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「東大寺再建のふるさと」と称される徳地の森は
全国で第一期に認定された森林セラピー基地です。
人・森・地域の元気を育む、私たち森林セラピー山口のブログです。

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【7月3日(火) 山口新聞へ連載〜森のことこと 東大寺再建のふるさと徳地の森を次世代へ】[2018年07月03日(Tue)]
森林セラピー山口の森の案内人の会が10周年を迎えて受け持つことになった山口新聞に連載記事
「森のことこと」
森林セラピー基地でこの活動をはじめて10年を迎えた私たちが感じる森のこと、
森から教えてもらったたくさんのこと、ちいさな紙面に想いを込めて、
たくさんの方に伝わってほしいこと、こと。

最終回となる第12回目のタイトルは「東大寺再建のふるさと徳地の森を次世代へ」、森の案内人 藤井均 さんからの寄稿です!

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森のことこと〜森林セラピー基地 山口市徳地の森から〜

「東大寺再建のふるさと徳地の森を次世代へ」

「東大寺再建のふるさと」と称される徳地の森。
滑山国有林の最深部にある飯ケ岳の山頂付近には、本州最西端のブナの林と、樹齢200年を超すアカマツ「滑マツ」が混在し、ほかでは見ることができない風景が広がる。

はるか昔、この地から東大寺再建用材が切り出されたことをほうふつさせる巨木「三本杉」、江戸時代に植林された「毛利藩モミ林」など、この森の巨樹・巨木は、見るものに畏敬の念を抱かせる。
清流滑川にかかる橋脚の跡は、昭和のはじめまで森林鉄道で木材を搬出していた遺構であり、その歴史にロマンを感じる。

何世代にもわたる林家の手により育まれて来たスギやヒノキの美林、愛情をもって育ててこられた人たちのおかげで、私たちは森林の恩恵を享受している。

森林・林業行政に携わってきた私は、森の案内人として、多くの人に、森の価値や先人たちの知恵・努力を伝えることも大切な役割だと思っている。

森を訪れる方に、森や自然との確かなつながりを感じていただき、森林に関心を寄せ、森林を守り育てる取り組みにつながるきっかけになれば、これに勝る喜びはない。

森の案内人の会が発足して12年目。今年、新たな取り組みとして、基地内である国立山口徳地青少年自然の家周辺の市有林をフィールドに、森林環境教育の場づくりを手掛けていくこととしている。

森が元気になれば、人も地域も元気になる。森林セラピー基地の徳地の森から、その取り組みをはじめたい。森を訪れる多くの人と、その喜びを分かち合いたい。

(森の案内人、藤井均)

【森林セラピーガイドツアー】希望の日時で森林セラピーの森を案内します。問い合わせ、申し込みは「森林セラピー山口」(電話0835・56・5234)へ。

【写真説明】「東大寺再建のふるさと」と称される徳地の森。森林環境教育の場づくりを進め、次世代につなげたい。

Posted by 松本 at 23:22 | 山口新聞連載〜森のことこと〜 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)

【6月5日(火) 山口新聞へ連載〜森のことこと 素晴らしさわかちあい充実感】[2018年06月07日(Thu)]
森林セラピー山口の森の案内人の会が10周年を迎えて受け持つことになった山口新聞に連載記事
「森のことこと」
森林セラピー基地でこの活動をはじめて10年を迎えた私たちが感じる森のこと、
森から教えてもらったたくさんのこと、ちいさな紙面に想いを込めて、
たくさんの方に伝わってほしいこと、こと。

第11回目のタイトルは「素晴らしさわかちあい充実感」、森の案内人 松本和也 さんからの寄稿です!

