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地域自治組織への可能性−県民交流広場:鳥羽まちづくり協議会を視察して− [2010年08月27日(金)]
今日は県民交流広場を運営している鳥羽まちづくり協議会さんに、兵庫大学の学生2名と一緒にお伺いしてきました。

会長の岩佐さんと、事務局長の吉田さんの熱いお話をお聞きすることができました。


鳥羽まちづくり協議会という団体は平成18年までは「連合協議会」という名称で活動していたそうですが、平成19年から「まちづくり協議会」という名称に変更し、平成19年度〜平成22年度までの3カ年の計画を立て、様々な事業を進めています。
今年度は3カ年計画の3年目なので、次の3カ年計画を立てなければ!ということでした。
中期的に具体的な目標を明確化し、その目標に向かって日々活動されていることが良く分かりました。

何よりもすごい!と感じたのが、組織体制についてです。
まず協議会の委員は現在53名いらっしゃいます。
委員の方々には地域の方々だけでなく、災害時に避難場所になる小学校の校長先生、教頭先生、中学校の校長先生なども入っていただき、多様なメンバーで構成されているそうです。
この委員については、「出来る限りたくさんの方に入っていただいた方がいいんや。本当なら100人でも200人でもいいねん。そうすることで、みんなが自分の地域やという参画意識が生
まれるから。少人数にしたらあかん。」と岩佐さんがおっしゃられていました。

そして、具体的な事業を練っていくために4つの部会があり、委員の方々はいずれかの部会(2つ3つ兼任することも可)に入ります。
部会は、安全なまちづくり部会、健康福祉部会などです。
安全なまちづくり部会では、災害時の避難のためのマニュアル作りや避難訓練等の実施をしたり、健康福祉部会では、行政と協働しながら健康診断の実施をしています。

組織体制としてしっかり流れが作られているなぁと感じたのが、部会で練ったことを精査するための機関がつくられており、そこから各自治会の事業へつなげる流れがつくられていることです。
具体的には「ビジョン会議」という会議が役員会と部会の間に設置されています。
このビジョン会議は、まちづくり協議会の会長、副会長、事務局長、4つの部会の部会長、そして鳥羽小学校区内にある6つの自治会の会長で構成された会議だそうです。
この会議の場で、各部会で考えた具体的な事業が他の部会とかぶっていたりしないか、協議会の事業としてやるべきなのか、各自治会単位で行った方がよい事業なのかということを議論していくそうです。
というのも、この鳥羽小学校区は住宅地にあり、世帯数がかなり多くあります。
なので、災害時の支援や、独居老人の把握・見守りなどについては、協議会で検討するとエリアが広すぎて末端の各家庭までカバーできません。
このように内容によっては、自治会かもしくはもっと小単位の隣保(班)単位で行った方が良い場合があります。
そのようなことについてを、このビジョン会議の場で「これは自治会単位で行っていこう、隣保(班)でカバーできるように支援していこう」ということなどを検討していくとのことです。

【組織体制イメージ】
総会(鳥羽まちづくり協議会の委員で構成)
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役員会―事務局
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ビジョン会議(会長、副会長、事務局長、部会長、自治会長で構成)
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4つの部会(鳥羽まちづくり協議会の委員がそれぞれの部会に分かれて入る)


この写真は、防災のためのマニュアルを作成されたのですが、協議会としてのマニュアル作成をしたのち、各自治会単位でこのマニュアルのように被災時に避難の流れができるのかどうかを訓練したとのことです。
また、防災のためのマップづくりについても、協議会で行うのではなく、自治会ごとに作成する流れを作っているとのことでした。

鳥羽まちづくり協議会と、各自治会との関係を見て、まさしく、自治会でできることは自治会でする、もう少し広域な小学校区の地域で出来ることは地域でする、地域でできない部分を行政がカバーするという補完性の原則に基づいた地域自治がなされているように思いました。
岩佐さんは、「地域には色んな課題が多すぎて今までの自治会だけでは手に負えん。だからこそ、この協議会には婦人会や子供会、学校の先生、お医者さん、商店街、いろんな分野の人達に参画してもらって、一緒に地域の課題を考えていく必要がある。」ということをおっしゃられていました。
協議会が協議会だけで機能するわけでもなく、自治会と連携しながら、校区全体の末端家庭までを意識した「まちづくり」をされているお話を聞き、とても勉強になりました。

今日、このようなお話を聞いて、「県民交流広場」という事業が大きなきっかけとなり、地域自治組織が作られていく可能性を改めて感じることができました。

実は鳥羽まちづくり協議会の活動地域である鳥羽小学校区は、私が住んでいる校区なのです・・・。
私自身、色んな地域や色んな団体の活動に関わって、その活動をサポートすることを目的としているのに、自分が住んでいる地域がこんなにも素晴らしい活動をされていることを知らなかったことをとてもとても恥ずかしく感じた1日でした。
もっともっと自分の住んでいる地域のことをよく知って、参加していきたいと思います。