癒しのユーモア
[2018年07月04日(Wed)]
先月から始めた、ノリータの病院での試み。
「図書部」ですっ。
長時間待合室にて診察待ちをする患者さん。
長ーい時間を過ごすなら。週刊誌や新聞以外にも
手に取ってもらえる良い本があれば。
それが、なんか元気になる本であれば。
そんな動機で、選んだ書籍を置いています。
患者さん、さっそく手に取って、
リハビリのところまで持ち込んでおられました。
「今の私に必要な一冊なのよ〜。」
そう、おっしゃってたとか。良かった!
毎月一冊、二冊新しいものを用意できればな、と
思うけど、私も忙しくなればどおなるか(笑)
前回から一か月たったので、、
とりあえず新しい一冊を用意しました。
「癒しのユーモア」
〜いのちの輝きを支えるケア〜
柏木 哲夫 著
大阪大学人間科学部教授、
淀川キリスト教病院名誉ホスピス長。
30年来ターミナルケアの臨床に携わってきた著者の
川柳を中心としたこれまでのユーモア歴の集大成。
最近、ちょっとさぼり気味ですが、、
私は「笑い療法士」となって10年ぐらいたちます。
さまざまな分野の素晴らしい先生方の
記念講演を拝聴する機会が多々ありました。
この本の著者であられる柏木先生の講演は、
場内は終始笑い声が絶えない感じで。
私も大笑いした記憶があります。
とても気持ちの良い笑いでした。
ホスピスの現場であっても、先生が放つ、
その場にふさわしいと思える笑いは
たとえ哀しみのなかにあったとしても
いつも人の心に灯りをともすのだと。
最上級の笑いなのだろうと思います。
笑いって、、難しいんだよね。
その人の心情や病状や性格や状況を一瞬で感じ取り
100%のパーソナルユーモアが生まれないと
真の笑いは存在しないと思うのだ。
実際、私も辛い入院生活を数か月送ったけれど。
キツイ治療、終わりのない絶望に
欠かせないものが「笑うこと」だった。
病室では、いつも大笑い。お腹の傷が痛むほどに
私は爆笑していた。
看護師さんに、他の病室まで聞こえてくるよ、
と言われたことがあるけど(;^ω^)、、
笑った記憶と凹んだ記憶と、、刻まれてる。
笑えたからこそ、救われた。ホントだよ。
「にもかかわらず笑う。」
ことの、大切さ。
ヒトは、笑わないと生きていけないのです。
どんなに辛い状況にあっても
くすっと、笑える瞬間があれば、きっと
生きていける力がまだ残っているのです。
臨床の場で生まれた笑いがたくさん詰まってます。
患者さんに読んでいただけたらなと思います。
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