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森のことこと〜森林セラピー基地 山口市徳地の森から〜

「素晴らしさ分かち合い充実感」 

 森林セラピー基地の森の案内人がガイド活動を始めてから12年目を迎えます。
 とはいえ最初は試行錯誤。「一緒に歩くだけでいいですから」と励まされてデビューをしたものの、実際に森を歩くとそうはいかず。森のプログラムの研さんは始まりました。

 最初はやはり樹木や植物のこと。草花の名前やその用途に日本人の生活文化を、森の主のような大樹を見て 触れてその力を感じたりしました。

 健康増進の講座に加えて、登山からも多くを得ました。負荷が高い活動だからこそ必要となる危機管理のこともさることながら、山頂で感じる充実感と爽快感は、平地では得難い報酬です。

 フィットネス効果の高いノルディックウォーキングも、有資格者が10人を越え、たくさんのコースができました。ネイチャーゲームからは自然を感じる楽しさを、ツリークライミングからは樹上で感じる安らぎを学びました。

 清流滑川を歩く沢登りは、最高のプログラムの一つ。1年の間でも一瞬しか味わえませんが、水流に手掛かりを探しながら滝を越えたり、葉っぱのように浮かんで流れたりする 感覚は、いつまでもここにいたいと感じるのに十分です。

 このように、私たち森の案内人は、それぞれが持っている多様なアクティビティを共有し、分け合いながらプログラムを構築しています。入念な下見を要する準備は苦労もありますが、お客さまと森の素晴らしさを分かち合えた瞬間、その思い は、充実感に変わります。

 より「森と人と地域の元気づくり」に役立つように、もっとプログラムを深めて、また森を歩こう。そんな風に思うのです。

(森の案内人、松本和也)

 【森林セラピーガイドツアー】希望の日時で森林セラピーの森を案内します。問い合わせ、申し込みは「森林セラピー山口」(電話0835・56・5234)へ。

【写真説明】森の素晴らしさを共有できた喜びがより良いプログラムづくりにつながっている。満室・満席・満車



Posted by 松本 at 01:13 | 山口新聞連載〜森のことこと〜 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)

【5月1日(火) 山口新聞へ連載〜森のことこと 森がくれるつながりとかかわり】[2018年05月01日(Tue)]
森林セラピー山口の森の案内人の会が10周年を迎えて受け持つことになった山口新聞に連載記事
「森のことこと」
森林セラピー基地でこの活動をはじめて10年を迎えた私たちが感じる森のこと、
森から教えてもらったたくさんのこと、ちいさな紙面に想いを込めて、
たくさんの方に伝わってほしいこと、こと。

第10回目のタイトルは「森がくれるつながりとかかわり」、森の案内人 今仁有希 さんからの寄稿です!

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森のことこと〜森林セラピー基地 山口市徳地の森から〜
「森がくれるつながりとかかわり」 

森の案内人になって1年。まだまだ未熟者。世界は広く、未知にあふれている。二十四節気の一つ「啓蟄」とか、知らないことに触れた毎日。知とは、本を読むだけでは得られない。そういうことも学んだ。

春の森、クマバチがツツジを飛び回る姿がまあるくてかわいい。黄緑色がきれいなハナグモ、草花の彩りも豊かだ。風のざわめきや鳥の声に耳を傾けていると、毎日の生活から離れて穏やかな時間が訪れる。少しずつ景色が変わり、時の流れを感じる。

森から帰ったその時、子どもの頃から好きなシダレザクラに目がとまる。きっとそれは、私のまなざしが開かれているから。森の時間が心をひらいて、いきいきとさせてくれる。私にとって森とはそういう場所。

森の活動に携わる中で、森や自然にひかれる仲間たちと出会った。5月4日、みどりの日に開催される「森フェス」では、その仲間たちが集う。
今回のテーマは「野遊び温故知新」。いにしえより自然をめで、恩恵を受けてきた私たちが、あらためて森に触れ、森を感じる一日。さまざまな体験が用意されている。

 このフェスティバルは、毎年仲間が増え、内容もだんだん進歩、活動も増えている。会場はまだ見ぬつながりや新たなかかわり、可能性が満ちている。青空にも、足元の芝生の緑にも、私たちの心を開かせてくれる何かがあるはず。ぜひ会場を訪れてみてほしい。

今年も季節とつながり、自然と関わる暮らしが始まる。
森フェスは、そういう約束の1日。森はつながりを得たり再確認したりできる場所、その思いを私なりに持ち続けて、伝えたい。

(森の案内人、今仁有希)

