郷土検定
[2009年07月03日(Fri)]
加古川で「郷土検定セミナー2009」開催
「郷土検定」または「ご当地検定」をご存じだろうか。集落、市町村等ある特定の地域を対象に、その地域の文化や歴史等の知識をはかる試験である。全国各地で様々な郷土検定が実施されている。2009年6月27〜28日、兵庫県加古川市にて日本財団の主催で、市民団体「すっきゃ加古川」(代表:衣笠仁浩)のメンバーがホスト役となり、「郷土検定セミナー2009」を開催した。全国から37団体、約70人が参加した。このセミナーでは、設問舞台を見学したり、基調講演や事例発表を聞いてアイデアを持ち帰り、郷土検定を活性化させることをねらいとしている。
最初の郷土検定は、2003年に始まった「博多っ子検定」と言われている。その後、各地で検定数は増え続け、現在は200検定ほどあるという。受検者は、旅館やタクシー等の観光業に従事している方や地域のまちづくりを支援している方、また、受検すること自体を目的としているいわゆる検定マニアなどである。しかし、一昨年、昨年と受験者数は減少し、人気にかげりが出てきている検定もあるという。誰のための何のための検定なのか、目的をはっきりさせることが大切であり、また、地域について整理された知識を持っている検定合格者の活動の場の創出が課題であるという。
1日目は、メンバーの案内で、加古川検定の設問舞台となっている加古川の町を散策した。昭和を感じる狭い路地、歴史のある寺社、町中を縫うように流れる疎水、460mも続く商店街等とても表情が豊かな町である。参加者は熱心に質問したり、メモをとったり、カメラに収めたりしていた。ある参加者は、「実際に歩いてみて加古川の町の良さがよくわかった。自分の地域でも検定を通してよさをアピールしたい。」と話していた。また、加古川検定に合格した方も参加しており、「70年も加古川に住んでいるが、知らないことがたくさんあった。検定のために勉強をすることによって加古川のことがよくわかり、もともと好きな町であったが、ますます好きになった。知ることは良いことだ。」と熱く語ってくれた。
2日目は、事例発表とグループディスカッションを行った。「春江大好きプロジェクト」代表の木川さんは、なぜ春江に住んでいるのと訊くと「便利だから」という答えが返ってくる。これでは寂しい、検定を通して「春江が好きだから住んでいる」という人がたくさんいる街にしたいと語る。尚、検定合格の副賞に市内遊覧飛行をプレゼントをしているという。また、「鹿児島弁を語り継ぐ会」代表の種子田さんは、言葉は文化である。検定を実施して、鹿児島弁を知るきっかけをつくり、地域おこしをしたいという。今、鹿児島の子供の間でメールに鹿児島弁を一言入れるのがブームになっているらしい。東京でも検定を予定している。「茅ヶ崎トラストチーム」代表の高橋さんからは、茅ケ崎の人は家族や仲間うちで楽しんでいる人が多い。もう少し人と人とをゆるやかにつなげたい。子育て世代、大学、茅ケ崎市と連携して検定を実施する予定だ。このセミナーの参加者からは、「様々な団体の人と話ができて、大変参考になった。」「参加者の熱意がすごい。」「ペーパー以外の検定も面白そう。」と前向きな感想が多かった。
私は今回の郷土検定セミナーに参加して、自分の住んでいる地域を愛し、その地域の良さを検定を通して多くの人に伝えていきたいという参加者の熱意をすごく感じた。
「郷土検定」または「ご当地検定」をご存じだろうか。集落、市町村等ある特定の地域を対象に、その地域の文化や歴史等の知識をはかる試験である。全国各地で様々な郷土検定が実施されている。2009年6月27〜28日、兵庫県加古川市にて日本財団の主催で、市民団体「すっきゃ加古川」(代表:衣笠仁浩)のメンバーがホスト役となり、「郷土検定セミナー2009」を開催した。全国から37団体、約70人が参加した。このセミナーでは、設問舞台を見学したり、基調講演や事例発表を聞いてアイデアを持ち帰り、郷土検定を活性化させることをねらいとしている。
最初の郷土検定は、2003年に始まった「博多っ子検定」と言われている。その後、各地で検定数は増え続け、現在は200検定ほどあるという。受検者は、旅館やタクシー等の観光業に従事している方や地域のまちづくりを支援している方、また、受検すること自体を目的としているいわゆる検定マニアなどである。しかし、一昨年、昨年と受験者数は減少し、人気にかげりが出てきている検定もあるという。誰のための何のための検定なのか、目的をはっきりさせることが大切であり、また、地域について整理された知識を持っている検定合格者の活動の場の創出が課題であるという。
1日目は、メンバーの案内で、加古川検定の設問舞台となっている加古川の町を散策した。昭和を感じる狭い路地、歴史のある寺社、町中を縫うように流れる疎水、460mも続く商店街等とても表情が豊かな町である。参加者は熱心に質問したり、メモをとったり、カメラに収めたりしていた。ある参加者は、「実際に歩いてみて加古川の町の良さがよくわかった。自分の地域でも検定を通してよさをアピールしたい。」と話していた。また、加古川検定に合格した方も参加しており、「70年も加古川に住んでいるが、知らないことがたくさんあった。検定のために勉強をすることによって加古川のことがよくわかり、もともと好きな町であったが、ますます好きになった。知ることは良いことだ。」と熱く語ってくれた。
2日目は、事例発表とグループディスカッションを行った。「春江大好きプロジェクト」代表の木川さんは、なぜ春江に住んでいるのと訊くと「便利だから」という答えが返ってくる。これでは寂しい、検定を通して「春江が好きだから住んでいる」という人がたくさんいる街にしたいと語る。尚、検定合格の副賞に市内遊覧飛行をプレゼントをしているという。また、「鹿児島弁を語り継ぐ会」代表の種子田さんは、言葉は文化である。検定を実施して、鹿児島弁を知るきっかけをつくり、地域おこしをしたいという。今、鹿児島の子供の間でメールに鹿児島弁を一言入れるのがブームになっているらしい。東京でも検定を予定している。「茅ヶ崎トラストチーム」代表の高橋さんからは、茅ケ崎の人は家族や仲間うちで楽しんでいる人が多い。もう少し人と人とをゆるやかにつなげたい。子育て世代、大学、茅ケ崎市と連携して検定を実施する予定だ。このセミナーの参加者からは、「様々な団体の人と話ができて、大変参考になった。」「参加者の熱意がすごい。」「ペーパー以外の検定も面白そう。」と前向きな感想が多かった。
私は今回の郷土検定セミナーに参加して、自分の住んでいる地域を愛し、その地域の良さを検定を通して多くの人に伝えていきたいという参加者の熱意をすごく感じた。
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