はがき随筆[2006年11月28日(Tue)]
毎日新聞 宮崎版
はがき随筆
平成18年10月度
月間賞
― 郷 愁 ―
作品とMRTラジオ
薗田潤子の
朗読と作者へのインタビュー
平成18年11月28日
徒歩を楽しむ会
== 貞 原 信 義 ==
宮崎放送 ラジオ : 土曜・朝8時15分
― 潤子の素敵に朝 ―
貞原信義
0:テープ・スタート
3:潤子の素敵に朝
・・・・・・・・・・
北の方から大事そうに箱に詰められて、リンゴが送られてきました。
・ ・・・・・・・・
早速食べようと割ってみると、蜜が入っていて甘酸っぱい良い香り、北国の澄んだ空気を感じました。
・・・
お早うございます。土曜日の朝、如何お過ごしでしょうか。薗田潤子です。
・・
潤子の素敵に朝。シニア世代の貴方のお便りとリクエストでお送りする45分間です。どうぞ温かい飲み物を片手に、ゆっくりおつき合い下さい。
・
(スポンサーの紹介)・
・
潤子の素敵に朝!
・
あの日あの時
―お便りー
リクエスト:「平尾まさあき」の曲・
・
56:「星は何でも知っている」 (ディスクをかける)
・ ・
105:変わって毎日新聞、はがき随筆のコーナーです。
毎日新聞 宮崎版では、はがき1枚に つづられた 読者エッセイを 毎日掲載しています。
このコーナーでは、はがき随筆[月間賞]の作品をご紹介してまいります。
今朝は10月の月間賞を受賞なさった,宮崎市の貞原信義さんの作品をご紹介します。
では、朗読させていただきます。
113:(朗読)
― 郷愁 ―
夏休み。2家族5人の孫がやってきた。妻と娘は大勢で家事に追われっぱなし。今年も「お爺さん頼んだわよ!」とリーダーを押しつけられた。
「探検だ!冒険だ!」と言いながら私は先頭に立って出かける。普段「危ないから駄目!」と禁止されている「危険な遊び」を、わざと体験させてやる。
「危険は子どもの遊びの本筋だ!」。そう理由づけて、孫たちを「だし」に、遊び方の見本を楽しんでいるのは、実は私自身かも・・・。
他人に見つかれば、孫がいないと「変人だ!」
125:では、受賞なさった貞原信義さんと電話が繋がっています。
▲貞原信義さん!
はい。
▲お早うございます。
お早うございます。
▲おめでとうございます。
どうも有り難うございます。
▲受賞なさった今のお気持ちは如何ですか?
ヤッパリ嬉しいですね。
▲そうですか、もうこの「はがき随筆」は長く書いていらっしゃるんですか。
えーっと、あの私、東京の方におりましたからね、
▲ええ。
それから宮崎に来ましてから、初めて応募したのが平成11年3月なンですけどね
▲はい。
それからと言うことですから、
▲もう7年くらい!7年を超えたンですね。
そうですね。
▲それまでに何度か受賞なさっているンですか。
え、あの月間賞をいただいたのはですね、あの、これで2回目なンですけどね。なかなか難しいですよね。
▲あっそうですか、矢張りそうでしょうね。はあ、はがき随筆としては、かなり書いていらっしゃるんですか。
そうですね、年に、毎月1回ぐらいは出すようにしているンですけどね
▲はははー、一番難しいところって、どんなとこですか。
ヤッパリあの、テーマにですね、気づくと言いますかね、テーマが浮かぶか、浮かばないかと言うことですね。テーマが浮かべば、あの割と速いのですがね。
▲はー、なるほどねー。今回の「郷愁」という作品の、お孫さんとの遊びの話し、これはもう「これは随筆になるな」って思われましたか。
え、それは今年も、毎年来ているンですがね、今年も来ましたからね
▲え、
え、その時を思い出して、え、書いたんですけどね
▲お孫さんは可愛いでしょうね
え、そうですね。まあ、毎年来てくれますンで、
▲え、
それを楽しみにしているンですけどね。
▲そうですかー。今の、現代の子どもたちを見て、やっぱりちょっと「ひ弱かな?」と、お爺ちゃんとして、感じることもありますか。
えー、あの、「ひ弱かな」と言うよりもですね、遊ぶ場所がないのが可哀想だというふうなことでね、
