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漂着ごみによる海洋汚染 [2007年12月06日(木)]
先日、海洋政策研究財団が開催した第47回海洋フォーラムに出席しました。テーマは「漂着ごみによる海洋汚染 −動き始めた国の対策−」で、東京海洋大学の兼広教授が講演してくださいました。兼広教授の講演は、ぜひ皆さんとも共有したい内容でしたので、以下に概要をまとめました。



≪なぜ、漂着ごみが増えるのか?≫
漂着ゴミが社会問題として取り上げられるようになったのは1960年代の後半からで、以後プラスチックの生産量と比例して増え続けている。プラスチックは工業製品としてのメリット(軽い、溶けない、風化しない、生分解されない・・・)が、漂着ゴミとなった途端にデメリットになってしまう。

≪日本にはどれぐらい?≫
全国の海岸に散乱しているごみの量は、総計約50万トン。これを全て産業廃棄物として処理すると、廃棄費用だけでも250億円が必要。なお、海岸清掃などで回収されているごみは、10万〜15万トンで、全体の約1/5程度。

≪海岸ごみはどこからやって来る?≫
@海岸を訪れた人が捨てていった。
A生活から排出されたゴミの一部が、川を通じて海に流れ出て、海岸に打ち上げられた。
B海流によって、外国から運ばれてきた。(日本からも海外へ運ばれている)
※80%以上が外国から漂着したごみで占められている海岸もあるが、全国的にみると国内で発生したごみが多い。

≪昔は?≫
その昔、漂着物は役に立つ存在だった。海藻類は食材として、流木類は焚き木や建材として有効利用されていた。ルーシー・M・モンゴメリー作「赤毛のアン」では、主人公が海岸で拾った流木を暖炉にくべて、海水の影響から黄色や緑に燃える炎に見とれるシーンが登場。

≪最近の傾向?≫
@外国(主に中国、韓国、台湾)から漂着するごみが増えている。(沖縄では5年前の10倍)
A生活ごみ以外の廃棄物が増えている。(医療廃棄物、工業薬品の容器、電化製品など)

≪今後の見通しは?≫
日本人1人が年間に消費するプラスチックは約82kg。これに対して、中国は現在のところ約29kgであるが、経済の急成長とともに消費量も爆発的に増えている。もし、中国が日本人並にプラスチックを消費するようになると・・・。つまり、海岸ごみ問題は自国だけでなく、世界的な問題!

≪明るい話題は?≫
嘆いてばかりじゃ、しょうがない! 最後は、未来志向で明るい話題をご紹介します
@漂着ごみも買ってもらえる。例えば、ポリエチレンやポリプロピレンは、きちんと分別すれば1kgあたり25円ぐらいで買ってくれる業者さんがあり、処理費用の捻出に成功している自治体もある。
A漂着ごみ問題を地球規模でとらえて、各国共同で解決を目指す国際的な組織が誕生。活発に活動している。
B環境に優しいプラスチック(通称:グリーンプラ)で出来た製品も徐々に登場。現在は製品の性能に対して価格が高いものが多いが、消費拡大によって解決する。

≪私達に出来ることは?≫
消費者も生産者も、共に環境へ配慮する意識を向上させ、大量生産−大量消費社会を見直す必要がある。企業は使い捨て商品やプラスチック類の生産や使用を抑え、環境にやさしい製品の開発に努めるべき。一方で消費者もプラスチック依存型の生活を見直し、企業による取り組みを継続的に応援し、協力する必要がある。
コメント
漂着ゴミは、必ず海を漂流してから海岸へ届く(漂着)するのですが、この漂流中に航行中の船と衝突する危険があります。小船が大きな漂流物にぶつかった場合には、沈没する危険さえあります。中部国際空港の港に、海上保安庁が引き上げたと思われる大きな流木、古いプレジャーボート(廃船)などを見たことがあります。怖いですね。
Posted by: メバル名人  at 2007年12月12日(水) 08:23

小生沼津に住んでおります。
毎朝愛犬と共に千本松原で有名な原海岸を散歩しております、南に湾口が開けた駿河湾の最奥に位置します。 海岸には世界中のごみが集まったかと思うほど南風の吹いた後にはごみの山が海岸を埋め尽くします、目を陸に転ずれば富士山が裾野まで見える風光明媚な海岸ですが本当に悲しくなります。
 そのごみを調べて見るとその80%が川から流れ出たものと思われます、川にごみが流れなくなればやく80%の海岸のごみが無くなると言うことです、そんな中で地域の全住民が参加の海岸清掃が年に数回実行されています、心強いばかりです。
 そんな海岸環境の中力強い助っ人が居ることを最近知りました、その方は清水海上保安部の方で(敢て名は伏しますが)各学校に出向いて海洋汚染や漂着ごみ、漂流ごみの海洋生物の被害など、痛ましいともいえる自然破壊のごみの影響を低学年から高学年までレベルに応じて内容うを変えながら、要請のあった学校に出向き課外授業をしている方が居ります。 そして最後にお父さん、お母さんにもごみを捨てないように伝えましょうと締めくくります。
 これこそ子供の口から伝える親への伝言最も効き目のある環境保護のなんたるかを教えております。
 私はこの話をこどもの日に某水族観のイベントで聴講して大変感激をしたことを記憶しております、この清水海保の取り組みもろ手を挙げて応援したいと思っております。
 海守の皆さん拙い文章ですがどのように感じましたでしょうか?
Posted by: やまねあきお  at 2007年12月12日(水) 08:04

能登半島からお便りします。
漂着物の資料館を作ろうかと
ホンマ 考えていますよ。
韓国、北朝鮮、中国、台湾、ロシア・・
もちろん日本の物のも・・・
以前、使い捨てライターのコレクションを
してみましたが、あまりの数で、おもしろくなく止めました。
現在、北朝鮮からとおもわれる『ゴミ』が『貴重漂着物』です。10年ぐらい前までは
「変」なもんがあったんですがね。
Posted by: 染谷 琢也  at 2007年12月12日(水) 08:02

本当に海洋汚染はひどいですね、
近くの海岸にたまに行くいくのですが、誰がこんなごみをだすのかといつも思います。
一人一人が少しだけ私たちの源である海のことを思えば少しはよくなるのでしょうが、もはやここまでくると元に戻すには莫大な金が必要でしょうね。
Posted by: 隠塚  at 2007年12月07日(金) 09:12

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