【森林セラピーガイドツアー】希望の日時で森林セラピーの森を案内します。問い合
わせ、申し込みは山口市徳地農林振興事務所(電話0835・52・1122)へ。
=毎月第1火曜掲載

【写真説明】森の活動に携わる中で出会った仲間たち。5月4日の「森フェス」で皆さんの来場を待っています。

Posted by 松本 at 23:30 | 山口新聞連載〜森のことこと〜 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)

【4月3日(火) 山口新聞へ連載〜森のことこと 山登り始めませんか〜】[2018年04月03日(Tue)]
森林セラピー山口の森の案内人の会が10周年を迎えて受け持つことになった山口新聞に連載記事
「森のことこと」
森林セラピー基地でこの活動をはじめて10年を迎えた私たちが感じる森のこと、
森から教えてもらったたくさんのこと、ちいさな紙面に想いを込めて、
たくさんの方に伝わってほしいこと、こと。

第9回目のタイトルは「山登り始めませんか」、森の案内人 秋重一豊 さんからの寄稿です!

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森のことこと〜森林セラピー基地 山口市徳地の森から〜
「山登り始めませんか」 

山歩きを始めたのは18歳。都市近郊の山を楽しく歩いた。
帰郷して、ますます山に魅かれ、アルプスで雪山を楽しんだりもしたが、
30代になり、もっぱら家族でのアウトドアに親しむことに。

50歳を迎え、再び本格的に登山を再開した。
そこで出合ったのは、山野草を見つけ感動したり、大騒ぎをしたりする仲間たちの姿だった。

折しも、県山岳連盟の講習会でも山野や樹木を調べたり、
いろんな形で登山を楽しもう!という提案があったり、
いつまでも体力勝負の登山はできない、山歩きの楽しみの幅を拡げるべきだ、と受け止めた。

そんな中で森林セラピー山口で森の案内人養成講座の募集があり、自己研さんのため受講することに。
講座内容は幅広く、大いに参考になった。

そうして森林セラピー山口の登山に関わるようになり、はや5年。
登山イベントの性質的に参加者は初心者の方が多い。

運営時は参加者の不安など取り除く運営を心がけ、
安全面の配慮も含めて参加者に寄り添う進行を旨としている。
特に体力に不安がある方に歩行スピードを合わせつつ、
これから山登りをより楽しんでもらう最初の一歩として、
基本的な歩行方法、危険個所回避の技術的なアドバイスを心がけている。

たどり着いた言葉は、健康登山。
健康のために山に登ろう、いろいろな方とそのすがすがしさをわかちあいたい。

今年も山口市内の山で健康登山を企画します。
手始めに、5月4日開催の「森フェス〜野遊び温故知新〜」の企画の一つ
「はじめての日暮ケ岳〜青空ヤッホー!」で、共に山を歩いてみませんか。

(森の案内人、秋重一豊)

【森林セラピーガイドツアー】希望の日時で森林セラピーの森を案内します。問い合
わせ、申し込みは山口市徳地農林振興事務所(電話0835・52・1122)へ。
=毎月第1火曜掲載

【写真説明】すがすがしい新緑の季節に、健康登山を始めてみませんか。

Posted by 松本 at 22:03 | 山口新聞連載〜森のことこと〜 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)

【3月6日(火) 山口新聞へ連載〜森のことこと ちいさな森の拠点づくり〜】[2018年03月06日(Tue)]
森林セラピー山口の森の案内人の会が10周年を迎えて受け持つことになった山口新聞に連載記事
「森のことこと」
森林セラピー基地でこの活動をはじめて10年を迎えた私たちが感じる森のこと、
森から教えてもらったたくさんのこと、ちいさな紙面に想いを込めて、
たくさんの方に伝わってほしいこと、こと。

第8回目のタイトルは「森のちいさな拠点づくり」、森の案内人 田中均 さんからの寄稿です!

