毎週木曜日に配信している海守ブログ「海の色々ニュース」ですが、
本日が海守事務局の仕事納めにあたるため、前倒しで配信させていただきます。
なお、本年最後のニュースは「海上保安庁の2011年」です。
未曾有の大災害に見舞われ、海守事務局にとっても災害対応という
新たなステージに挑んだ激動の年でしたが、あらためて海守会員の善意の強さと、
その潜在力を感じた一年でもありました。
様々な形でご協力いただいた会員の皆様に、あらためて御礼申し上げます。
年の瀬を迎え、ガレキやヘドロの撤去作業などで共に汗を流した
多くの被災者の方々の顔が浮かび、厳冬下でのご苦労を想うと、
ただただ着実な復興を祈るばかりです。
どうぞ皆様、よいお年をお迎えください。
来る新年が皆様にとって平穏で実り多い年になりますように!
〜海上保安庁の2011年(海上保安新聞より抜粋)〜≪東日本大震災≫大震災発生から12/20までの投入巡視船艇は延べ10,974隻、
航空機は延べ3452機、特殊救難隊員は延べ1256人。
通算360人を救助し、漂流遺体390体を収容した。
■大津波が保安部署や航空基地を襲う海岸に近い各保安部署や仙台航空基地が水没。
船に戻ろうとした宮城海上保安部職員1名が行方不明(後に死亡確認)になり、
航空機、巡視船艇、航路標識、庁舎などに大きな被害がでた。
■LPGタンクが爆発炎上、海からの冷却放水にあたる千葉県市原市のコスモ石油千葉製油所のLPG貯蔵タンクが爆発炎上。
周辺タンクの連鎖炎上を防ぐために横浜海上保安部消防船「ひりゅう」などが
冷却放水にあたり、21日に鎮火した。
■人命救助・行方不明者捜索・被災者支援に全力全国から巡視船艇や航空機、特殊救難隊等を被災地に集中投入し、
孤立家屋からの吊り上げ救助や潜水捜索、漂流船舶内の生存者確認等に
全力をあげた。
■震源真上の海底が東南東に24m移動4/6に海洋情報部が実施した調査により、海底基準点が東南東に24m移動し
3m隆起したことが判明した。
■原発警戒区域内で初の潜水捜索8/30〜31に、福島第一原発から半径20q内の警戒区域で行方不明者の
潜水捜索を実施した。
■被災港湾の海図改版が始まる海洋情報部は9/9に、大きな被害を受けた港湾としては初めて、
仙台塩釜港の海図を改版、同月30日には、被災した主要14港湾の最新情報を
掲載した水路誌追補第1を発行した。
この追補には、入出港時の注意事項や使用可能岸壁、震災で移転した港湾機関の
連絡先等が記載されている。
■海上保安大学校・海上保安学校の学生がボランティア作業に参加日本財団が募集した大学生泥かきボランティア隊に同2校から
学生がボランティアとして参加した。なお、同隊の引率は海守会員が務めた。
≪事件や施策≫■1/18を118番の日に制定海の緊急通報番号118が運用開始から10年を経過したことを契機に
118番の日を制定し、周知活動を強化することとした。
■最後のYS11が解役1/20、羽田航空基地のYS11「ブルーイレブン」が42年間の任を終えて解役された。
これで海保の航空機から往年の名機YS11が姿を消した。
■中国漁業監視船が尖閣諸島周辺に相次いで接近今年も海域パトロールと主張する中国漁業監視船が9回にわたり
尖閣諸島の領海線に接近した。
なかでも、8/24には巡視船による警告にも関わらず同船が領海に侵入した。
■NZ大地震の国際救助チームに、保安官25人を派遣■ソマリア海賊4人を逮捕3/5、バハマ船籍タンカーがオマーン沖の公海上を航行中に4人の海賊に
乗りこまれる事件が発生。
米国海軍が拘束した海賊4人を、海賊対策の一環として海上自衛艦に
同乗していた海上保安官が逮捕し、日本へ護送。海賊4人は身柄付きで
送検され起訴された。
ソマリア海賊に対して我が国が司法手続きを取ったのは21年7月の
「海賊処罰法」の施行後初めてとなる。
■漂流20日間、70歳の漁船船長が救助される6/30、沖縄本島の辺戸岬沖で同月10日から連絡が取れなくなっていた漁船が
高知県沖で発見され、1人で乗り組んでいた船長が救助された。
■中国海洋調査船が東シナ海に出没7/31、中国の海洋調査船が東シナ海の日本の排他的経済水域で
ワイヤ状のものを曳航しながら航行しているのを発見し、
巡視船と航空機が警告した。
その後も、同様の調査活動が頻発している。
■台風12号集中豪雨で被災者の救助と支援に全力9/2に発生し、死者・行方不明者100人以上という記録的な被害をもたらした
台風12号に対して、巡視船艇と航空機を緊急配備し、
人命救助や被災者支援に全力をあげた。
■北朝鮮から木造船で来た9人を保護9/13「石川県輪島沖で見慣れない船が航行している」との通報を受け、
男性3人、女性3人、男児2人が乗った木造船を確認。
韓国に向けて北朝鮮から出航したと語った9人を保護し、各国に出国させた。
■全ての日本沿岸をカバーする機動救難体制が確立10/1、仙台航空基地に機動救難士8人が配備され、
羽田の特殊救難基地と合わせて日本沿岸のほとんどをカバーする
機動救難体制が確立された。
■長崎県鳥島沖で中国漁船船船長を逮捕11/6、哨戒中の巡視船が長崎県五島市鳥島沖の領海内で中国漁船を発見、
停船命令を出すも4時間半にわたり逃走。
強制接舷で同船を停船させて、船長を漁業法違反(立ち入り検査忌避)で
現行犯逮捕した。