都留市は、市政運営方針・重点施策に「都留市バイオマス
タウン構想」を掲げています。市内における廃棄物系バイオマスの
90%以上の利活用推進に向けて、市民・事業者・行政が協働して
取り組むプランです。構想策定にあたり、メンバーの加藤大吾が
パブリック・コメントを提出しました。
以下、本文です。
===バイオマスタウンについて===
まず、「地域の特徴を活かしたバイオマスタウンという視点で、
都留市ならではの取り組みを策定する。なぜなら他の地域の
取り組みも同時に行われており、今まで行われているような取り
組みでは、都留市のブランディングはできないと考えられます。
よって、都留市の地域性、自然環境、人的資源。これらの強みを
複合的に鑑み、構想していくことが重要です。
また、自然環境に対する影響をハイテクノロジーに優位な計算上
だけで捉えるのではなく、昔から行われてきた日本の自然との付
き合い方(リサイクルシステム)やもったいないという思想をもう一
度見つめ直すことが、より一層の先進性とブランディングを産むと
思われます。
以上のことを前提に私の構想をお伝えいたします。
【BDFと廃油を使い分けるディーゼル燃料システム】
BDF生産施設と廃油をそのまま利用する為の濾過施設を設置し、
公用車利用と低価格販売を行う。一般市民、商業施設などからの
廃油はBDFを学校給食施設、病院などからは濾過済廃油を精製す
る。冬期の利用に関しては、安全な範囲で使用する為に軽油を混
合する燃料加温器を製作し、取り付けを行う。
また、それに伴って混合した場合の軽油税に関しての納入窓口を
設置する。少なくともBDF化するには電気、薬品、廃棄物など環境
負荷がかかる。全て一律にBDF化するのではなく、夏は天ぷら油
を自然落下により濾過し、そのまま燃料とする。
【バイオマスたまご】
幾つかのステーションに市民の力でざんさを集め、それを直接的に
家畜(ニワトリやヤギ)の飼料にする。この地域での特産エコ卵、
数年後には特産エコヤギのブランドを作る。
また、この事業を耕作放棄地で行い、その解消ともなる。
このバイオマスタウン構想から経済的な町おこしまで可能。
このような養鶏、養ヤギを含めた有畜有機農業への取り組み希望
者もいる。食料ざんさをメタンガスにするには時間も手間もかかり、
幾つかの行程を踏むことでロスもでる。また、その後の流通に乗せる
には更に経費がかかると思われる。また、市民にはほとんど生産され
たメタンガスに触れる要素がなく、理解しにくい。市民の環境意識や
取り組み姿勢などには反映しにくいと考えられる。
【有機栽培の奨励】
JAなどの籾すり工場にクンタン機を設置し、その場でクンタンを製
造する。また、クンタンを販売又は、籾を持ち込んだ方にはそのま
ま持ち帰ることができるようにする。
それだけでなく、藁や食料ざんさを有効活用し、有機農向けの肥
料を生産し配布又は安価にて販売する。その内、有機認証を受け
た生産物は「バイオマス米もしくはエコ米」としてブランディングし、
都留市が広報活動を行い首都圏に向けて600円/kg程度で販売す
る。 一般市場に出せるような仕組みが一般農家や市民を巻き込
み、大きな意味でバイオマス利用と取り組みの一般化が図れる。
【フォレストタウン都留】
「荒れた山林を切ってくれるなら、木を差し上げます」という制度を
行い、首都圏の一般市民に広報する。安心な家、セルフビルド、パ
ーマカルチャー、薪ストーブ利用、など、さまざまな関心のある方は
この制度を利用できるようにする。
その際には林業家、製材所、運送業者など、都留市内の業者の紹
介と資金の助成行う。また、薪ストーブの導入を補助する制度を作り
間伐材と製材木っ端の利用を促す流通の為の助成を行い、燃料とな
る薪を手に入れやすくする。
荒れてしまった山林をバイオマスとして有効に活用し、地元業者の活
性化、山林の手入れなどが同時に得られます。
【環境教育について】
どこの地域でも農水省の計算式に基づいて計算し、理論上実施し、
結果、「都留はバイオマスタウンだ!」と、言っているような気がし
ませんか?実行チームの中はそうかもしれませんが、一般市民、
子供たちは、「バイオマス??」なんのことだか解らないままにな
りかねない状況です。
実態を伴ったものにするには、市民を巻き込む施策と環境教育が
必要です。環境教育の導入が非常に重要と思います。
都留での取り組みは勿論、世界のCOP情勢、生物多様性、気候変動
など、様々な切り口で学ぶ機会が必要です。
また、子供だけでなく、大人にも必要と思われます。
前述しました内容と合わせて、
1,都留市内向け境教育事業
小学校、中学校、高校、大学、各種学校、一般市民など
2,市外向け環境教育事業 近隣市町村など
※環境先進のまちを位置づける
3,都心と田舎の交流事業 首都圏をマーケットとする
上記3事業を実施し、市内の普及啓発、市外向けの情報発信、
ブランディングと販路の拡大、等を行う必要性を感じます。
【トランジションタウン都留】
http://blog.canpan.info/ttt/
日本全国的に各地域に環境教育/環境への取り組みに関
するソフトを持っていない現状があります。よって、どこの地域も
同じような取り組みになっていまうと思われます。
また、取り組んだ数人のチームが高度な技術を持っていても一
般市民に広がるか?は別の話しです。
都留にはトランジションタウン都留というソフトを提供する為の団
体があります。(トランジションとは?石油依存している社会を依
存しないしなやかで強い社会に代えていこうという活動)
この団体はイギリス発祥のトランジション活動を行っている団体です。
世界ではたった数年で3000地域以上が手を挙げ、4000に迫る勢い
です。
環境に配慮したまちつくりの先端をいくならば、
バイオマスタウン構想の名前を「トランジションタウン都留」とすることは
環境関係者にとって大きな衝撃を与えると思われます。
御検討いただきたく思います。
また、必要であれば、会議でのプレゼンテーションを行わせていただ
きたく思います。よろしくお願いいたします。
参考:トランジションジャパン
http://www.transition-japan.net/
私も日々精進し策定に関わりたく思っております。
また、都留市のバイオマスタウン構想が実際に有効で、実態に
あった策定が行われることを切に願っております。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
加藤大吾