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森のことこと〜森林セラピー基地 山口市徳地の森から〜
「森のちいさな拠点づくり」 

「やまぐち森林づくり県民税」を知っていますか?
 2005年度から森林環境を保全するために、山口県が独自に設けた制度です。これまで県内の森林整備や、森林ボランティア団体等の活動に活用され、本年度は、森の案内人の会からも申請をしたところです。

 わたしたちの活動拠点は森林セラピー基地の入り口にある旧野谷集会所という建物です。かっては分校として、その後は幼稚園として使われた歴史があります。このちいさな拠点に再び子どもたちが集い森に親しむ場になればと、計画を立て、県民税の補助金を得ることになりました。

 昨夏から準備を重ね、12月から場所づくりの会を行い、大工さんの指導のもと、森の案内人のほか、地域や一般の方にもお手伝いをいただき、みんなで協力してウッドデッキとツリーデッキ、かわいい東屋を作りました。参加者は延べ91人。いずれも雪が降る中での作業でしたが、毎回スタッフが手作りの昼食を振る舞い元気充電。仕上がりはいかに?

 そのお披露目は、3月11日(日)、森林セラピー体験イベント「ちいさな森カフェ」として行います。時間は午前9時30分から午後3時30分、体験メニューもいろいろ。森歩きやたき火、クラフト、コーヒー焙煎体験、木のおもちゃなどさまざまにご用意していますので、どなたでもお気軽にお越しいただけたらと思います。

 また4月からは名称を「森林セラピー山口」として、現地事務所・ビジターセンターとしてオープンします。ぜひお立ち寄りください。

(森の案内人、田中 均)

【森林セラピーガイドツアー】希望の日時で森林セラピーの森を案内します。問い合わせ、申し込みは山口市徳地農林振興事務所(電話0835・52・1122)へ。=毎月第1火曜掲載

【写真説明】やまぐち森林づくり県民税を活用した手作りのウッドデッキ。11日の「ちいさな森カフェ」でお披露目する。

Posted by 松本 at 21:21 | 山口新聞連載〜森のことこと〜 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)

【2月6日(火) 山口新聞へ連載〜森のことこと 森林セラピーの森づくり〜】[2018年02月06日(Tue)]
森林セラピー山口の森の案内人の会が10周年を迎えて受け持つことになった山口新聞に連載記事
「森のことこと」
森林セラピー基地でこの活動をはじめて10年を迎えた私たちが感じる森のこと、
森から教えてもらったたくさんのこと、ちいさな紙面に想いを込めて、
たくさんの方に伝わってほしいこと、こと。

第7回目のタイトルは「森林セラピーの森づくり」、森の案内人 湯川忠彦 さんからの寄稿です!

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森のことこと〜森林セラピー基地 山口市徳地の森から〜
「森林セラピーの森づくり」 

森の案内人である私の喜びは、いろいろな方と森を歩くこと、
その清々しさを明日への糧としてお持ち帰りいただくこと。
そしてもう一つは森を不安なく過ごしやすくすること、森林セラピーの森づくりで
す。

森は長い歳月をかけて、極相林といわれる安定した状態へ遷移します。
すべての森はその途上にあり、ゆっくり変化しています。

中には人の手により密に植えられながらも、その後手入れが行き届いていない森もあります。
私たちが、お手伝いをするのはそんな森です。
間伐材をベンチに組み替えたり、森の小径を広げたり、
一つ一つの作業は小さくても、力を合わせると、目に見えてきれいになり、充実感に疲れも忘れます。

基地内にある滑山国有林内で滑マツの稚樹を移植したときには
「大きく育てよ」と、めでる気持ちも生まれました。
人の手で森が喜ぶという実感は語らずとも分かち合えるのです。

東京農業大学上原巌教授は、森林での作業活動を「人間性の回復に役立てる森林療
法」と提唱されています。
全国では、森を保育の場として活用する「森のようちえん」の取り組みも、少しずつ
増えています。

森林セラピー山口でも「やまぐち森林づくり県民税」を活用した子どもたちの遊び場
づくりを進め、
3月11日(日)にそのお披露目として「ちいさな森カフェ」というイベントを開催
します。

現在進行中の国立山口徳地青少年自然の家のプロジェクトでは、
この森林セラピー基地から「木育」を発信していきます。
明るく豊かな森が増えて、森から子どもたちの声がする。
森林セラピーの森づくりを通じて、そんな夢を見ています。

