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レインボー・アドボケイツ東北

東北地方の多様な性の当事者たちが、
生きやすくなるための施策を提言してゆきます。


仙台市自殺対策計画中間案に対するパブリックコメント

[2019年01月17日(Thu)]
「(仮称)仙台市自殺対策計画中間案」

について、パブリックコメントを実施し、意見を募集しています。性的マイノリティについての言及もありますが、必ずしも十分であるとは言えません。ぜひ多くのご意見を送って、性的マイノリティに関する自死対策を進めるよう提案しましょう。

□ 募集期間 平成30年12月21日(金曜日)  〜  平成31年1月21日(月曜日) 必着
□ 提 出 先 仙台市健康福祉局障害福祉部障害者支援課障害保健係
□ 提出方法 ○郵  送 〒980-8671(住所記入不要)
       ○FAX 022-223-3573
       ○Eメール jisatsutaisaku-keikaku@city.sendai.jp
※いずれの提出方法においても、リンクにある様式のほか、任意の様式により提出することも可能です。任意の様式による場合でも様式の@、Aの事項を記載の上ご提出ください。なお、Eメールの場合は、タイトルを「中間案意見」としてお送りください。

https://www.city.sendai.jp/shogaihoken/kurashi/kenkotofukushi/jisatsutaisakukeikaku.html


★小浜からは以下のような意見を送りました。参考にしてください。

「セクシュアルマイノリティ等に対する偏見・差別や無理解」の明記について

P14 11行目
p18 16〜17行目

「セクシュアル・マイノリティ等に対する偏見・差別や無理解」として、多様な性のあり方に関する課題が自死と深く結びついている現状を認識していただいていること、具体的取組みの方向性@の中にも記載されていること、性的マイノリティ当事者として、とても嬉しく感じています。
何人もの性的マイノリティの仲間を自死で失っています。非異性愛男性の自殺未遂率が一般の6倍にも及ぶという統計もあります。半数以上がメンタルヘルスに問題を抱え、希死念慮を持つものも多い現状です。ぜひ、しっかりとした施策を展開していただければと考えます。


「多様な性のあり方についての理解促進事業の実施」を明記してほしい

P18 21行目〜

性的マイノリティが抱える自死の課題は、前記のように深刻なものがあります。近年報道等でも「LGBT」等として話題になることが多くなり、一部では理解も進んできたかに見えますが、関連する情報が増えた分、孤立した当事者が受けるストレスもむしろ増加してしまっている現状もあります。具体的に性的マイノリティに対応できるかということは喫緊の課題であるといえます。
しかし、主な取組みの中には具体的に示されていません。
男女共同参画せんだいプラン2016には「●多様な性のあり方についての理解の促進」としてあげられています。
「障害者差別解消関連事業の実施」とありますが、同様に
「●多様な性のあり方についての理解促進事業の実施」として取り組んでゆくことを明記することが必要であると考えます。


性的マイノリティに関する研修の実施について

p19 1行目〜

性的マイノリティについての情報、自死に関連する特性などは、相談支援職など専門職の中でも未だ理解が不足しているものです。このような新しい課題について、常にアンテナを張り、必要な研修を行っていく必要があります。
たとえば、いじめ問題で発達障害が注目されているけれど、適切な扱いがされているか、まだまだ課題が多いと感じます。
こうした「新しい問題」に関する研修や情報交換を行い、サインやシグナルに対する感度を上げていく必要があります。
6行目以降に
「特にセクシュアル・マイノリティや発達障害などの近年注目されるようになった課題について、関係機関が共通理解を得られるよう取り組みを進めます。」と記載し、主な取組みに「相談員等専門職向けの新規課題に関するセミナーの実施」として、具体的に取り組んでゆくことを明記することが必要であると考えます。
これについては、方向性3、4にも必要な視点であると考えます。


自殺のリスク要因について、きめ細やかに記載して欲しい

P22〜

自殺総合対策大綱には、「社会全体の自殺のリスクを低下させる」として、様々な社会課題がリスク要因として明記されており、性的マイノリティもその中に位置づけられています。
中間案では重点対象を「若年者」「勤労者」「自殺未遂者等ハイリスク者」「被災者」としていますが、これらの対象について大綱があげるどの社会課題に関連するものであるか、対象の属性に鑑みて具体的に記載する必要があります。
たとえば、「若年者」の自死リスクを上昇させているのは、性的マイノリティ、性被害、ひきこもり、インターネット等ICTなど、深く関連する要因によるもので、これらに対応する取り組みが求められます。
漠然と「若年者」全般に対して対策をとるのではなく、こうしたリスク要因一つ一つにきめ細やかに対応することが必要です。性的マイノリティについて言えば、その割合は全人口の5%程度であるとされていますが、その自殺未遂率が6倍にもなります。また、危機にあうライフステージは思春期から青年期で、はじめて自殺を考えた年代の平均値は10代後半であるとの研究もあります。若年者の自死のうち、相当数は性的マイノリティに関連するものであると推定することができ、米国などでは「若年の性的マイノリティ」が重要なターゲットとして対策がとられています。
重点対象1「若年者」の現状分析に
「性的マイノリティ、児童虐待、性被害、ひきこもり、インターネット等ICTなど若年者のライフステージに関連する重要なリスク要因がある。」との記載をすべきであると考えます。


リスク要因となる課題について、関係部局との連携を明記して欲しい

P24 6行目〜

前記リスク要因に関連する取組みとして、方向性4の連携強化について「いじめ・不登校」「ひきこもり」について触れられていますがさらに項目を付け加える必要があると考えます。
具体的には「児童虐待」について、児童相談所等との連携を、
「性暴力」「性的マイノリティ」に関し、男女共同参画施策との連携を、
それぞれ明記する必要があると考えます。

以上
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