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地域に根付く10の切り口 「9 役所に足を運ぶ」 [2010年12月05日(Sun)]

このコラムでは、「地域に根付く10の切り口」を紹介します。
トランジション都留メンバー・加藤大吾(移住4年目)の実例をふまえて、
1つ1つを深堀しています。
どうぞ、最後までお付き合い下さい。

************************

9.役所に足を運ぶ

 「新規就農者ですが、、、、」と県の農務事務所をのぞくと、
誰もがせっせと事務仕事をしていた。
しかし、その事務所の雰囲気とは裏腹に優しいもてなしで、奥の部屋に通された。
「新規就農者か!貴重な人材だ!」そう、都留市ではここ近年、
新規就農者などほとんど居なかったのだ。

 作物は何を作りたいのか?家畜は何を買いたいのか?
栽培方法は?品種は?などなど、楽しい話しを交えながら
根掘り葉掘り質問され、様々な情報を聞くことができた。
数回足を運んできるうちに、助成金制度の話しが出てくる。
耕作放棄地解消のための助成金制度らしい。受け付けは
都留市の産業観光課が担当しているらしい。

 早速、都留市役所へ詳細を聞いて、早速、用紙をいただき記入。
その後、耕作放棄地を借りるために
走り回るのである。大事なのは、ここから、地図を片手に
「現地を見てきたんですけど、ここを借りたいんですけど、、」
「地主さんを調べてほしいのですが、、」
役所としては耕作放棄地が減るなら大歓迎してくれる。

今でもお世話になっている清水さんには
何度も地主さんの家に連絡を取ってもらったり、一緒に
直接出向いてくれたり、きっとこういう人と出逢えなかったら
こんなにスムースに話しは進まないだろう。

 結局、耕作放棄地の解消作業代、トラクター、脱穀機、田植機、
電気柵など、補助率は全額から半額まであるが、ほとんどの機器の
購入と作業を補助してもらえたのだ。


 農業に従事するということだけでなく、田舎で何かやりたいこと
があって、実現したいなら、役所に出向くことをお勧めする。
特に公の情報はほとんどと言っていいほど、集まっている。

 ここまでは、何となく解るのだが、ここからが大事だ。

その情報を引き出せるか?どうやって引き出すか?だと思う。

役所と会社は違う。定期的な移動もあるし、常にプロフェッショナルが
在籍しているわけでもない。
担当者が居ないと話しが解からないなんてこともよくあることだ。

そこで、俺はちょっとしたことでも困ったことや解らないことがあったら、
出向くようにした。
居なくたって関係ない。何回だって顔を出す。
「役所の職員に俺よりも役所にいるよね」って実際に言われたこともある。
顔なじみになってくると、不思議といろんなことを教えてくれるものだ。
そうなって来ると役所に行きたくなるものだ。
「ひさしぶりじゃん!」なんて言われたら、何となく嬉しいしね。
既に今までも書いてきたように、「やりたい!」「何とかしたい!」って、
動き回っている人を見たら、手を差し伸べない人は居ない。って言うことだと思う。

 NPO法人の運営についても全く同じだ。様々な人が手を差し伸べてくれる。
様々な人の期待を感じている。
事業の企画立案の話しをしていると必ず出るのは、
「それは都留の為になるのか?」
「期待してくれている人たちに返せるか?」
とっても大事なことだ。

(文責:加藤大吾)
地域に根付く10の切り口 「8.パブリックコメントに投稿する」 [2010年11月07日(Sun)]

このコラムでは、「地域に根付く10の切り口」を紹介します。
トランジション都留メンバー・加藤大吾(移住4年目)の実例をふまえて、
1つ1つを深堀しています。
どうぞ、最後までお付き合い下さい。

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8.パブリックコメントに投稿する

地域作りにおいて地方の行政が困っている共通点がある。

それは“ハコモノ行政”だ!

素晴らしい理念の基に建物を建設するのだが、
それを機能させることが出来ない。
すると計算されていたハコモノが作り出す経済効果も無くなり、
次第にその維持費を捻出することが大きくのしかかってくる。
どこにでもある例ではないだろうか?

