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離島で体験教室実施 [2008年12月04日(木)]

11月後半に、離島の中学校1〜2年生を対象に、社協が実施する地域福祉教育の一環として障害についての学習会をその中学校で行いました。内容は車椅子体験と視覚障がいについて実施しました。市営定期船に車椅子10台を積み込み、学校の軽トラで離島の桟橋から学校まで運びました。

車椅子体験では鳥羽社協の場合、極力当事者の方をお連れして、講師に加わっていただくようにしています。これは車椅子体験という行為が、車椅子を使用している障がい者からの視点からすると、非日常的な疑似体験になってしまうことが最も危惧されるため、それを予防するための意味もあります。

 つまり当事者の視点のない安易な疑似体験は、「可哀想」、「なんて大変なんだ」などの負のイメージを与えてしまい、間違った障がい者観を醸成してしまうことことから、それを避けたいわけです。

最近は障がい者に対して「介助してあげたい」、助けてあげたい」などの「〜してあげたい」観が蔓延しているのも気になります。つまり「援助の対象」のみの視点で認識させてしまうことが原因の一つだと考えられます。そうではなく共に生きていくソーシャルインクルージョンの視点からの体験教室を社協としては目指したいわけですが、では一体どのようなプログラムがそれに値するのかが難しい所です。

従来の体験教室を安易な疑似体験だとして批判する意見は近年散乱していますが、では何が正当性をもつ体験教室なのかというと、残念ながら今だに抽象論の段階であると言わざるを得ないでしょう。それを追及した査読付の論文もみたことがありません(少なくとも私のような一社協職員がアクセスできるほど一般化された論文)。ですので鳥羽社協では当事者の方と体験教室のプログラムを考え実行しています。

学校からの体験教室についての要望としては、「講話」より「体験」を重視してほしいとよく言われます。お話より実際に見て触ってみたいと。しかしそれは福祉教育の手段であって目的ではありません。目的が明確化されていない段階で体験を重視することはそれこそ危険だと思います。極端な例をいうと車椅子体験時、ふざけて乗り回し怪我をしてしまうことも考えられます。

今後も市内の小中学校で体験教室を実施する予定です。学校側としっかりと打合せをして望みたいと思います。
(福祉推進係 I )
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