笑いの科学
[2008年06月29日(Sun)]
今朝、いつも見ている番組がなく、たまたま別の番組を見ていたところ、「なぜ落語がおもしろい?」
というのを検証していました。
最近はNHKの子供番組でも落語が取り上げられたり、我が子も「じゅげむ」のような、古典落語と
名の付く本をよく借りてきます。
番組では、「魚のさばき方」を一般男性と落語家にそれぞれ話してもらい、その違いを検証した
結果、一般男性では全く笑いが起こらなかったのに、落語家では笑う人が続出した、というのです。
そこで、なぜ落語の話し方は笑いが起こるのか…ということですが、
@心拍数より遅い速度で話している
人は自分の心拍数より遅いテンポの話を聞くと、なぜか興味を持つというのです。これには
とある幼稚園で、園児には意味の分からない「吟詠」を流した所、心拍数より早いものには全く
興味 を示さなかったのに、遅いものでは途端に皆興味津々で聴いていたというのです。
また実際に落語家が話す時は、お客さんの年齢層によって話す速度を変えているそうです。
なのでお年寄りが多い時は、いつもよりゆっくり話すらしいです。
A仕草(ジェスチャー)で表現する
これは何となくうなづけます。落語を見ていると、本当に手や顔の動きだけで何をしているか、
想像できるからです。ちなみに外国人に「侍・町人・和尚さん」の動きを見せた所、約半数が正解
できた事からも、動きが更に想像力を掻き立てているのが分かります。
B緊張の後に笑いが起こる
笑う人の顔の動きを見ると、笑う直前の顔はこわばっていて、その直後に笑顔がこぼれます。
これは人間は突然大きな声を出されたりすると一瞬緊張し、その緊張を解きほぐそうと体が反射
的に大量の空気を吸おうとするため、自然と笑い顔になるというのです。なので落語家はオチ
の直前に意図的に緊張の場面を作り、自然と笑いを誘っているそうです。
今まで何となく観ていた落語も、実はこんな仕掛け(?)が隠されていたなんて、ちょっと驚きでは
ありませんか?
私は人前で話をするのが苦手ですが、機会があれば、これからはちょっとこうした事も頭に入れて、
話をしてみたいと思います。
by H
というのを検証していました。
最近はNHKの子供番組でも落語が取り上げられたり、我が子も「じゅげむ」のような、古典落語と
名の付く本をよく借りてきます。
番組では、「魚のさばき方」を一般男性と落語家にそれぞれ話してもらい、その違いを検証した
結果、一般男性では全く笑いが起こらなかったのに、落語家では笑う人が続出した、というのです。
そこで、なぜ落語の話し方は笑いが起こるのか…ということですが、
@心拍数より遅い速度で話している
人は自分の心拍数より遅いテンポの話を聞くと、なぜか興味を持つというのです。これには
とある幼稚園で、園児には意味の分からない「吟詠」を流した所、心拍数より早いものには全く
興味 を示さなかったのに、遅いものでは途端に皆興味津々で聴いていたというのです。
また実際に落語家が話す時は、お客さんの年齢層によって話す速度を変えているそうです。
なのでお年寄りが多い時は、いつもよりゆっくり話すらしいです。
A仕草(ジェスチャー)で表現する
これは何となくうなづけます。落語を見ていると、本当に手や顔の動きだけで何をしているか、
想像できるからです。ちなみに外国人に「侍・町人・和尚さん」の動きを見せた所、約半数が正解
できた事からも、動きが更に想像力を掻き立てているのが分かります。
B緊張の後に笑いが起こる
笑う人の顔の動きを見ると、笑う直前の顔はこわばっていて、その直後に笑顔がこぼれます。
これは人間は突然大きな声を出されたりすると一瞬緊張し、その緊張を解きほぐそうと体が反射
的に大量の空気を吸おうとするため、自然と笑い顔になるというのです。なので落語家はオチ
の直前に意図的に緊張の場面を作り、自然と笑いを誘っているそうです。
今まで何となく観ていた落語も、実はこんな仕掛け(?)が隠されていたなんて、ちょっと驚きでは
ありませんか?
私は人前で話をするのが苦手ですが、機会があれば、これからはちょっとこうした事も頭に入れて、
話をしてみたいと思います。
by H
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