 それは、コーディネートする人(運営力)と現場の人(スキル)がないのだ!

都留市でも「ハコモノにしたくない!」と行政は思っている。
そして、その運営は行政ではやりきれないことも既に知っている様子だ。
しばらくして建設的なパブリックコメントの募集がホームページに載った。



俺は、以下(抜粋)のようにコメントを送った。



 ===バイオマスタウンについて===

「地域の特徴を活かしたバイオマスタウンという視点で、
都留市ならではの取り組みを策定する」
なぜなら他の地域の取り組みも同時に行われており、
今まで行われているような取り組みでは、
都留市のブランディングはできないと考えられます。
よって、都留市の地域性、自然環境、人的資源。
これらを強みを複合的に構想していくことが重要です。
また、自然環境に対する影響をハイテクノロジーに
優位な計算上だけで捉えるのではなく、
昔から行われてきた日本の自然との付き合い方
(リサイクルシステム)やもったいないという思想を
もう一度見つめ直すことがより一層の先進性と
ブランディングを産むと思われます。
以上のことを前提に私の構想をお伝えいたします。

以下、項目のみ。

【BDFと廃油を使い分けるシステム】

【バイオマスたまご】

【有機栽培の奨励】

【フォレストタウン都留】

【環境教育について】

【トランジションタウン都留】

 私も日々精進し策定に関わりたく思っております。
また、都留市のバイオマスタウン構想が実際に有効で、
実態にあった策定が行われることを切に願っております。
どうぞ、よろしくお願いいたします。

 今となっては、的を得ていたか?と言った部分は
非常に不安な部分が多いが、少なからず、
私たちが何を考えているのか?何をしたいのか?は伝わった。
どれも現実になったものはないが、この後、行政との距離が
非常に近づいたことは間違いないだろう。
実際に市民活動推進委員を委嘱されたり、
新しく建てられた施設のマネージメントを依頼されたりと、
実際の仕事になっている。

 また、この距離感になってから、もう1つ町つくりの提案を出した。

以下、抜粋項目のみ。

【Co2削減25%事業】

 「市民の環境意識啓発事業」

 「バイオマス利用方法の提案」

 「緑の分権改革」

   1市場経済に乗ったグリーンジョブ

   2人的資源確保の為のグリーンジョブ

   3移住の為のグリンジョブ作り/活きた情報提供

【観光資源再開発】

 「まちの景観作り/森の景観作り」

   1家庭の庭に植樹

   2食べられる町づくり

3企業所有山/個人所有の山を再生

【都留エコ路】 co2削減モデル(エコ路に馬車を運行)

【しゅとく館 再デザイン計画】

【宝ふれあいセンター 再デザイン計画】

【トランジションビレッジ/パーマカルチャービレッジ】

【市場経済に乗せる為のエコブランディング】



 この提案はA4 6ページに渡るもので、かなりのボリュームとなった。
そして、この中のいくつかは現在取り組まれている。



 大事なのは、自分の意思を表明することだ。

 面白いもので、表明すれば賛否両論出るし、
自分のミスなどあれば、非難されることもあるだろう。
しかし、ここに踏み込まなければ、
新しい取り組みはいつまでもできない。

 そもそも、新しい取り組みは誰もやったことがないから、新しい。
やったことのないものを勧める人はそうそう居ない。
だから、いろんなところから抵抗感がある。
私たちには抵抗感を気にせず楽しみに変える“鈍感力”と、
間違えたら思いっきり謝り誠意を尽くす“陳謝力”が必要となる。

 さあ、提案書を書いてみましょう!

