セールスマンの死 [2010年12月29日(Wed)]
日曜日は鳥の劇場の『セールスマンの死』も見てきました。
あの、マリリン・モンローと結婚していた、アメリカの劇作家のアーサー・ミラーの代表作です。 この作品は、本当に「いたい」お話で、かっては敏腕セールスマンとしてならした一人の男が、過剰に息子に期待をかけたにもかかわらず裏切られ、家のローンに追い詰められ、さらには失業し、破滅していく物語です。 お金、モノにふりまわされたあげく、破滅していく主人公の姿に、本当に大切にしなくてはならないものは、なんだったんだろうと考えさせられます。鳥の劇場では、主人公のセールスマンは幽霊のような回想される姿のような、実体の無いものとして登場するので、彼の家族との断絶がより一層際立っていたように思います。 やはり、時代は、お金やモノを追い求めることから、心を豊かにする生き方への転換点にたっているのかなぁとあらためて思いました。 今年は断捨離という言葉もはやりました。あえて持たない生き方に快適さを見出そうということでしょう。そう思って見回すと、無駄なものばかりに囲まれて生活している自分がいます。来年は、家族や友人との時間を大切にして、身の回りのモノを少し減らして、ちょっと本も読んで、もちろん劇も観て、絵も観て、でも欲張らずに。ちょっとは誰かの役に立ててというような一年にしたいと思いました。 |
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おやこ劇場でまってるよ
at 22:21