星の旅人たち
[2012年06月14日(Thu)]
星の旅人たち。
これはもう、私が絶対楽しめそうなロードムービー!
私をそそるキーワードがてんこもり、なんですもん。
スペイン、サンチャゴ・デ・コンポステーラ、そして巡礼の旅。
期待を上回る映画でした。
うひゃー、行きたい!
この巡礼の道を、、、
アルケミストでその名を馳せたパウロ・コエーリョ、けっこう好きですが、
そんな彼が仕事を放棄して、世界を巡る旅、しかも巡礼の旅に出て、
その経験を描いたのが懐かしの『星の巡礼』でした。
「あの道」を行く巡礼モノがロードムービーという形で現れるとは。
なぜに私は「巡礼」というものにこうも反応してしまうのかな。
チベットの聖山、カイラスをいく巡礼にもホントに憧れたもんです。
さすがに五体投地をやるのは無理だけど。
宗教にはげむ私でもなく。
単なる物見遊山的興味、なのだろうけど。
私の夢は、きっと、そのプロセスなんだと思います。
この「星の旅人たち」は、そんな私の憧れと野望?を満たしてくれました。
最終目的地のサンティアゴ・デ・コンポステーラへは、全長800km以上!
徒歩だと、2〜3ヶ月かかるらしいです。
よくツアーなんかでは、その中の数日を歩いたり、すっとばしたりしてます。
そのとてつもない道のりを歩きつつ、人は「自分」と向き合っていくんでしょう。
内観、といってよいのかな。人生そのものを見つめる時間になるのでは。
軽いあらすじ、としては。
↓
カリフォルニア州の眼科医トムのもとに、一人息子ダニエルの訃報が届く。
スペイン北西部サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼の途中で、
「世界を見たい」と旅立ったはずのダニエルは不慮の死を遂げたのだ。
父子の関係は、決して良好なものではなかった。
ダニエルは何を想い、巡礼の旅に出たのか。
一人息子の遺灰をリュックに収めたトムは、スペインへ。
ダニエルが志半ばで倒れた旅を継ぐことを決意する。
800 キロに及ぶ長旅は、60 歳を超える老体にとって容易なものではなかった。
旅の途上で出逢った仲間たち。
遺灰を撒きながら歩くトムに興味を示す彼らを避けつつも旅は続くのだが。
それぞれの事情を織り交ぜながら、スペインの絶景を垣間見ながら、
美味しいワインや料理をそれぞれの街のバールやレストランで楽しみながら、
そして事件も散りばめられて?
トムは心を次第に開いて、彼らは家族のような親密な絆で結ばれていく。
目的地を目指す同志のような、、、?
巡礼の旅は最終目的地で巡礼証明書がもらえるらしい。
トムは自分の名前を最初書いてもらったのだけど。
無理を承知で、息子ダニエルの名前に書き直してもらうのだ。
まあ、ここで普通は胸が熱くなるでしょう。
その後、北の海に遺灰を撒きに行くのだけど。
素晴らしいラストシーンでした。
目的地のサンチャゴ・デ・コンポステーラ!
荘厳な雰囲気です。
巡礼の道を歩く彼らの背景に映し出される、スペイン北部、ガリシアかな?
どこの街も魅力的で、そして山や川、壮大なる大自然。
何十人もの男女がドミトリーみたいな宿屋でグーガー寝てる図はすさまじいけど。
ああ、、、やっぱり憧れる。
オフィス・ナウティカ、いずれやっちゃうかなーーー。
「一人ひとりの物語をリュックにつめて。出かけよう、星の巡礼ツアー。」
いかがでしょうか。
旅は人生のようなもの、というではないですか。
合い言葉は「ブエン・カミーノ!」
わたくし、おそろしく方向音痴ですけれど(笑)。
***
しかし、しかし。
今日は13,14時間ぐらい会社にいました。。。
疲れたーーーー。
寝るぞー。
明日はフラメンコだーーー。
【シネマ・舞台の最新記事】