子どもが作る「弁当の日」 [2011年10月03日(Mon)]
新聞のコラムで朝から感動してしまいました。
竹下和男さん(元学校長)の「弁当の日」の話。この先生は子どもたちに自分でお弁当を作って持ってこさせる「弁当の日」の実践をはじめた方です。これまでのさまざまな取り組みがコラムで紹介されていたのですが、今日のコラムは「かわいそうな子はいない」という話でした。 「弁当の日」の取り組みは素晴らしいと思うが、子どもたちの家庭環境の差は大きいから、給食を食べさせるのが教育的配慮だという意見に対しての竹下さんの思いです。たしかに、全員で給食を食べれば、教室でその差を見ることはなくなるかもしれない。でも、年に数回の「弁当の日」にお弁当を持ってこられない子が、毎日ちゃんとした食事をとっているとは思えない。そうした現実から目をそむけるよりも、コメ、みそ、野菜、卵などで簡単に食事を作る技術を身につけさせるほうが、その子のためになるという考え方なのです。 ちゃんとした食事を作ってもらえないことを「かわいそうな子」として、それが見えないようにするよりも、「君はかわいそうな子じゃない。お母さんは命がけで産んでくれた。育ててくれた人がいたから、今、生きていられる。」と、その命を健康にはぐくみ、自分も大人になって、楽しい子育てができるように今身につけておくべきことを教えることこそが、大人としてやるべきことではないかというのです。 「弁当の日」は多くの家族に、たくさんの感動を生んできた素晴らしい取り組みですが、竹下さんはさらにそれをすすめて、「あなたたちを育てるのは楽しい。」と親と教師と地域の大人たちが手をつないで声をあげて叫べば、子どもたちもあんな大人になって子育てをしたいと思うだろう。これこそが最善の少子化対策だと言っています。 この考え方が、新鮮に思えました。これと同じようなことが私たちの周りにはいっぱいあるなぁと朝から感心していたのです。 「弁当の日」皆さんはどう思われますか? |
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おやこ劇場でまってるよ
at 17:25