「私も妻も(森友の)認可や用地払下に関与していない。したのなら首相も国会議員も辞める」。安倍がそんな発言をしたから野党は必死になって追及する。今までも自分の首を絞める軽率な決めつけ型の発言が安倍に目立つのを問題視してきたが、また出た、決定的場面で。関与だけならしているからだ、森友からの要請が不成功でも。

　元宮城県知事の浅野が「問い合わせだけでも関与」とかTV(TBS「ひるおび」)で明言した。自分が知事の頃は議員(県議会等)が公共事業に問い合わせしてきただけでも県庁の役人に記録を残させたそうだ。地元県民(有権者)への説明上の事業内容等の正当な質問だけでなく、入札関与(関係業者の受注の誘導)等の疑いもあるからだろう。

　今回の安倍夫人付き女性役人による役所への問い合わせと森友側への断り(不成功)の回答についても、「厄介な陳情者(森友)を門前払いしただけ。ゼロ回答だから(安倍夫婦の)関与ではない」といった安倍側の政治家や評論家の言い訳は、元知事の浅野は通用しないと考えるわけだ。これが常識だろう。常識に反するのが安倍の発言だったから、言い訳も苦しくなる。余計な事を言わねば良かったのだ。

　安倍は今日も「役所の忖度(そんたく)も一切ない」とか、これまた不用意・乱暴な決めつけ型の発言をしたと報じられる。一万年前の狩猟採集時代から世界最高の高度な集落定住文化を持ち続けた奇跡の日本文化は、ムラ人の間での「察っし(さっし)と思いやりの文化」ともいわれるが、その前に日本は議会制民主主義国だから国の役人が政権与党の顔色をうかがうのは当然という意見もある。相手が首相ならば余計にシッポを振る。
　忖度は完全否定されるべきではなく、不正な忖度がいけないのだ。だが、また安倍はこの有様。「忖度は一切ない」だと。役人が何らかの形で忖度しなければ森友学園への度重なる超優遇策は在り得ないのに、全くないと言い切るとは、考えが浅すぎる。発言が軽率すぎるのだ。

　安倍の発言の軽率さ(妄言)は、政治家の周囲に必ず居る下請けのスピーチライター(演説原稿を書く者)の無能さの結果か何かとも思ったが、この軽率さ・愚かさは「安倍の本性、地(じ)」だったのだ。これは、戦後最低の首相とか言われた鳩山の軽率さ・無責任ぶりとも共通する。鳩山夫婦や宇宙人夫婦ともいわれたが、アベ夫婦も正に「右の鳩山夫婦」だったのだ。

　前にも聞いたぞ。五輪誘致演説などでの「福島(事故)原発から(海へ)の放射性物質は完全にコントロール下」とかいう話と同じだ。完全なコントロール下ではないのだ。少量は漏れ出ているのだが、海に出ると薄められ問題が小さくなるし、第一に遠く離れた五輪会場予定地の東京湾の海にまで深刻な影響を与える恐れは、まずない。日本の地理も全く分からぬバカ外人には、その点を強調すればよかったのに、「完全なコントロール下」だと。これはすぐバレるウソで、本当なら大問題だが、東京への五輪誘致が成功したので忘れられていただけだ。コンな話は、例をあげたら切りがないのだろうよ。

　公共事業を大々的に積極的にやるのが安倍の選挙公約だったはずで、特に首都圏の交通インフラ整備等には大いに期待したのだが、期待だけさせておいて、ほぼナシのツブテ。政権発足直後の乱暴な補正予算の積み増し以外、ほぼ不発だ。東京五輪などという国家的巨大イベントが決まっても首都圏の空港やアクセス鉄道の改良でも、ほぼ何もしない。それどころか、関係者が上げて来る計画すらつぶしてしまう惨状だ。国家主義者とも揶揄（やゆ）される安倍は、国家的イベントが大好きなはずなのに、大切で地道なインフラ整備は完全に近いほどサボり、しかもリオ五輪閉会式には出しゃばって「安倍マリオだぞ！」とガキみたいに遊んで自己宣伝だけはしたから、呆れるどころではなかった。

　安倍を見ていると、単なる無能ではなく、本当の愚か者かスパイだと思う、媚韓の。それが安倍の、安倍政権の正体だった、何度も指摘して批判してきたように。バカ日本人がそれを理解しないだけだったのだ。
　そのケジメを言い加減に付けろ。もう言い訳は通用しない。トランプが来るまでにやれ。日本の役人どもは属国化された日本の裸の王様のハリボテ政権の無能な坊ちゃん首相なんぞより、宗主国・米国の激しく行動的な新しい大統領にスリ寄って忖度（そんたく）する方が、絶対に得なはずなんだけどな。忖度しないと危ないのは分かっているはずなんだけどな、いくら政治愚鈍の日本のクサレ小役人や政治屋でも！