(文責 加藤大吾)
地域に根付く10の切り口 「7.地域の目玉と関わる」 [2010年10月08日(Fri)]

このコラムでは、「地域に根付く10の切り口」を紹介します。
トランジション都留メンバー・加藤大吾(移住4年目)の実例をふまえて、
1つ1つを深堀しています。
どうぞ、最後までお付き合い下さい。

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7.地域の目玉と関わる

地域には少なからず、その地域独自の特徴を持っていると思う。
その地域の自然環境、地理、天候、観光資源、取り組もうとして
いることなど、その項目はあげると切りがないだろう。
その中で自分が役に立てる分野は何か?その地域の目玉に
関わることが地域に根付くことにつながるように思う。

 都留市では大きく2つの入り口から入っていくことができた。
1つ目は都留文科大学。2つ目は都留市の掲げるエコバランスタウン構想だ。

 大学とのお付き合いは環境教育の大先輩の高田研さんが教授として
招かれたところから急激に深い関係になった。まずは高田さんの授業の
お手伝いからはじまり、大学のシンポジウムの司会、機関誌の寄稿など
を経て、3年ほどで非常勤講師になることができた。その中から、地域の
環境力を高めることを目的とし、夕方に市民の意見交換の場を提供している
「エコカフェ」が誕生した。また、学生サークルとのお付き合いもあり、活き活き
とした活力にも触れることができている。

 都留市のエコバランスタウン構想へは、市民委員の1人として関わらせて
もらったところから、急激に関係を密にしているように思う。都留市は小水力
発電などで先駆的な取り組をしているが、行政主導で施設先行という形で
進んでる。行政もソフトと人材が不足していることを自覚していただこともあり、
今まで培ってきた環境観とインタープリターとして人に伝えるソフトとスキルを
大いに発揮させていただいた。この辺り、全くの手弁当での参加だけれど、
都留市全体の環境力が向上することを考えれば、協力は惜しまない。

 今年、環境省の補助金を受けてたてられた「エコハウス」これも、指定管理者
制度で都留市ではないNPOへ受注されたが、小回りが利かなかったこともあり、
アドバイザーとして関わらせてもらったり、利用者としてイベントさせていただいたり、
利用実績を作りたい意図にも貢献している。

 この他にも市内には目玉となり得る施設がいくつかある。今後は環境教育や
観光の素材となりえるいくつかの施設の指定管理者制度に入札したいと考えている。

 どの地域にも目玉が存在していると思う。一番簡単なのは、今、目玉として
注目されているものに関わることだ。比較的簡単に取り組むことができるし、
特にリスクもなければ問題もないだろう。しかし、ここでお勧めしたいのは、
現在は目玉ではないものに取り組むことだ。多分、最初は全く、相手にされない
だろうが、少しでも実績ができて可能性が見えてくると、誰もが振り向くだろう。
そして、その時に大事にしたいのは本当に好きで情熱を傾けられていることだと思う。
その姿を見たら、誰もが「儲かるはずもないのに何であんなに一生懸命ににこやかに
しているんだろう!」って言うことになる。そうなったら、自動的に「何してるの?」と
言うことになる。

 好きなことに情熱を傾けること。

 その姿をそのままにしていること。

 続けること。

これだけやっていれば大抵の事は自動的に開かれていくだろう。

(文責 加藤大吾)
地域に根付く10の切り口 「6.田んぼをする」 [2010年09月08日(Wed)]

このコラムでは、「地域に根付く10の切り口」を紹介します。
トランジション都留メンバー・加藤大吾(移住4年目)の実例をふまえて、
1つ1つを深堀しています。
どうぞ、最後までお付き合い下さい。

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6.田んぼをする

 人間が生きるために昔からずっと続けてきたことの1つは食べることだ。
狩猟採集から栽培することを覚えて、爆発的に繁栄してきた。日本人の主食である
お米を作ることには少し特別な何かがあるように思います。
そして、田んぼをすることで、地域との関係性も変わってくるのは間違いない。
 
 耕作放棄地は増え続けている現状がある。
山間部では効率の良くない田畑ではなおさらその進行が早い、更に私が住んでいる
平栗地区では猪と猿が出るので、地域の人たちは半ばあきらめ気味に
「猿のために作ってるようなもんだ」と言う。耕作を放棄すると言うことは、
収穫は無くなり草刈りだけが残る。その田畑を借りるには金銭は要らない。
ただ人間(信頼)関係があれば、それだけで貸してもらえるのである。
しかし、この“信用“ってやつを手に入れるのは時間も心も必要だ。

