HIV検査誤通知問題での要望書に仙台市から回答[2007年02月27日(Tue)]
HIV検査誤通知問題での要望書に仙台市から回答
2月24日に下記のような回答書が仙台市から届きました。内容について、あまり具体的でない点などあると感じます。私達としては、さらに仙台市とコミュニケーションを重ねて体制の充実につなげていきたいと思います。
以下、回答書です。
----------------------------------------------------
東北HIVコミュニケーションズ
代表 小 浜 耕 治 様
この度は、HIV抗体検査体制について、ご提言をいただきまして、誠にありがとうございます。
本市がHIV抗体検査結果を誤通知した事故につきまして、先般、ご本人様に心からお詫びを申し上げ、ご本人様の了解の下で、医療機関での治療へつなげることができたところでございます。
本事案につきましては、多くの市民の皆様にもご心配をおかけいたし、お詫びを申し上げますとともに、貴団体におかれましても、広報等のご協力を賜りましたことに、衷心より御礼を申し上げる次第でございます。
ご承知の通り、我が国のHIV感染者は増加傾向にあり、その対策として、本市においても、HIV感染の早期発見により適切な治療の促進と感染拡大の抑制を目的に、匿名によるHIV抗体検査を実施しているところでございます。HIV抗体検査が匿名で行われていることにより、検査は受け易いものの、本市が受検者に直接連絡をとることが出来ないという側面があり、今回のような事案発生時には、何らかの広報手段を通じて、受検者に呼びかけを行う他に有効な手段がないものでございます。
そこで、第一点目として、本市が、ご本人様への呼びかけに際して、性別、年代、受付番号を公表した理由についてのお尋ねにつきましては、ご本人様の匿名性を確保し、かつ、同日・同会場で受検された他の方々に不必要な不安を抱かせることがないように配慮して、性別、年代、受付番号を公表したものでございます。
次に、第二点目として、検査機関において陽性結果が出た段階で、速やかに検査機関から市に連絡できるよう、契約見直しが出来ないかとのお尋ねにつきましては、再発防止策の一つとして、既に、検査機関と協議の結果、要請が確定した段階で検査機関から本市に連絡が入るよう見直しを行ったところでございます。
本市といたしましては、本事案を重く受け止め、ただ単に、再発防止の注意喚起を行うだけでなく、実際の作業においてミスが発生しないような体制で処理することが出来るよう、事務フローを見直したところでございます。
また、今後は、ご提言をいただきました内容も十分に踏まえながら、検査体制の見直しやリスクマネジメントの検討など、市民の信頼回復に向けた対策を講じてまいります。さらに、マスコミ報道後に、インターネット上で差別的な書き込みがなされたことによりまして、ご本人様はもとより、心を傷められた方々には、深くお詫びを申し上げますとともに、今後とも、HIV感染者やAIDS患者への差別や偏見がなくなるよう、普及啓発活動に取り組んでまいる所存でございますので、何卒ご理解を賜りますよう心からお願い申し上げます。
2月24日に下記のような回答書が仙台市から届きました。内容について、あまり具体的でない点などあると感じます。私達としては、さらに仙台市とコミュニケーションを重ねて体制の充実につなげていきたいと思います。
以下、回答書です。
----------------------------------------------------
平成19年2月22日
東北HIVコミュニケーションズ
代表 小 浜 耕 治 様
この度は、HIV抗体検査体制について、ご提言をいただきまして、誠にありがとうございます。
本市がHIV抗体検査結果を誤通知した事故につきまして、先般、ご本人様に心からお詫びを申し上げ、ご本人様の了解の下で、医療機関での治療へつなげることができたところでございます。
本事案につきましては、多くの市民の皆様にもご心配をおかけいたし、お詫びを申し上げますとともに、貴団体におかれましても、広報等のご協力を賜りましたことに、衷心より御礼を申し上げる次第でございます。
ご承知の通り、我が国のHIV感染者は増加傾向にあり、その対策として、本市においても、HIV感染の早期発見により適切な治療の促進と感染拡大の抑制を目的に、匿名によるHIV抗体検査を実施しているところでございます。HIV抗体検査が匿名で行われていることにより、検査は受け易いものの、本市が受検者に直接連絡をとることが出来ないという側面があり、今回のような事案発生時には、何らかの広報手段を通じて、受検者に呼びかけを行う他に有効な手段がないものでございます。
そこで、第一点目として、本市が、ご本人様への呼びかけに際して、性別、年代、受付番号を公表した理由についてのお尋ねにつきましては、ご本人様の匿名性を確保し、かつ、同日・同会場で受検された他の方々に不必要な不安を抱かせることがないように配慮して、性別、年代、受付番号を公表したものでございます。
次に、第二点目として、検査機関において陽性結果が出た段階で、速やかに検査機関から市に連絡できるよう、契約見直しが出来ないかとのお尋ねにつきましては、再発防止策の一つとして、既に、検査機関と協議の結果、要請が確定した段階で検査機関から本市に連絡が入るよう見直しを行ったところでございます。
本市といたしましては、本事案を重く受け止め、ただ単に、再発防止の注意喚起を行うだけでなく、実際の作業においてミスが発生しないような体制で処理することが出来るよう、事務フローを見直したところでございます。
また、今後は、ご提言をいただきました内容も十分に踏まえながら、検査体制の見直しやリスクマネジメントの検討など、市民の信頼回復に向けた対策を講じてまいります。さらに、マスコミ報道後に、インターネット上で差別的な書き込みがなされたことによりまして、ご本人様はもとより、心を傷められた方々には、深くお詫びを申し上げますとともに、今後とも、HIV感染者やAIDS患者への差別や偏見がなくなるよう、普及啓発活動に取り組んでまいる所存でございますので、何卒ご理解を賜りますよう心からお願い申し上げます。
健康福祉局保健衛生部保健医療課長 赤 井 由紀子