ええ。
それで、特に都会では、まーあの、宮崎でもそうなンですけどね、
▲はい。
駐車場は方々にいっぱいありますけどね
▲ええ。
子どもの遊ぶ場所が全然ないですからね、
▲は、そうですね。
それで可哀想だなと思って。
▲うーん、私たちが子どものころ、確かにいろんなところに「探検だ」と言って出かけてましたよね。
そうですね、
▲は・はあ。
色んな隠れ家とか
▲ええ。
まあ、子どもたちが知っている秘密みたいな場所とか、そう言うのがあったンですがね。今は色んな危険が多いですからね
▲はい。
親が、あの、側に付き添って、学校に通ったりしていたらね、いたずらも出来ないですよね。もおー、学校で監視され、道で監視され、家でまた親に監視され、全然その子どもの自由がなくなったような状況ですからね。「可哀想だなー」と。
▲はーそうですねー、何か秘密の基地なンてというのが、子ども時代にはありましたものね。
そうですね。
▲で、ま、そういう田舎に帰ってきたときぐらいは、そう言う遊びを一寸(ちょっと)体験させてやろうじゃないかと、思っていらっしゃるお爺ちゃまとしては。
え、そうですね、私はこの宮崎の出身ではないのですがね、
▲ええ、
今は宮崎におりますから田舎みたいなもンですよね。
▲は、はいはい。
それを機会にですね、色んな所を出来るだけ、あの普段経験していないところにね、連れて行ってね、経験していないことを経験させてやろうかなと思ってね。
▲えっ
工夫しては、あの、何時も毎年楽しみにしているンですけどね。
▲ジャお孫さんが帰ってくる前には、今年はどういう所で、どんな遊びをしようかなんて計画を立てていらっしゃいますか。
そうですね、
▲どンなことをなさったンですか。
今回は、今回って言うか、大淀川の側ですからね、家から大淀川までずっと歩いて行ってですね、道の途中で、ですね、色んなものを、珍しいとことかね、植物とかね、生き物とかね、そう言うものを見せてやってね、それで色々お話ししてやったり、と言うようなことですね。
▲あの、子どものころの遊びを、私たち歳を取っても、なにか「やってみたいな」と思うことがありますよね。
そうですね。大人一人では出来ないですからね
▲え、え。
子どもを「出し」にしてね
▲ええ。
一緒に遊ぶンであればですね、あの、別にどうちゅうことはないですからね。
▲えええ。
普段、子ども無しではね、
▲えへへ。
周りの人から見たらね「何かあの人はおかしいな」と言うことになっちいますからね。
▲ええ。じゃ、貞原さんは十分に楽しまれた。
そうですね。
▲ですかー、えー、お孫さんはジャ、宮崎を帰っていくときは一寸逞しくなって帰っていきましたでしょうか。
ええ、そうですねあの、宮崎を。帰ったときは、まだ嬉しそうに帰るンですがね、帰った後ですね、ヤッパリ何かしみじみ思い出してですね、あの、また泣いたりするらしいですね、
▲ええ。
思い出してね、嬉しさというか、子どもなりにね。
▲はーあ。
「またお婆ちゃんとこへ行きたい」とかね、
▲あらー。
そういう、あの、ヤッパリ1回来る毎に成長しているんじゃないですかね。
▲はー。またじゃ、来年が楽しみですね。
そうですね、
▲これから、どんな作品を書いていきたいなて、思っていらっしゃいますか。
あ、ヤッパリ、あの、自然を主題にしてですね、あの自然「人間は自然に生きなければいけない」と言うのが私の考えですからね、あの、人間が今、あの「不自然な生活」に、こう、強いられていますからね、それを出来るだけ自然なかたちに方向にですね、生きるようにですね、心がけた、作品を作りたいなというふうに考えております。
▲そうですか、ジャ、これからも素敵な作品が生まれますことを、楽しみにしております。
どうも、有り難うございました。
▲今日は、有り難うございました。
はい、どうも!
今朝は、10月の月間賞を受賞なさった宮崎市の貞原信義さんにお話を伺いました。
はがき随筆の投稿は、郵便番号880−0804 宮崎市宮田町13−18毎日新聞宮崎支局までどうぞ!