 耕作放棄地を復帰するにはかなりの労働が必要だ。俺の田んぼは
道に面しているので、通りがかる地元民の皆さんに声を掛けられる。挨拶がてら
昔の話しを聞いたりすると、喜んで話してくれる。
 「この土地を作った時には、、、、」昔の開拓した思い出と復帰作業が重なるのか、
大抵の場合、笑顔が心地いい。田植えの時も、収穫の時も気持ちよく
井戸端会議が始まる。時には、夢中になって作業していると、地元の人だけで
井戸端会議に発展していることもある。

復帰作業をしてみるとその重労働を経験することで、自分の土地への愛着が
強くなることを実体験した。この重労働が大事で、昔、おじいちゃんたち
がしてきた作業を共通体験にすることが、お互いの理解を深めるのだと思う。
俺は既に9反の耕作放棄地を解消した。
近所のおじさんが「うちのばあさんが言ってたぞ!“平栗であんな働き者はいない”ってさ」
この言葉は嬉しかった!今までで最高に嬉しかった。
そして、通りがかっただけ、のような時でもいつも畑や田んぼに対する姿勢を
観られていることに気がついた。

 栽培方法については基本的に“郷に行ったら郷に従え”。
農薬の一斉散布、隣の際の草刈り方法、などなど、受け入れなければ
一緒にやらせてもらえない。
絶対的にその場所のルールを受け入れる必要がある。
俺の場合は運良く水路も田んぼも他とは隣接していないので、
無農薬、合鴨などなど、好きにやらせてもらえている。
大家さんと隣の住民に感謝です!

  生産するということは、自分で作ってみると生態系の力を借りれば、
食べて生きていけるかもしれないという希望のようなものを得ることができる。
昔はほとんどの人がこの感覚を持っていたのではないか?と思う。

この感覚さえ得てしまえば、食べて生きていくことへの余計な不安が解消される。
そして、この土地への愛着が沸いて住むこと自体が喜びになるのだ。

(文責:加藤大吾)
地域に根付く10の切り口 「5.役を受ける」 [2010年08月07日(Sat)]

このコラムでは、「地域に根付く10の切り口」を紹介します。
トランジション都留メンバー・加藤大吾(移住4年目)の実例をふまえて、
1つ1つを深堀しています。
どうぞ、最後までお付き合い下さい。

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5.役を受ける

 「誰か会長をやってくれる人はいないかなー」

困った表情で保育園の先生方が立ち話をしていた。

「じゃー 俺がやりましょうか?」

 役員を引き受ける人は年々減少傾向らしい。
社会の動きの中で引き受けられる人が少なくなってきている事実は
あるが、保護者の教育環境への無関心ぶりには寂しさも感じる。

 役を引き受けるとはどういうことだろう?

日常生活の中でお互いに影響しあっている。
人口密度が低い田舎ではそういう意味で非常に人間関係が濃い。
この関係性は“あげる“と”もらう“のバランスに立っている。
「田んぼを貸してかして!」「仲間に入れていれて!」だけでは、
バランスを崩していく。バランスを整えるには”あげる”が
必要不可欠なのだ。

俺があげられるものは何か?体力勝負の消防団?地域の掃除?
運動会出場?そんなところしか思い浮かばなかったから、
全部やってみた。

今、想えばあげられるものはもっと沢山あることに気づく。

田んぼを作るという重労働を共感する/
野菜をねらう猿への不安を共感する/挨拶をして気持ちよく過ごす/
いつも元気な行動/働くことは気持ちいい感/移住者を紹介する/
都会的視点/新しい農業の視点など。

