにかく、遠くから来たことだし、言いたいこといっちゃお、と
大抵トップバッターに走ります(笑)。
まあ、患者の立場からの気づきしか言えないのですが。
皆さんは看護師さんがほとんど、あと介護職、そして放射線技師の男性、、
皆さんの病院も、「食と癒し」のとらえ方にバラつきがあります。
重要だと考える病院もあれば。
私が通っている大学病院のように、
ハード面はどんどん改革的に推し進めているが、
ソフト面、そして「食」については、「そこまで???」と、
呆れるぐらいに退化していくところも。
以前は、、、月一の松花堂弁当を楽しみにしていた。
まあ、美味しいものではなかったけれど、、
お弁当箱にカラフルに入れられたお惣菜や。
(入っているものは普段とそう変わらないです。)
添えられた季節の花ことば、そしてその由来、、、
それだけで、患者さんの心は華やかになったり、優しくなれたり。
が!!!病院を立て替えた途端、それがなくなり、、、
冷凍のものを解凍するだけの恐ろしく不味いものに変っていた。
「どこの病院?」と聞かれて、、教えたら、皆さん、ビックリしていた。
えっ、あそこが???って。
「看護師さんに訴えてるけど、きっと私の言葉は上に伝わらないでしょうね。」
という私の言葉に、皆さんが反応、、、
「そんなことないよ!私たち看護師の声が上に行くのは難しいけど、
患者の言葉は違う、あきらめずに訴え続けて!」
と、、、全国の看護師さんに励まされた私、、、(笑)
その病院の中で「食」が、どういう立ち位置にあるか。
病院長しかり、厨房のスタッフがいかにモチベーションが高いか。
そのモチベーションをどう引き上げていくのか。
「食」は唯一医療者ではない、と思われている。
「医療に関わっている」という意識がどうしても必要になってくる。
というお話があり、ホント、その通り!と思いました。
患者の声が栄養士に届くようなシステムも作らなければ、
という声もありました。
循環と連携。看護師と栄養士と調理師の連係プレー。
「食には患者さんを笑顔にできる力がきっとあるはず」
と信じて、献立と向き合っていく。
栄養士さんがおっしゃってました。
「顔の見える医療」
連携、という事に関するお話で感動的なものがありました。
↓
患者さんと家族とともに物語から作るメニュー。
花火が見たいなあ、末期癌の女性。
そう伝え聞いた現場では、頭をひねりながらも、、、
花火に似せた野菜料理のデザインを生み出した。
そして、、、
それを食べることなく、その患者さんは逝かれたそうです。
でも、きっとその気持ちは伝わったはず。
これも末期の方のお話なんですけど、
↓
制約があるものの、一番食べたいモノを食べさせたい、という現場の声。
「ウナギが食べたい。」という患者さんの声が、、、
看護師→栄養士→調理師と運ばれ、、、
夜中に行われたという見事な連係プレー!
なかなか食材をそろえるのは大変だと思いますが、
見事ウナギの御前を用意されたらしいです。
看護師さんしか患者の顔は見えないのだけれど、
栄養士さんは看護師さんを助けてあげたい、
調理師さんは栄養士さんを支えたい、
そう思ったから動けた。
だからこその連携、コミュニケーション力!なのだと感じ入りました!
人と人とのつながり、思いやり、結局はそれ、なんですよね。
特に緩和ケアーなどでは、こういった「よりそう医療」において、
「食事」は大事なポイントになります。
是非是非、日本中で「食」が医療において見直されていくことを願う。
それはまた、「病院食から在宅医療の食事」へ、繋がるだろうし、
「栄養士が笑顔でいられる病院はいい!」
グループセッションに参加の男性放射線技師の男性のお話。
サイバーナイフ室に勤務されているようですが、
どんどん痩せていかれる患者さんをみてどうしたらいいんだろう、と
日頃から思っていたという。
無力感にさいなまれると。
「今日の話は目からウロコでした、、、
食と医療の関係を意識したことがなかったので。」と。
ウソ偽りない話をされていて、好感が持てました。
技師の顔でしか患者さんと接することがない彼らにできることは
確かにそうないかもしれないけれど、、、
「技師の方がそういう風に患者を見守ってくれている、
それを知っただけでも、嬉しいです。」
と、思わず伝えたくなった私です。
普通どうしたって、放射線の仕事なんて、、、
ビジネスライクって感じになっちゃうじゃん?
この病院の技師の皆さん、すご過ぎますよ、ホント。
ある病院では海辺の宿泊施設で、泊りがけの勉強会をしているらしく
こういった話し合いを持つそうです。
その時は、同じ病院の他職種と顔をあわせ、
「顔の見えるコミュニケーション、情報交換」をする。
すっごいね。
すばらしーーーーーい。
てな感じで、、、、
なんとまあ長々と、、、書き連ねたことでしょう(笑)。
興味ない人にとってはオモロクもなんともないよね!
今年も「癒しの環境」についての学会、中身ギッシリで終わりました。
これ、、妹は病院で生かす事が出来るけど、、
私は、、、私はどう生かせばいいんざんしょ(笑)