サッカーから学ぶ [2012年07月24日(Tue)]
ブログの更新長らくお休みしてすみません。ここはおやこ劇場のブログだから、劇場からの情報が無いとストップしがちです。
でも、昨日はおもしろいインタビューを見たので、皆さんにも考えてほしいなと思います。 鄭 大世(チョン・テセ)というサッカー選手をご存じでしょうか。在日コリアン3世のサッカー選手で、北朝鮮代表選手でもあります。Jリーグで活躍したのち、現在はドイツ ブンデスリーガ1部のケルンに所属しています。 彼のインタビューを見た…というより、家事の合間にテレビから、彼の言葉が1瞬聞こえてきたという感じなので、ファンの方、すみません。 「こっちの(ドイツ)サッカーは日本とは違います。ミスしても平気で他人のせいにしてくるしね。」 思わず噴き出しました。我が家でも子どもたちが小、中、高とサッカーやってましたが、ミスを他人のせいにするなんて、一番いけないことで、見つかったら叱り飛ばされていたでしょうし、下手をしたら人間性を疑われかねないように思っていたからです。それをプロの選手がするなんて。 しかし、ここで原発事故のことを考えました。事故の原因追究は、どうもすすんでいない。責任の所在はどんどんあいまいになって、なんとなく想定外の自然災害が起こったのだからしかたないというような空気のなか、なにも改善されないまま大飯原発は再稼働しました。 もし、日本の小学生のサッカーチームで、子どもたちがミスを他人のせいにしても大人が怒らなかったらどうなるでしょう。サッカーだけじゃなく、学校生活のどの場面でもいえることです。たぶん、「おれのせいじゃない。お前のせいだろう。」と言い返すでしょう。周りの子も「そうだ、そうだ、お前のせいだ。」などと加わってくる。最後には喧嘩になったり、ミスを他人のせいにした子が仲間はずれ状態になったりするかもしれません。 そういうことが、足りないんじゃないかなと思ったのです。子どもたちの中の正常な修正機能の発露と、その訓練です。「ミスを他人のせいにする。」ことと「それに対して反論すること。」そして「周りの人がそれに対する意見を言うこと」 これが会議とか議論の原点ではないか。そのためにもミスを他人のせいにする子がいたほうが良いのだということをぼんやりと考えました。 そういうずるいヤツがいるから、欧米社会では、きちんと責任の所在を明らかにする議論ができるのかなぁと考えたのです。 さて、これは変ちくりんな考えかたに思えますが、幼稚園、小学校低学年の子どもの争いは成長のステップと受けとめ(その子、その子の特徴が出ます)大人があまり介入しないほうがいいのかなと思わされた、一言でした。同時に、問題児とよばれる子がいても、実は周りの子どもたちの成長の糧となっていることもあるんじゃないのと思いました。 |
Posted by
おやこ劇場でまってるよ
at 07:47