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『ひめゆり』 [2007年06月10日(日)]





『ひめゆり』
監督 柴田昌平
カラー/130分/日本
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エイブルアートの報告会でチラシを目にして以来、気になっていた映画。

学生時代からの分身的友人と観に行ってきました。


印象に残った部分は挙げきれないほどあるけれど、その中からひとつだけ。

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手術で切断した腕を塵箱に持って行く途中、会った兵士に
「すごい女だな」と言われて、初めて考えた。
あぁ、この1週間か10日かわずかの間に、自分はもう血も涙もない人間になってしまったのかな、と。


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(以下、柴田監督が劇場にいらして、上映後にされたお話)


証言者の方には当時の場所に実際足を運んでもらい、撮影した。

でも一人だけ、室内で撮った方がいる。
お話を聞きながら、「この方はまだその場所に行くのは無理だ」と感じた。


この映画を観て、生存者の方々が良い服を着て当時の壕に立っていることに抵抗感を覚えるという感想を何人かから聞いた。

でも彼女たちにとっては、襟を正して行くところなのだ。
だから綺麗な服を着て行く。


戦後ずっと自らがひめゆりの生存者だということを隠してきた人は、これまで資料館の写真が飾られた部屋に入るのが恐かったという。
「自分だけ生き残って」と責められているような気がした。

でも、自分の経験を話していくうちに、今ではその部屋に入ると写真の同級生たちが微笑んでいるように見えるようになった、と話してくれた。


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死んでいく人にかけた言葉は、残った人が伝えなかったら、どこに消えるんだろう。


亡くなった人と生き残った人とどちらが不幸か比べられないように、東京で戦争を体験した人と沖縄で戦争を体験した人と、どちらがより不幸か比べることはできないし、比べる意味もないと思う。

それでも悲惨な体験をした人が、今も当時と同じ爆撃機の音の下で暮らしている。
東京で暮らしていても、戦争と無関係ではいられない。


東京ではポレポレ東中野で7月17日まで公開予定です。
他地域での上演情報については公式HPコチラからどうぞ。

(よっぽど感受性の薄い人でない限り、誰かと一緒に観に行かれることをお薦めします)


ところで、この映画、予告編も逸品です。(同じく公式HPから見られます)
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