中村文昭さんの講演会 [2011年05月28日(Sat)]
先週の火曜日、とりぎん文化会館梨花ホールで開かれた中村文昭さんの講演会に行ってきました。まぁ、この方不思議な方で、会う人、会う人、みんなファンになってしまうというような方で、その生き方の秘訣を教えましょうという講演会なのでありました。
この方の講演会では、当日の講演のCDを販売しています。今回は東日本大震災のチャリティーという形で販売されていました。そして、講演を聴いた人は、知り合いに「ねぇねぇ、とってもいい話だったから聞いてみてよ。」とCDを聞かせます。そうすると、「ふぅん、なかなかおもしろいなぁ。」となって、彼がやってくる頃には、その街に中村文昭現象が起こってしまうというわけです。今回の講演会もそんな風にして口コミプラスCD効果で、なんと1700人の聴衆が梨花ホールを埋め尽くしました。 また、どんな話かはおいおいしたいと思うのですが、子育てに関することが二つあったので、「子どもがいるから、夜の講演会なんて、絶対無理。」という方のためにお教えしたいと思います。 まず、中村さんのお母様のこと。彼は自然豊かな三重県の山あいの村で育ち、小学校帰りに毎日、さまざまな生き物をつかまえて帰ったそうです。暗くなるまで狩猟に没頭し、家に帰るとお母さんは必ず「どうやった?」と聞かれたそうです。得意になった中村少年が獲物を見せると、「まぁー、あんた、天才やな。」と驚いてほめてくれたそうです。また、野球の試合を見に来てくれたあと、「あんたのとこに、ボールがいったら、必ずアウトにしてくれるやろ。だから、ごっつい安心なんや。打ったボールが全部あんたのとこに行ったらいいのに。」と言うようなお母さんだったそうです。だから、お母さんを喜ばせたいと、がんばったり、自分はすごいんだという自信が自然について、今の性格を形作ったと思うと話しておられました。実は、高校生時代は、かなりやんちゃで、お母様は大変だったと思いますし、それはいろいろあったのでしょうが、この幼少期に体にしみこんだ信頼関係は大人になってからの彼に大きな影響を与えたのだろうと思います。 もうひとつは、中村さんがある人から教えてもらった「子どもにやる気をなくさせ、活力を奪う子育てのなかで最低の言葉」の話です。それは誰でもよく言っている「疲れた」だそうです。 子どもにとって、お父さんやお母さんは未来の自分です。いつも楽しそうに家事や仕事に向かっていれば「あぁ、大人になるって楽しそう。早くお父さんやお母さんのような大人になりたいな。」と子どもは思い、前向きに生きようとします。ところが、いつも「疲れた、疲れた」という親の姿を見て育てば、大人になることに夢がもてず、将来のために勉強しようとか努力しようという意欲も持ちにくくなる。だから、大人は無理をしてでも、家庭では明るく元気に子どもに接しましょうという話です。「あぁ、疲れた。」その一言を飲み込んで、笑顔作りましょう。そうすれば、子どもたちも笑顔を返してくれて、その笑顔で元気がでるかも。 1700人の人が元気な顔でぞろぞろと帰っていく姿、おもしろかったですよ。 |
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おやこ劇場でまってるよ
at 12:58