(森の案内人、湯川忠彦)

【森林セラピーガイドツアー】希望の日時で森林セラピーの森を案内します。問い合わせ、申し込みは山口市徳地農林振興事務所(電話0835・52・1122)へ。=毎月第1火曜掲載

【写真説明】間伐材を使ったベンチ作り。小さな作業の積み重ねが過ごしやすい森につながる。

Posted by 松本 at 22:26 | 山口新聞連載〜森のことこと〜 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)

【1月16日(火) 山口新聞へ連載〜森のことこと 里山に癒されて〜】[2018年01月17日(Wed)]
森林セラピー山口の森の案内人の会が10周年を迎えて受け持つことになった山口新聞に連載記事
「森のことこと」
森林セラピー基地でこの活動をはじめて10年を迎えた私たちが感じる森のこと、
森から教えてもらったたくさんのこと、ちいさな紙面に想いを込めて、
たくさんの方に伝わってほしいこと、こと。

第6回目のタイトルは「里山に癒されて」、森の案内人 山本桃代 さんからの寄稿です!

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森のことこと〜森林セラピー基地 山口市徳地の森から〜
「里山に癒やされて」 

 里山とは人里近くにある生活に結び付いた森のこと。適度に人の手が入っているので林床にまで光が入り、多種多様な植物が育っています。それを食べる多くの動物たちもここをすみかとしています。
 また、里や耕作地、里山を合わせて里地里山といい、日本の希少種の50%がここにすむといわれています。里山はとても恵み豊かな森なのです。
 ちなみに里山の外側、人の手の入っていない山を奥山、さらにその上を岳と呼び、山岳信仰のさかんな日本ではしばしば神としてあがめられています。

 山口市徳地のセラピーロードのほとんどはまさにこうした里山にあります。適度に人の手の入った明るい森は、森への恐怖感、不安感を和らげ、初めての人でもやさしく森の中へいざなってくれます。
 そして森の恵みとの出会い、タケノコ、イチゴ、アケビ、クルミ…見つけるたびに笑顔がはじけ、心も浮き立ちます。人が農耕生活を始めてまだ数千年。それ以前は進化の過程のほとんどを自然の恵みを採取して生きてきました。この笑顔はまさにDNAに深く刻まれた本能の喜びなのです。

 ふと足を止めて周りを見回す。心のリズムと自然のリズムが少しずつ一体となっていくような。人類となって何百万年もの間暮らしてきた森という環境に、人は本能の領域で同調し安らぐのです。
 里山を抜けるとしばし田園風景。「赤とんぼ」「故郷」など、そこは懐かしい童謡の世界。
 私たちをやさしく包んでくれる里山。皆様も一緒に歩いてみませんか。

(森の案内人、山本桃代)

【森林セラピーガイドツアー】希望の日時で森林セラピーの森を案内します。問い合わせ、申し込みは山口市徳地農林振興事務所(電話0835・52・1122)へ。=毎月第1火曜掲載

【写真説明】向こうの山から返ってくるやまびこを聞く子どもたち。里山は私たちをやさしく森にいざない、安らぎをくれる。



Posted by 松本 at 22:57 | 山口新聞連載〜森のことこと〜 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)

【12月5日(火) 山口新聞へ連載〜森のことこと 森のあるライフスタイル〜】[2017年12月05日(Tue)]
森林セラピー山口の森の案内人の会が10周年を迎えて受け持つことになった山口新聞に連載記事
「森のことこと」
森林セラピー基地でこの活動をはじめて10年を迎えた私たちが感じる森のこと、
森から教えてもらったたくさんのこと、ちいさな紙面に想いを込めて、
たくさんの方に伝わってほしいこと、こと。

第5回目のタイトルは「森のあるライフスタイル」、森の案内人 佐藤貴之 さんからの寄稿です!

