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« 仙台市でHIV検査結果誤通知 | Main | HIV検査誤通知問題での要望書に仙台市から回答 »
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HIV検査結果誤通知問題で要望書を仙台市に提出[2007年02月09日(Fri)]
HIV検査結果誤通知問題で要望書を仙台市に提出

先月の23日に、宮城野保健所でHIV検査結果を誤まって通知してしまったことが報道されました。私たちも大変驚いて、このHPで告知し、ご本人が医療につながることを願っていましたが、報道の2日後に自主的に保健所を訪問されて、正しい結果を聞いて、次の行動に移れたということです。まずは一安心ですが、この件でのプライバシー保護のあり方や、日ごろからの検査体制について、いろいろと疑問に思うことがあり、これを機に市に要望書を出そうということになりました。一昨日7日に提出し、口頭でも今後の体制構築についてお願いしました。
仙台市からは文書で回答されることになっています。回答があったら速やかにこのHPにもアップする予定です。こうした対策は、市民に開き、多くの人が関わって改善を図ってゆけるものと考えます。


以下が提出した要望書です。
------------------------------------------------------------------------
                 
2007年2月7日

仙台市保健医療課
広聴相談課 御中

        
要 望 書

 
仙台市のHIV抗体検査体制について

        
東北HIVコミュニケーションズ

          
代表  小浜 耕治



拝啓
ますます御健勝のこととお喜び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。
さて、先ごろ発表されたHIV検査結果誤通知の問題ですが、ご本人自ら保健所へ来所し正しい結果をお知らせできたとのことで、一応の収束が得られて何よりでした。本来このようなことはあってはならないことであり、今後は決してミスの無いようにしていただくことを求めますが、それに加えて、私たちはこれに関する一連の報道等でいくつか疑問に感じるところがありました。
 以下、私たちが感じた問題点と、改善に向けての提案を記しました。担当課はもちろん、広くご周知いただいて、市民の声を聞きながら役所をあげて対策を講じられますよう、よろしくお願いいたします。
                    
敬具



          


 まず第1に、事故発覚後の公表の仕方についてです。受検者の情報を受検した日だけでなく、性別年代受付番号まで公表されましたが、これらはどういう観点から必要と判断されたのでしょうか。この発表により、本来直接行なわれる告知が報道を通じて行なわれてしまう結果となり、安心して自分の健康状態をチェックできるという匿名検査の意味が著しく損なわれてしまいました。また、「該当者を探している」というニュアンスの報道がなされ、あたかも陽性であったものは捕捉管理されるという誤った印象を社会に与えました。
 報道が流れた後に、インターネットでは差別的な発言が数多く見られました。市と報道機関には、少なくともこうしたものを誘発した責任があると感じます。こうした意図せぬ方向への解釈を伴った情報は、誤った結果を知らされたご本人を傷つけるものであり、治療につながることを阻害しかねないものです。また、今後検査を受けようとする市民にとって、その意志をくじくものとなりかねません。
 この件に関し、市は匿名検査の本来の目的である「本人のプライバシーを守り医療につながる支援を行なう」ことを最優先に行動すべきであったはずです。どのような立場の方がどのように主張されて今回のような形になったか明らかにし、今後はこの轍を踏まぬよう、市民を守るためのリスクマネジメントが機能するよう、体制を整備することを提案します。
 次に、今回の事故が起きる原因についてです。市は今後の再発防止策を示していますが、さらに抜本的な体制の改善を講じる必要があるのではと感じます。日ごろからいくつもの業務を抱えて苦労している保健所の状況は耳にしています。転記の誤りはそのような多忙な状況下で起こったことではなかったですか。また、陽性結果が出たということが検査機関から結果票上でしか通知されないことも驚きでした。書面が届く前に、速やかに陽性何件など概略を連絡して告知の体制を整える時間を確保できるような仕様に、検査機関との契約を見直すことはできないのでしょうか。また、日ごろ検査に関わる人員が限られていては、告知など配慮が必要な折に十分に対処できないのではないでしょうか。必要な改善策は、体制の拡充です。人員を増やし、研修を行ない、陽性者が増加している現状に対応できる体制づくりを求めます。
 そして、市民の信頼を回復するための取り組みが必要です。検査というごくプライベートなものを定着させてゆくのはとても困難を伴いますが、小さな顔の見えるコミュニティーで、丹念に広報してゆくなど、工夫が必要です。また、そうした広報の際、有効なのは「いかに市民の立場に立って考えてくれているか」という情報です。私たちが昨年行なった合同の研修はそのような趣旨も含んでいたものですが、さらに市みずから利用者本位の体制構築を旗印に、市民に開かれた形で努力されることを求めます。
以上をまとめると、次のようになります。
提言
1 確実で、安心して受検できる体制構築
〜陽性者の増加に対応できる
 体制の拡充と職員研修を行う
2 事故があった場合のリスクマネジメントを
  確立する
3 市民の信頼回復を図ることができるよう、
  広報を充実する
4 利用者本位の体制構築を市民と共に進める

 この要望書は、東北HIVコミュニケーションの会員に示すと共にHPにて公開する予定です。今後どのような対策を講じていこうと考えておられるか、仙台市の回答もあわせて掲載できればと考えます。文書にて回答していただくよう、お願い申し上げます。
                      
以上

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http://blog.canpan.info/thc/archive/18
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仙台市からの回答はこちらにあります。
http://blog.canpan.info/thc/archive/19
Posted by:thc  at 2007年02月27日(Tue) 17:07

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