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自粛?祈り?願い?信じる?愛?

[2011年04月02日(Sat)]
3.12。

電車の中で、ネット配信のニュースで原発が爆発した事を知った。
気持ち悪くなって、涙が止まらなくなった。

私は、知人・友人から、日本の原発がどういう状況にあるのか、
ずっと前から教えてもらっていた。

だから、このニュースを知った瞬間に、
これからどういう世界が待っているか、なんとなく想像できた。

原発の正当性を主張するだけで対策を取ってこなかった、
御用研究者や天下り役人たちは、全員自殺しろと呪った。


でも、一番憎かったのは、自分自身だ。



私は、知人・友人から、日本の原発がどういう状況にあるのか、
ずっと前から教えてもらっていた。

知っていたけれど、何もしなかった。

どれだけ説明を聞いても、
余りに大きな問題で、ピンとこなかったというのもある。

でも、一番は、
原発関係の問題は、賛成派も反対派も何となく政治色が強い気がして、
煩わしいから逃げていたんだ。考えない様にしていた。


逃げていたことを、とても後悔した。


今でも、一人になると1日2回くらい泣いている。
病んでいるんだろうか。

―――

原発がきっかけで、この大災害の関連ニュースを出来るだけ目を通すようになった。
津波、広域、燃料、地震、、、複合型の大震災だということが、よく分かった。


何かしたいけど何も出来ない。
1週間くらい、ネットやテレビから流れる情報から、
馬鹿みたいに関連情報を集めては、被害の大きと困難さに憂鬱になる日々が続いた。
自分が情報集めたって、誰の役に立たないし、
自分が落ち込んだって、何の意味もないことに気付いた。


で、学生時代長期インターンをしていたNPO愛知ネットに顔を出して、
あいち・なごや東北関東大震災ボランティア支援連絡会 http://allaichi.jp/ の情報ボランティアをする事に決めた。

この連絡会も、災害救援NPOもてんやわんや、
HPを見てもらえば分かるとおり、未だあまり機能していない。

世話人をしている人たちが殆ど現地に行っちゃっているんだから、仕方ないと思う。
文句を言うのではなくて、こっちに残っている人間が、手を上げて支えなくては。

どうせ、私は情報を集めてしまうんだから、
ちゃんと整理して発信して、どんくさくて現地には行けそうにない私の代わりに、
被災者の役に立ってくれる人を支えていこうと思います。


もう一つ、現地に行かなくても出来ることがありそうです。

それは、被災者の受け入れ支援。

愛知県は反応が他県より遅くて、県・市営住宅の提供くらいで、
未だに社協・市町村と県の連携した体制は整えきれていません。

県は、4000世帯―1万人規模の受け入れを検討しているそうです。

受入支援は、その大半は行政と社協が担いますが、
NPOにも役割が求められています。
(そのために県がわざわざ連絡会なんて作ったんだから)

これまでの、震災後のデータから、いくら行政・社協が財政的なサポートをしても
1万人中、千人がうつ病になり、
100人が自殺してしまうだろうと言われています。

県が、ボランティアに求めていることは、
移住者と「手を繋ぐ」ことで、一人でもうつ病になる人、
自殺してしまう人の数を減らしていくことだそうです。

知多・三河ブロックは、県―県社協―NPO愛知ネットが連携を取りながら、
受入体制を構築していくことが決まりました。
志願して、そこのNPO側の事務局をさせてもらえることになりました。
仕事があるので無給スタッフですけど、
旧知の優秀な人に上司になってもらえたからかなり安心。

今、県外移住をしている人たちの多くは、お金持ち層だそうです。
もうしばらくすると、お金がなくて、
本当に困っている人たちの移住が始まるそうです。

そのタイミングまでに、遅まきながら、
「確実さ」と「取りこぼししない」ことを目標に、
知多・三河ブロックの受入体制を整えるお手伝いをしていきます。



最後に、タイトルについて。

色々な場面で、理由の分からない「自粛」「不謹慎」に遭遇します。
その人の意見なので、仕方ないとは思いますが、
本気で、被災者の為に何が出来るか、その結果被災者の方に
どういうメリットがあるのかを考えての結論なら、いいと思いますが、
おおくの方が、理由を聞くと「テレビからのニュースを見ていると、
そういう空気じゃないし、気分になれない」と答えられます。
具体的に何をしているわけじゃない方におおい気がします。


「空気」とか「気分」ってなんでしょう。

後、「祈ろう」とか「願おう」とか「信じよう」とか言うのも、嫌いです。
そんなの当たり前すぎて、なぜわざわざ言う必要があるのか。

そしてやっぱり、デモみたいな動きにも、興味が持てない。
私は反対運動で、日本が変わるとは思えないから。

私は、被災者と、これからの日本のために自分が
何が出来るかを「考えて」、「行動」で示していきたいと思いました。

てか、そうしないと何も変わらないじゃない。