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森のことこと〜森林セラピー基地 山口市徳地の森から〜

「森のあるライフスタイル」 

「今度の休日は森へ行こう」。
私にとって、森を歩くことは、睡眠や食事をとるのと同様に、人生に必要な時間です。
森を歩き、山を歩き、満天の星の下でテントを張ることもあります。
家族や友人と、ときにはひとりで、焚き火の炎を見つめて至福のひととき。
思わず「山はええのう」とこぼれます。

森好きが高じて、今は森の案内人をしています。
ネクタイも肩書きも外して、訪れた人と、森の感動をわかちあうという楽しみも加わりました。

自然は移り変わり、変化するもの。
まち暮らしの中にあっても、ちょっぴり意識して自然を感じ、毎日の変化を楽しみます。
街路樹の落葉や道路脇の芽生えも、街の中の小さな森。
週末、森に身を置く喜びが、より一層高まります。


山口市徳地の森林セラピー基地は、森へ行くことがはじめての方でも、森の案内人から、森の楽しみ方や、その時に一番良いコースの提案をします。

基地内の四季のおすすめ、春は新緑の「飯ヶ岳」。樹齢200年の滑マツをはじめ、
本州最西限のブナ林のグリーンシャワーに、もりもり元気になれます。
夏は清流滑川で沢歩き。ライフジャケットを着けてちょっとドキドキ、とびきりの爽快感です。
秋は紅葉、色づいた葉が舞い降りる、彩りの余韻を味わう季節です。
冬は光が射す季節、木立の美しさに凜とし、枝先に春の訪れを感じます。

森で五感をニュートラルに戻して、いつも自然に感謝して家路につきます。
次の週末は森に出かけてみませんか


(森の案内人 佐藤貴之)

【森林セラピーガイドツアー】
希望の日時で森林セラピーの森を案内します。問合せ・申込みは山口市徳地農林振興事務所(電話0835・52・1122)へ。

=毎月第1火曜掲載
【写真説明】秋の日暮ヶ岳登山。山頂からはなだらかな周囲の山々が見渡せる

Posted by 松本 at 21:50 | 山口新聞連載〜森のことこと〜 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)

【11月7日(火) 山口新聞へ連載〜森のことこと 杣入りの地徳地の森〜】[2017年11月07日(Tue)]
森林セラピー山口の森の案内人の会が10周年を迎えて受け持つことになった山口新聞に連載記事
「森のことこと」
森林セラピー基地でこの活動をはじめて10年を迎えた私たちが感じる森のこと、
森から教えてもらったたくさんのこと、ちいさな紙面に想いを込めて、
たくさんの方に伝わってほしいこと、こと。

第4回目のタイトルは「杣入りの地徳地の森」、森の案内人 栗林憲一 さんからの寄稿です!

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森のことこと〜森林セラピー基地 山口市徳地の森から〜

「杣入りの地徳地の森」 

森林セラピー基地のある山口市徳地の森は、古来より「杣入りの地」と呼ばれ、優良な建築木材の産出地でした。

杣とは、国や貴族や神社が所有している建築材を伐採するための山林を表す言葉です。
鎌倉時代、焼失した東大寺の再建のため、重源上人が皇室直轄の当地から木材を伐り出し、佐波川を下して奈良まで運搬した歴史は有名な話。
江戸時代末期には、奇兵隊がこの地に滞陣し、徳地の地形を活かして訓練を行ったという史実も明らかになってきました。

この森林セラピー基地には、大原湖近辺に多彩なコースがあります。「杣入りの地」の伝統を受け継ぎ、よく整備されたスギやヒノキの森。野鳥のさえずりを聴きながら散策する湖畔の道。江戸中期から生き続ける「森の巨人たち百選」の三本杉や、200年生の毛利藩モミ林、大カツラ、滑マツ等の巨樹巨木。

四季折々の草花に触れ、谷川を渡りながら目指す滝。里山や人里離れた奥山を巡るトレッキングコースなど、楽しみは尽きません。

この森を愛するわたしたち森の案内人は総勢83名。こちらも多彩な顔ぶれ、人間味あふれるメンバーです。
いつも笑顔を絶やさず、お客様もほほ笑みに引きこむ案内人、暮らしに役立つ植物について語り、あるいは森や林業に深い愛情を持って接する案内人など。

