ノブのフィリピンぶらり旅〜つなぐ編〜

フィリピン人ディレクターのアレンは壁を作るための石を指して言った。
『これは何ですか?』
アレンは微笑んで続けた。
『これは愛です。』
人が列を作り、ひとつひとつ石を渡す。
この列はヒューマンチェーンというらしい。
一人欠けてもチェーンはできない。
確かに、作業は単純だ。
石を隣の人に渡せばいい。
けど、そこには信頼をもとにつながったチェーンが必要なんだ。
相手を気遣いながら作業をする。
真剣に、けど笑顔で。
まさに愛だね。
ある日、ワークリーダーが言った。
『壁は目標まで到達できないかもしれない』
その瞬間、キャンパーのチェーンが揺らいだ気がした。
『完成させたい』
涙ながらに言ったキャンパーもいた。
『完成を目的にすべきではないかもしれない』
そう語るキャンパーもいた。
たぶん何が正しいって答えはないんだろう。
けど、シェアすることが必要だった。
そしてボクらは話し合った。
ボクはと言えば、
『完成させたかった』
なぜか?
ボクらキャンパーはさまざまな動機でこのキャンプに参加している。
けど、奇跡的にこの回に集まった。
そして、おそらくボクらが共有できるのは“壁”なんだと思った。
壁のためにヒューマンチェーンを作っていたはずが、
壁がヒューマンチェーンを作っていたのかもしれない。
それに『完成させる』という意志がマイナスに作用するとは思えなかった。
もし、その意識で完成できなくとも次の回につないでいけるのがこのキャンプだ。
そう思った。
話し合い。
みんなが向き合った。
シェアした。
そして、ボクらは『完成させたい』という意識をシェアした。
それから何かが変わった気がした。
そう、チェーンは揺るぎないものになっていた。
『完成させたい』
その気持ちを持ちながら、ボクらは互いを思いやり続けた。
そして、壁は当初の目標を達成した。
そのときのみんなの笑顔はやっぱ素敵だよね。





集合写真けっこうあるからみんなとシェアしたいな!
いい笑顔になれるよう日々がんばりましょ!