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東日本大震災を受けて 直接に被災のなかった仲間への共同メッセージ [2011年04月10日(Sun)]

<直接に被災しなかった仲間へ>

あの日以来、周囲は地震のニュースに溢れて、何かしたい!と願っても何をしたらいいのかわからなかったり、それでもテレビの画面とは大きなギャップのある日常が進んでいくことに困惑したり、いつもとは何かが違う日常を過ごしている方も多いかもしれません。大きな被害はなくても、余震や計画停電、放射能への恐怖など、恐れのようなものをお感じになっている仲間もたくさんいらっしゃることと思います。身近な方の被災に胸を痛める仲間もいらっしゃることでしょう。
 そんな中、私たちが一番胸を痛めていることは、そういった周囲の大変そうな状況とは全く関係なく、拒食や過食、過食嘔吐の苦しみが続いている仲間がいらっしゃるということ。そしてその仲間がいつも以上に罪悪感をお感じになっているかもしれないことです。
 私たちがお伝えしたいと願っていることは、「あなたが抱えておられる苦しみだって、本当に本当に苦しいことなのだ」ということをよく知っている仲間がここにたくさんいるということです。
 震災があってもなくても、私たちの苦しみはそこには関係なく続いています。そしてそれは、決して責められるべきことではなく、不謹慎なことでもありません。ですから、被災者の身になって苦しんでおられる仲間の皆様にも、被災地の皆様と同様のメッセージをお伝えしたいと思います。どうか、ご自身を責めないでくださることを願います。もしあなたが罪悪感にさいなまれてご自身を責めているとしても、少なくとも私たちは、あなたを責めるどころか、今までも、そして今も、大変な状況の中で必死に生き延びているあなたを心から尊敬します。
 何にもできないなんて、そんな風にお感じになることがなるべくなるべく少ないことを願います。もしあなたがそんな風にお感じになっていても、少なくとも私たちは、あなたがそんなに大変な状況の中を生き延びていること自体がすごいことで、あなたは今、ものすごく大きな仕事をしておられるのだと感じています。
 被災の苦しみが想像を絶するほどに大変なことだとは分かっていても、それでも、あなたのその苦しさもまた、実は想像を絶するような苦しみです。そして、それを知っている仲間は、ここにたくさんいます。
今は見えないと感じるかもしれませんが、生き続けていれば、必ずあたたかくて明るい光が見えてくるようになります。こんなにも苦しい気持ちと向き合いながらも必死に生き抜いている、あなただからこそ分かち合えるものがあるのだということ、あなただからこそ温かい心で支えてあげられる人がたくさんいるんだということ、そして、必ず素敵な未来があるのだと信じて、あなた自身の力を信じて、どうか生き抜いてください

 この社会には、そんな、不条理とも思えるような摂食障害の苦しみを抱えておられる仲間がいらっしゃることを、私たちも声を挙げていきたいと思っています。
 いつでもあなたの味方です。 どうか、生き延びていてください。