毎日新聞 「はがき随筆」のコーナーでした。
218:エンド
選者評:
個性的な作品が多く、選評に迷いましたが、その中からまず月間賞を貞原信義さん「郷愁」。
題名に作者の気持ちがすべて読みとれます。今の時代の子育ては危険を回避するあまり、ひ弱な人間を作ってしまうと作者は思っているのです。
乱暴で物議を醸しそうですが、腕の一本や二本折っても大したことはないと昔の大人は言ったもの。温室育ちと野性的な子育てと、果たしてどちらに軍配が上がるでしょう。
たとえ変人と見られようが、一本筋が通っていて、作者の心意気が伝わってくる味のある内容でした。
選者 足立正男
はがき随筆
平成18年10月度
月間賞
― 郷 愁 ―
作品とMRTラジオ
薗田潤子の
朗読と作者へのインタビュー
平成18年11月28日
徒歩を楽しむ会
== 貞 原 信 義 ==
宮崎放送 ラジオ : 土曜・朝8時15分
― 潤子の素敵に朝 ―
貞原信義
0:テープ・スタート
3:潤子の素敵に朝
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北の方から大事そうに箱に詰められて、リンゴが送られてきました。
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早速食べようと割ってみると、蜜が入っていて甘酸っぱい良い香り、北国の澄んだ空気を感じました。
・・・
お早うございます。土曜日の朝、如何お過ごしでしょうか。薗田潤子です。
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潤子の素敵に朝。シニア世代の貴方のお便りとリクエストでお送りする45分間です。どうぞ温かい飲み物を片手に、ゆっくりおつき合い下さい。
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(スポンサーの紹介)・
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潤子の素敵に朝!
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あの日あの時
―お便りー
リクエスト:「平尾まさあき」の曲・
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56:「星は何でも知っている」 (ディスクをかける)
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105:変わって毎日新聞、はがき随筆のコーナーです。
毎日新聞 宮崎版では、はがき1枚に つづられた 読者エッセイを 毎日掲載しています。
このコーナーでは、はがき随筆[月間賞]の作品をご紹介してまいります。
今朝は10月の月間賞を受賞なさった,宮崎市の貞原信義さんの作品をご紹介します。
では、朗読させていただきます。
113:(朗読)
― 郷愁 ―
夏休み。2家族5人の孫がやってきた。妻と娘は大勢で家事に追われっぱなし。今年も「お爺さん頼んだわよ!」とリーダーを押しつけられた。
「探検だ!冒険だ!」と言いながら私は先頭に立って出かける。普段「危ないから駄目!」と禁止されている「危険な遊び」を、わざと体験させてやる。
「危険は子どもの遊びの本筋だ!」。そう理由づけて、孫たちを「だし」に、遊び方の見本を楽しんでいるのは、実は私自身かも・・・。
他人に見つかれば、孫がいないと「変人だ!」
125:では、受賞なさった貞原信義さんと電話が繋がっています。
▲貞原信義さん!
はい。
▲お早うございます。
お早うございます。
▲おめでとうございます。
どうも有り難うございます。
▲受賞なさった今のお気持ちは如何ですか?
ヤッパリ嬉しいですね。
▲そうですか、もうこの「はがき随筆」は長く書いていらっしゃるんですか。
えーっと、あの私、東京の方におりましたからね、
▲ええ。
それから宮崎に来ましてから、初めて応募したのが平成11年3月なンですけどね
▲はい。
それからと言うことですから、
▲もう7年くらい!7年を超えたンですね。
そうですね。
▲それまでに何度か受賞なさっているンですか。
え、あの月間賞をいただいたのはですね、あの、これで2回目なンですけどね。なかなか難しいですよね。
▲あっそうですか、矢張りそうでしょうね。はあ、はがき随筆としては、かなり書いていらっしゃるんですか。
そうですね、年に、毎月1回ぐらいは出すようにしているンですけどね
▲はははー、一番難しいところって、どんなとこですか。
ヤッパリあの、テーマにですね、気づくと言いますかね、テーマが浮かぶか、浮かばないかと言うことですね。テーマが浮かべば、あの割と速いのですがね。
▲はー、なるほどねー。今回の「郷愁」という作品の、お孫さんとの遊びの話し、これはもう「これは随筆になるな」って思われましたか。
え、それは今年も、毎年来ているンですがね、今年も来ましたからね
▲え、
え、その時を思い出して、え、書いたんですけどね
▲お孫さんは可愛いでしょうね