 ・挨拶→田んぼを借りることができる→実る
  →貸してくれる人が増える

 ・都留市の施策提言などの委員→環境教育施設のマネージメント

 ・都留文科大学のシンポジウムの司会→機関誌への投稿
  →非常勤講師

 ・耕作放棄地の解消→県の補助金→トラクターも対象になる
  →牛で解消するモデル事業の相談

“あげる“と“もらう“のバランスが整うとスムースに話しが進む。
例を挙げれば切りがない。その中に”役”が着いてくる。 

大切なのは求められているものを見つけることそして、あげること。

意外に難しいのは“見つける”ことのように想う。

地域に根付いて活動の場を広げるには、時代が何を求めているのか/
その地域が何を求めているのか/その人が何を求めているのか
を感じる感性が重要だ。

 役の依頼が来るのは求められている証拠。
求められそうにない人に依頼は来ない。できるなら受けた方がいい。

(文責:加藤大吾)
地域に根付く10の切り口 「4.地域の運動会に出る」 [2010年07月06日(Tue)]

このコラムでは、「地域に根付く10の切り口」を紹介します。
トランジション都留メンバー・加藤大吾(移住4年目)の実例をふまえて、
1つ1つを深堀しています。
どうぞ、最後までお付き合い下さい。

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「4.地域の運動会に出る」

10月の週末は暇が無い。
保育園、小学校、地区だけで、3つの運動会、
これが3週末の予定である。

地域の運動会は年齢を超えて幅広く人が集まる。
私の所属は宝地区の平栗自治会である、この地区は
他に5自治会に分かれていて、計6自治会で優勝を争う。

選手の中心は50歳〜60歳のおじさんたちが占めているが、
30代の若者もちらほらを出席する。
力やスピードの競技ではなく、バランスや協調力を
問われるものが多く、おじさんたちも大活躍だ。

「あーー!おしかった!」
「まー 参加する事に意義があるからな!」
・・っと普通に話しているおじ樣方だが

「これで○点差だ!」とか
「昔は綱引きは負けなかった」とか。
裏腹な言葉が漏れる。実は真剣なのだ!

だからこそ、若者の私たち夫婦は重宝がられる。

出場種目は“綱引き”“障害物競走”などなど、
最後の対抗リレーではアンカーを勤めた。
私たちが関わったことで結果が大きく変わった
わけではなかったが、少なからず、
おじいちゃん、おばあちゃんの期待を背負って
思いっきりやった。

息を切らせて平栗の席に戻ると場が盛り上がっている。
興奮したおばあちゃんが手をたたいて迎えてくれた。
何だか、うれしい気持ちになる。
これが、一員になれた感覚なのかもしれない。

手作りのごはんとお酒が並び、会話も弾む。
「あれが、かとうさんかい?」
「去年、引っ越してきたらしいよ」
「あかるく(元気に)なっていいねー」

嬉しい言葉がちらほらと聞こえてくる。

「仕事は何やってんの?」
「何でここに来たの?」と、会話も核心部に迫ってくる。

ちょっと遠慮ぎみに
「森に家立てて住んでるんです。都留が良くて来たんですよ
 このまちが好きです」
「農家になりたいんです 農地を探してるんです」って、
伝えたいことを普通に話した。
 
おじいちゃん世代は小さく畑をやり、
自治会などの役を請け負っている。
子育て世代は勤めと子育てにつきっきりだ。
世代を超えた共通体験は都留でも少なくなって
いるのかもしれない。

そんな時代と地域性の中で運動会という存在は
重要な機能を果たしているように感じる。
 
地元民であろうと移住者であろうと同じ課題に
向かうという共通体験は距離を“ぐっ”と縮めるのだ。


(文責:加藤大吾)

地域に根付く10の切り口 「3.学校や保育園との関係」 [2010年05月29日(Sat)]

このコラムでは、「地域に根付く10の切り口」を紹介します。
トランジション都留メンバー・加藤大吾(移住4年目)の実例をふまえて、
1つ1つを深堀しています。
どうぞ、最後までお付き合い下さい。

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「3. 学校や保育園との関係」

現在では長女は3年生。
小学校は1学年1クラスで28名。昼休みなると6年生が
1年生の教室に遊びに来るという何ともアットホームな学校だ。
1年生のころ、気の小さい長女の 陽 はすぐに学校に行きたくなくなる。
毎日なんとか行かせようとあの手この手でなんとか通わせていた。

