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どうしても残したい細見谷 [2006年02月24日(Fri)]

 西中国山地に残された最後の原生林地域「細見谷」に大規模林道事業が実施されようとしている。3年前にその反対の署名活動に少しだけ参加した。でも、昨年11月に緑資源機構が計画を決定したらしい。緑資源機構って何?緑の資源を大切にという所じゃないの?

それにもめげず、また反対の署名活動が始まり、知人が協力をと署名用紙がポストに入っていた。
広島フィールドミュージアムのHP
http://www8.ocn.ne.jp/~miyajima/index.html

  
3年前に、「環・太田川」という冊子に紹介されていた田中幾太郎さんからの聞き書きをもう一度読み返した。田中さんは幼い頃から山猟師だったおじいさんといっしょに、西中国山地に入り、自然を見守って来られた60代の方。

『つい、3,40年前までは、広島県、山口県、島根県の県境を中心にして、西中国山地には深い深い奥山、深山というものがあって、そこにツキノワグマがわしらと連帯を持って、お互いに干渉しあうことなしに、棲息を続けてきとったんですよ。それをどう考えるか。キーワードは水なんですよ。ツキノワグマが棲息し続けた深い奥山が、陰陽の分水嶺にあったということです。

これは、わしらにとって「生きた」水を供給してくれる水源が続いてきておったということを意味しています。ツキノワグマの存在はそのバロメーターじゃないですか。
 ツキノワグマが棲息しとる森があるということは、わしら山陰の人も山陽の人も、生きた、最高の水を頂いてきた証拠なんですよ。ツキノワグマが絶えるということは、そりゃあ百年や二百年では結果は目に見えんかもしれんけれども、わしらが生きていくのにとても大事な、水と空気と食べ物、特に水が危ないという黄信号なんですよ。日本を代表する大型獣の遺伝子をなくしちゃあいけん、そういう学問的なことだけじゃあない。
 
 弥生時代からずーっと連作障害なしに、わしらが米を、稲作文化を営々と続けてこさせてくれたというのは水の力ですよ。益田の田んぼの水もやっぱし、匹見の県境の奥山が、充分な養分を叩き込んで、それを匹見川にして、高津川にして、その水脈が、サイホンでみんな田んぼにつながってきて、そういう県境の分水嶺が造ってくれた水が、田んぼの米を作ってくれとる。水ちゅうものは、そういう力を持っとるいうことをわしらのじいさんが教えてくれたですよ。ほじゃけえ、ほうぼうに「水神さま」がある、水ちゅうものは、ものすごい力を持つものとして、崇める対象だったのが、ちょっとわしらは最近水を無造作に使いすぎじゃないですか。
 
 山から湧き出す水というのは、どがあな旱魃が続いても、そがあに涸れるいうことはなかった。ところがいまごろは、川の水量が簡単に減るようになってきた。これは分水嶺の西中国山地の山がいかに水を作り出す力が弱くなってきたかということです。建設省のデータを見ても明らかに川の流量の増減が激しくなってきとる。これは太田川もそうですよ。同じ山でも針葉樹の単一な、貧弱な山に作り変えてきたから、そういうことになった。

 森の保水力というのは、水が湧き出すときに、1週間前の雨も混じるが10年、百年、5百年、千年前くらいの水が森を循環して湧き出して来とる、時代をブレンドした水なんです。そして、自然林ほど、循環する年月は長いんですよ。わしらが飲む谷川の水には、太古の昔からの「時代」がブレンドされとって、そういう水は心を豊かにしてくれる。広島の水は莫大ええ、、いうて昔から言うとりますが、それは西中国山地が造ってくれ取るんですよ。』

 植林もいいけど、森をなくさない方が大事。私の住む町だけでの問題ではないと思った。
署名にご協力の方ご連絡ください。
Posted by オリーブミント at 15:14 | 自然保護 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)