観て来ましたよ。『そうべえまっくろけのけ』
　ほとんどが親子連れのなか（あたりまえか）、大人ひとりで、ちょっと照れくさいものです。とはいえ、毎回おひそらの公演は知り合い率が多いので、ホームな気分で観劇してました。
　子どもという、一番難しいお客さんたちが相手のお芝居。しかも、私のような大人一人観客も来るというのは、演じる側にとってはけっこうなプレッシャーでしょうね。特に、わらべ館の公演は、お芝居を観に来た人だけでなく、わらべ館に遊びに来て、「今日はお芝居をやってますよ。」と言われて、「じゃあ」って言う人も多いでしょう。そうすると、親はその気でも、子どものほうが「遊びたい」モードになってることもあるでしょう。そういう難しいお客さんを４５分間ひきつけて楽しませる。すごいですよ。これは。
　ゴールデンウィークに鳥の劇場三昧だったので、「おひさまとあおぞら」はとても親切な劇団だなとあらためて思いました。お客さんに楽しんで観てもらうことを第一に、その中で考えてみてもらったり、わかってもらいたいメッセージを盛り込んでいく。どちらもある鳥取って、ありがたいです。
　どうありがたいかって？小さい頃は「おひさまとあおぞら」を安心して親子で観て、お芝居の楽しさを知ってもらい、その子が成長して中学生、高校生くらいになって、親にも内緒でこっそりと鳥の劇場に行くようになるのが、私の理想です。その間におやこ劇場があれば、いいなぁって思います。だって、子どもはすぐに成長するのですから。まずは、楽しむこと。そして、劇場に足を運ぶこと。親子で話し合うこと。おもしろかったこと、悲しかったことを話して、「また、行きたいなぁ」って思うことですよね。そんな風に育った子が、親に勧められてではなく、自分で劇場に行くようになってくれたらいいなぁ。どうです。鳥取ってありがたいでしょう。そして、二つの劇場の間に、鳥取おやこ劇場もありますよ