そこで協力してくれたのが近所の6年生だった。毎朝家の前まで迎えにきて
手を繋いでくれるのだ。彼らの愛情に支えられて学校に通えたといっても
過言ではない。
 
 子育てにこだわる俺としては新天地での保育園選びは重要だった。
移住する前にいくつも見て回って、給食が玄米菜食でリズム体操を
毎週行う保育園に決めた。文字や数字を覚えるよりも、泥んこになって
遊ぶことを優先し、食事にも気を使っている園の方針が自分たちの
暮らしのスタイルにぴったりだった。
子どもの教育環境をきちんと把握しておくことは移住する上で非常に大事だ。

 移住して1年目は以外に暇にしていることが多かったように思う。
というより、やりたいことをどうやって形にしていけばいいのか解らなかったし、
今想えば何をしたいのかはっきりしていなかったように思う。

そんな状況だったこともあって、子どもの送り迎えは半分以上、
俺の仕事だった。先生方と世間話をすることも多くなっていくもので、
なんと!新参者の私に「PTA会長に立候補しないか?」というお誘いが
かかったのです。

それはそれは、喜んで引き受けたのです!
運動会、掃除、草刈りなどなど。大変だけど楽しい。また、送り迎えで
挨拶を交わすだけの保護者の方ともお話する機会ができる。地域特有の
価値観や習慣も自ずと伝わってくるものだ。

そして、自治会の地域から保育園というもう1つ大きな地域。
小学校というもう1つ大きなの繋がりを感じるチャンスにもなりえる。

 「私は”勉強”よりも”運動”、”お菓子”よりも”おにぎり”という教育方針に
共感しています。先生方の熱いまなざしが子供たちの成長の大きな助けに
なっているとこを日々感じ、支えられている実感があります。
子供たちにとってもこんなに幸せなことは無いです。
先生方ありがとうございます!」

「子供たちー! 今日はお家の人と一緒に思いっきりたのしもう!」
と運動会で開会の挨拶をしました。

(文責:加藤大吾)
地域に根付く10の切り口 「その2 消防団/婦人会に入る」 [2010年05月05日(Wed)]

先月からはじまりましたこのコラムでは、
「地域に根付く10の切り口」を紹介し、
加藤大吾(移住4年目)の実例をふまえて、
1つ1つを深堀しています。
どうぞ、最後までお付き合い下さい。


「2.消防団/婦人会に入る」

 移住して1年が経とうとしている頃、
夕食を食べていると突然、制服の男が家にやってきた。
少し強面の男性だっただけに、ちょっと身構えてしまった。

話しは単純で「地域の消防団に入団してみないか?」
というお誘いでした。
私は即答で「ぜひ!よろしくお願いします」と答えました。
実は、「お誘いを受けたら断らない」ということを
最初から決めていたのです。

どんな人が所属しているのか?ルールはどうなのか?など、
解らないことばかりでしたが、繋がりを持てることは
確かだろうと想像していたのです。


それまで、1年も住んでいるのに、
若者の姿をほとんど見かけたことがなかったのです。
若者が住んでいるのか?さえも分からない。

働き盛りの男性は昼間はほとんど仕事で出かけているので、
そんなものです。ということは、若者とは繋がりが持ちにくい!!

よそ者が地元の若者と出会える方法は
“消防団に入ること”これが大きいのです。


 年末には夜警もあります。雪の降る中「カーン カーン」
「こちらは消防第五分 お休みの前に戸締まり火の元を
もう一度確認して下さい」とアナウンスして回るのです。

ベテラン団員と一緒に回りながら
「消防でもやってなきゃ誰が住んでるかわかんないもんなー
 そりゃあ仲間になるには入らなきゃなー
 入ってりゃあ飲み会もあるし、旅行もあるしなー」