ちいさな子どもから大人の方まで、さまざまな出会いと語らい、森の時間を大切にわかちあう、きっともう一度会いたいと思っていただける案内人ばかりです。

おいでませ徳地の森へ、私たち森の案内人がご案内します。

(森の案内人 栗林憲一)

【森林セラピーガイドツアー】
希望の日時で森林セラピーの森を案内します。問合せ・申込みは山口市徳地農林振興事務所(電話0835・52・1122)へ。

=毎月第1火曜掲載
【写真説明】林野庁の「森の巨人たち百選」に指定されている「三本杉」(中央)。徳地の森には多彩なコースがある。

次回の掲載は、12月の第一火曜日です。

Posted by 松本 at 23:29 | 山口新聞連載〜森のことこと〜 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)

【10月3日(火) 山口新聞へ連載〜森のことこと 妖精になれる子どもたち〜[2017年10月03日(Tue)]
森林セラピー山口の森の案内人の会が10周年を迎えて受け持つことになった山口新聞に連載記事
「森のことこと」
森林セラピー基地でこの活動をはじめて10年を迎えた私たちが感じる森のこと、
森から教えてもらったたくさんのこと、ちいさな紙面に想いを込めて、
たくさんの方に伝わってほしいこと、こと。

第3回目のタイトルは「妖精になれる子どもたち」、森の案内人 藤井朝子 さんからの寄稿です!

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森のことこと〜森林セラピー基地 山口市徳地の森から〜

「妖精になれる子どもたち」

 森へ遊びに来た子どもたちの目は「何があるのだろうか」という好奇心に満ちている。

 私が子どもだったころ、裏山が遊び場で大好きな場所だった。春のワラビ摘み、クロモジやタラの芽吹き、野イチゴの白い花。紫色のスミレが咲いて、大きなヤマモモの木があって、ノブドウの実を食べて、思い出すだけでワクワクする。

 子どもの頃の体験は大人になっても色あせる事はない。
 だから今日の子どもたちにもそんなワクワクを持ち帰ってほしいと思う。

 集合した子どもたちは、早く森の中へ入りたいとウズウズしているのが分かるから、説明や準備運動は短く。案内人より前に出ないこと、森の中には危険な箇所や触れるとかぶれる植物もあると、諸注意を約束したらレッツゴー。

 「おじゃましまーす」森にあいさつをすると、子どもたちは元気よく坂道を登り始める。
 石ころも落ち葉も宝物。足元や低い位置にある物が目に入りやすい。
 持参したビニール袋や虫かごはすぐいっぱいになる。

 「見て見て」とうれしそうな声。ちょっとつまらなそうに歩いている子どもたちに声をかける。「もうちょっとしたら原っぱに着くよ、ごろごろしようね」急に歩みが早くなる。

 原っぱは斜面になっている。宝物を放り出して転がり下りる元気者もいる。
 目新しいことや物にすぐ反応する柔軟さ。大人がどこかに置き忘れてしまった感動を子どもたちが思い出させてくれる。

 森の中では子どもたちは妖精になれる。
 そしていつも思うのは、自然の中で遊んだ子どもたちの目が来た時よりも輝いていること。
 森が子どもたちのもうひとりの友達になったのだと。

 今日の体験をきっといつか思い出すことを期待して、ハイタッチをして別れる。
(森の案内人 藤井朝子)

【森林セラピーガイドツアー】 希望の日時で森林セラピーの森を案内します。問合せ・申込みは山口市徳地農林振興事務所(電話0835・52・1122)へ。

次回の掲載は、11月の第一火曜日です。

Posted by 松本 at 21:29 | 山口新聞連載〜森のことこと〜 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)

【9月5日(火) 山口新聞へ連載〜森のことこと 森からのインスピレーション〜】[2017年09月05日(Tue)]
森林セラピー山口の森の案内人の会が10周年を迎えて受け持つことになった山口新聞に連載記事
「森のことこと」
森林セラピー基地でこの活動をはじめて10年を迎えた私たちが感じる森のこと、
森から教えてもらったたくさんのこと、ちいさな紙面に想いを込めて、
たくさんの方に伝わってほしいこと、こと。

第2回目のタイトルは「森からのインスピレーション」、森の案内人 国清英子 さんからの寄稿です!

