【報告】中間支援組織等の機能強化セミナーに参加してきました@東北自治総合研修センター・そのB[2014年12月24日(Wed)]
【「助けてコミュニケーション入門」の始まり…】
研修2日目3人目となる講師は、
認定NPO法人ハンズオン!埼玉の副代表理事
であり、広報プランナーの、吉田理映子氏。
前日の夜の交流会から、前のりで参加されていた
吉田さん。ご挨拶した後に色々話しが盛り上がり、
前夜にお聞きした、目から鱗のアイディアと、
驚くような実践の一部を事前にお聞きしたおかげで、
ワクワクしながら、この日のセミナーを迎えたの
でした。
吉田さんは、北海道の富良野を舞台としたTVドラマ
「北の国から」の広報担当者の経歴を持った方。
その当時、東海村の原発事故で、一人のお母さんが
「目と鼻の先にある場所での事故だったのに、適切な情報が
すぐそばに住んでいる私のもとには届かなかったのです。
私は、住民として、親として、原発がどういうものなのか、
現状を知らなかったということが一番の問題だと思ったんです。
ぜひ、今子育てしているお母さんたちに必要な情報を届ける
ための活動をしたいので、広報の協力をしてもらえませんか?」
と依頼をされたことが、NPOに関わるきっかけになっていると
のこと。
でも、資金はない、手伝ってくれる人もいない。
そんな時に生まれた市民の広報術
「助けてコミュニケーション」。
声なき声を発する一人一人と、ゆっくりゆっくり時間をかけて
共創すること。中間支援に関わる私たちは、この市民の声の
代弁者となって、人やアイディアをつなぐ黒子になること。
この部分を大事にすること、また、これが、
企業とNPOの大きな違いだと、お話いただきました。
で、具体的には…。
ハンズオン!埼玉の団体のトーン&マナー
(団体として大事にしていることや、大事にしている雰囲気)は
「愛とゆる」〜かぶる・たべる・まぜる〜
【さいたま市長さんが、パパ達と「焼いも会議」で
サツマイモをかぶる☆市長も市民も子どもたちも、
肩書をとっぱらってまぜこぜになってお話する…】
例えば、会議を会議室だけでやらない。
敢えて被り物をすることで、肩書や敷居を下げる。
(かぶりけーション、と呼んでいた)これも、
団体として大事にしているトーン&マナーで決めている
からできること。ふざけているのではなくて、意図がある。
もっといえば、生活していると「緊張関係」はすぐに
あちこちでうまれてしまう。
例えば、公園で子供を遊ばせるママパパたちの例。
ちょっとした子ども同士のケンカや、誤解が大きな
人間関係のひずみになるという場面は想像に難くない。
その状況を敢えて崩し、お互いの関係性を、海抜0メートルに
崩してから、色々語り合ってみると面白い相乗効果
が生まれるんだそう。
【吉田さんたちがよく使っている、
かぶりケーション用グッズを紹介してもらっています…】
※大好きな吉田さんの写真が、こんな感じになって
いてごめんなさい!!
「会議ってこんなモンダし…」(モンダ民)
「予算ガネ」「前例ガネ」(ガネ族)
「△△は、知ってルンダ。わかってルンダ」(ルンダ人)
という3種類の助けてコミュニケーション
を邪魔するコザック系諸民族(と、呼んでいました)
がしばしば登場する場合はあるものの、「常識」と思うこと
を、敢えて崩すこと。
そういうコミュニケーションの在り方は、
教えてもらった事例のほんの一部ですが、
こうした取り組みで、ハンズオン!埼玉では、
たくさんの方々と繋がりながら、一人の声を地域の声に
つなげて市民と共に活動を創っている、様子をお聞きし、
それが「情報発信力」につながるという目から鱗の事例を
たくさん紹介していただきました。
☆くどう☆