 「田んぼをやりたい!」と役所に相談して
地図を見せてもらうと、
近くの田んぼが耕作放棄地になっていた。

担当の人に頼み込んで一緒に挨拶に伺うと
「なんだー加藤君じゃないか!
直接来てくれればよかったのに!」
なんと、分団長さんの田んぼだったのです。

今、借りている田んぼの大家さんは、
消防の分団長さん、消防の役員の方、元自治会長さんの3人だ。

他にも沢山あたったけれど、結局貸してもらえたのは
今のところ、この3人だけになっている。


 「加藤君を評価しているのは消防団に入って
地元を見ているところだ」と言ったのは、
都留市役所の某課長さん(トランジション塾にもゲスト予定)

やっぱりそういうことらしい。
今も、若かった頃も、地元を支えている活動に喜びを
感じているのだろう。
世代を超えた共通体験が関係性をより密にしていくのだろう。

文責:加藤大吾
地域に根付く10の切り口 「その1 自治会に入る」 [2010年04月04日(Sun)]

 このコラムでは「地域に根付く10の切り口」を紹介し、
加藤大吾(移住4年目)の実例をふまえて、1つ1つを深堀していきます。

「 移住を進める中で漠然と「地域に根ざそう」と思っていた。
4年経った今、解ってきたことは「地域に根ざすということ」は
「役に立つこと」だということだった。

では、地域の人々にとって役に立つとはどういうことか?
欲しいものは何か?
期待していることは?
都会人に対する思い込みは?
どうぞ、最後までお付き合い下さい。」
(加藤大吾)


**************************

「1.自治会に入る」

 あなたの近くに誰かが引っ越してきたら、あなたは何を思うか?
「どんな人なんだろう?」
「何している人かな?」
想像は膨らむ。
だからこそ、移住した後の数日が地域に根ざすためには重要な日となるのです。

 「自治会に入りたいのですが、、、」と、近所の人に声を掛けると、
親切に自治会長さんの自宅と連絡先を教えてくれました。
翌日、挨拶に行くともう既にこの話しは回っていて、
「あー あそこで自分で家を立てる人ね!」っと、話しは早い。
何事もそうだけれど、聞かれる前に先に話しかけるのがいいですね。

 ここまでくると翌月から、回覧板が回ってくるようになる。
そこで、回覧板に自己紹介の紙を入れてもらうことにした。

A4のクラフト紙に手書きで、「東京世田谷から来ました加藤家です。
車は茶色のハイエースで、田んぼをやりたいと思っています。
右も左も解らないので何でも声をかけてもらえたらうれしいです。」
自分で建てた家と車の絵を大きく書いて、綺麗に色も塗りました。
これで、全自治会員に自分らしい自己紹介ができたわけです.


あつかましいほどに、こちらから地域に入りたいことを自然な口調で
主張すると「地域に根ざしたい」という想いは伝わるものですね。

数日後、自分にも回覧板が回ってきて、右上に「見たよ」の
サインの印鑑が並んでいるのを見て、
それだけで、受け入れてもらえてような気持ちがして
嬉しかったことを思いだします。
 

今、若者不足は深刻です。
自治会総会、春秋のお祭り、水路の掃除などなど、
過疎が進む集落なら、なおさら「自治会員の催しを盛り上げたい」
言葉に出さなくても、触れ合っていれば伝わってきます。


地域を盛り上げるという役割を果たすことも、大事です。
一年目では、全ての催しに参加することは最優先と考えていいでしょう。
ただ出席するだけで、自分のことも知ってもらえるし、地域の事も
地域に住んでいる人の事も、体験として自分の中に入ります。

また、自治会から声を掛けられるという立場から
他の移住者に「自治会に入りませんか?」「自治会で催しがあるよ」っと
声を掛けていく立場に変化する。
つまり、地元の視点に立つことが、地域に根付くくということだと思います。


 人によって、どのような背景を持って移住するか解りませんが、
私のような個人事業主の場合、誤解を招くこともあるようです。

ある日、保育園の子どもに「陽ちゃんのお父さん!知ってる!
働かないとお金ってもらえないんだよ!」っと、言われたこともあります。
平日自宅にいて、子どものお迎えなどに頻繁に行くと、こんなこともありますよ。


文責:加藤大吾