え、そうですね。まあ、毎年来てくれますンで、
▲え、
それを楽しみにしているンですけどね。
▲そうですかー。今の、現代の子どもたちを見て、やっぱりちょっと「ひ弱かな?」と、お爺ちゃんとして、感じることもありますか。
えー、あの、「ひ弱かな」と言うよりもですね、遊ぶ場所がないのが可哀想だというふうなことでね、
ええ。
それで、特に都会では、まーあの、宮崎でもそうなンですけどね、
▲はい。
駐車場は方々にいっぱいありますけどね
▲ええ。
子どもの遊ぶ場所が全然ないですからね、
▲は、そうですね。
それで可哀想だなと思って。
▲うーん、私たちが子どものころ、確かにいろんなところに「探検だ」と言って出かけてましたよね。
そうですね、
▲は・はあ。
色んな隠れ家とか
▲ええ。
まあ、子どもたちが知っている秘密みたいな場所とか、そう言うのがあったンですがね。今は色んな危険が多いですからね
▲はい。
親が、あの、側に付き添って、学校に通ったりしていたらね、いたずらも出来ないですよね。もおー、学校で監視され、道で監視され、家でまた親に監視され、全然その子どもの自由がなくなったような状況ですからね。「可哀想だなー」と。
▲はーそうですねー、何か秘密の基地なンてというのが、子ども時代にはありましたものね。
そうですね。
▲で、ま、そういう田舎に帰ってきたときぐらいは、そう言う遊びを一寸(ちょっと)体験させてやろうじゃないかと、思っていらっしゃるお爺ちゃまとしては。
え、そうですね、私はこの宮崎の出身ではないのですがね、
▲ええ、
今は宮崎におりますから田舎みたいなもンですよね。
▲は、はいはい。
それを機会にですね、色んな所を出来るだけ、あの普段経験していないところにね、連れて行ってね、経験していないことを経験させてやろうかなと思ってね。
▲えっ
工夫しては、あの、何時も毎年楽しみにしているンですけどね。
▲ジャお孫さんが帰ってくる前には、今年はどういう所で、どんな遊びをしようかなんて計画を立てていらっしゃいますか。
そうですね、
▲どンなことをなさったンですか。
今回は、今回って言うか、大淀川の側ですからね、家から大淀川までずっと歩いて行ってですね、道の途中で、ですね、色んなものを、珍しいとことかね、植物とかね、生き物とかね、そう言うものを見せてやってね、それで色々お話ししてやったり、と言うようなことですね。
▲あの、子どものころの遊びを、私たち歳を取っても、なにか「やってみたいな」と思うことがありますよね。
そうですね。大人一人では出来ないですからね
▲え、え。
子どもを「出し」にしてね
▲ええ。
一緒に遊ぶンであればですね、あの、別にどうちゅうことはないですからね。
▲えええ。
普段、子ども無しではね、
▲えへへ。
周りの人から見たらね「何かあの人はおかしいな」と言うことになっちいますからね。
▲ええ。じゃ、貞原さんは十分に楽しまれた。
そうですね。
▲ですかー、えー、お孫さんはジャ、宮崎を帰っていくときは一寸逞しくなって帰っていきましたでしょうか。
ええ、そうですねあの、宮崎を。帰ったときは、まだ嬉しそうに帰るンですがね、帰った後ですね、ヤッパリ何かしみじみ思い出してですね、あの、また泣いたりするらしいですね、
▲ええ。
思い出してね、嬉しさというか、子どもなりにね。
▲はーあ。
「またお婆ちゃんとこへ行きたい」とかね、
▲あらー。
そういう、あの、ヤッパリ1回来る毎に成長しているんじゃないですかね。
▲はー。またじゃ、来年が楽しみですね。
そうですね、
▲これから、どんな作品を書いていきたいなて、思っていらっしゃいますか。
あ、ヤッパリ、あの、自然を主題にしてですね、あの自然「人間は自然に生きなければいけない」と言うのが私の考えですからね、あの、人間が今、あの「不自然な生活」に、こう、強いられていますからね、それを出来るだけ自然なかたちに方向にですね、生きるようにですね、心がけた、作品を作りたいなというふうに考えております。
▲そうですか、ジャ、これからも素敵な作品が生まれますことを、楽しみにしております。
どうも、有り難うございました。
▲今日は、有り難うございました。
はい、どうも!
今朝は、10月の月間賞を受賞なさった宮崎市の貞原信義さんにお話を伺いました。
はがき随筆の投稿は、郵便番号880−0804 宮崎市宮田町13−18毎日新聞宮崎支局までどうぞ!
毎日新聞 「はがき随筆」のコーナーでした。
218:エンド
選者評:
個性的な作品が多く、選評に迷いましたが、その中からまず月間賞を貞原信義さん「郷愁」。
題名に作者の気持ちがすべて読みとれます。今の時代の子育ては危険を回避するあまり、ひ弱な人間を作ってしまうと作者は思っているのです。
乱暴で物議を醸しそうですが、腕の一本や二本折っても大したことはないと昔の大人は言ったもの。温室育ちと野性的な子育てと、果たしてどちらに軍配が上がるでしょう。
たとえ変人と見られようが、一本筋が通っていて、作者の心意気が伝わってくる味のある内容でした。
選者 足立正男
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