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森のことこと〜森林セラピー基地 山口市徳地の森から〜

森の案内人 國清 英子

東京農業大学上原巌教授の著書「ジョン・レノンが愛した森 夏目漱石が癒された森」によると、著名人の中には、思索を深めるために森を歩く方が多くあるとのこと。例えばベートーベンはものすごく植物に詳しかったとか。

 私自身も森を歩く中で、不思議と心に安らぎや気づきを得てきたように思う。素の自分でゆっくり森を歩く、たたずんで景色を眺める。流れ行く雲にも自然の営みや変化を思う。

 自分と波長の合う場所に腰を下ろして感じる森は、多種多様でありながら、生命がつながりあっているような。四季の移ろいは様々な表情を見せてくれる。

 思わぬ所で小さな芽ばえに出あった時などは、驚きとともに慈愛の心までも引き出される。自然の息吹を感じて心も明るい方へ。光に向かって枝を伸ばす木々と同じように、私もまた自然の一部なのだと。

 森の中で横になり、ゆっくりと呼吸しながら“今” を味わう。心地よさを味わう。時に、誰にも訪れるであろうひらめき、インスピレーションは、あたたかく降り注ぐお日様のよう。

 ここにある事・生かされている事の感謝の思いが心から湧いてくる。かつて先人たちが、季節の言葉を生み出してこられたように、訪れた人にも気づきの瞬間がきっと生まれるだろう。

 森での一期一会。あなたにつながる物語の、豊かでシンプルなメッセージは何ですか。
(森の案内人 國清英子)

※次回の掲載は、10月の最初の火曜日です。

Posted by 松本 at 15:34 | 山口新聞連載〜森のことこと〜 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)

【8月1日 山口新聞へ連載開始〜森のことこと 森で感じる癒しの理由〜】[2017年08月08日(Tue)]
森林セラピー山口の森の案内人の会、なんと山口新聞に連載を受け持つことになりました。
掲載タイトルは「森のことこと」
森林セラピー基地でこの活動をはじめて10年を迎えた私たちが感じる森のこと、
森の子と、森のコトコト
森から教えてもらったたくさんのこと、ちいさな紙面に想いを込めて、
たくさんの方に伝えられたらいいな。

第一回目のタイトルは「森で感じる癒しの理由」、森の案内人の会副会長中村義博さんからの寄稿です!

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元気が出にくい時、疲れている時、皆さんはどう過ごされていますか。
体調不良や睡眠不足の時は、身体を横たえてゆっくりお休みになる方が良いと思いますが、
そうではない場合、私たち森の案内人は、森を歩くことをお勧めしています。

「森林浴」という言葉が生まれて35年、
当時の林野庁の秋山長官が提唱された概念です。
近年では、科学的に検証された森の持つ癒し効果のことを「森林セラピー」と言い、
全国の各地で様々な取り組みが進んでいます。

山口市徳地の森は、全国で第一期の「森林セラピー基地」として認定され、
活動を開始して10年、活動の幅も質も関わる人も豊かに成長しています。

来訪者は年間約3000人。
個人から団体、子どもから学生、社会人、家族、シニア世代まで幅広い方の利用があります。

森の中は、緑、景色、空気、香り、そよ風、木漏れ日、鳥の声、葉のゆらぎ、
これら身体で触れるもの全てが、私たちの五感を活き活きとよみがえらせてくれます。

私たちは自然とつながることで、本来持っている感覚を取り戻し、ゆっくり癒されていきます。
この不思議な感覚の変化は「元気が湧きだす」ような感じ。
よみがえったこの感覚こそ、生きる力なのだと思います。

森での体験と、気づきの時間、そのお手伝いをするのが徳地の森で活動する森の案内人です。
「森で感じる癒しの理由」は、きっとどなたでも見つけられるもの。
ぜひ皆さんも探しに来てください。

※次回の掲載は、9月の最初の第二火曜日です。

Posted by 松本 at 22:44 | 山口新聞連載〜森のことこと〜 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)

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