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橋下大阪市長誕生   −橋下独裁発言大賛成−[2011年11月28日(Mon)]
橋下が大阪市長に当選し、大阪府知事も橋下系候補が当選した。橋下の「独裁発言」の上げ足をとろうとした反対陣営は、逆にボロ負けした。

 評論家(元東大教養学部教員)の西部あたりは適切に指摘しているが、「民主主義とは代表者を選んで権限をゆだねる事が基本」。だから選ぶ側に大きな責任がある。選ぶ為の人を見抜き評価する見識、選んだ後に選んだ者を責任を持って支える義務・・・。いずれも戦後型日本人に大きく欠けるものだ。イヤ、戦前からかな。
 また、現代の巨大な官僚機構を制御し、敵である中国・韓国等の外国のスパイの誘惑や妨害を排除するには、相当な力がいる。それを「権力はいけない」「権力者はいけない」とは、民主主義の根本を損なう左翼的な暴言で、悪い外国の意も受けた世論操作だろうが、それが戦後日本では常識となってきた。
 複雑化する現代社会で、しかも危機の連続の今、選んだ者に力をゆだねる以上、自分や家族の生命を守ってもらう以上、政治家には「独裁」と呼ばれるくらいのリーダーシップが必要だ。「強い権力」が必要だ。赤く汚れた日本人に「独裁」と非難されるくらいでないと、使い物にならない。日本人に分かり易く言えば、「民主主義に立脚する(適切な)独裁」だが。
 もっとも、民主主義に立脚すれば本当は独裁ではない。ヒトラーの頃のドイツのように批判者の存在すら許さない(制度的な)状況こそ「独裁体制」であって、それにのらねば「独裁者」ではない。「あいつは独裁者だ」などとおおっぴらに(橋下を)非難できる間は、ちっとも独裁ではないのだ。
 正確にいえば、必要なのは「民主主義や真の見識・理性に立脚した独断専行・突破力」というべきか。突破力とは私が時々使ってきた言葉だが、これこそが必要なのだ。「スピードのある判断」「悪い傾向にこびない判断」とは「独断」になるのだ。日本に不足しているのだ。現政権内では小沢一郎くらいしか持っていないのだ。「独裁と言われるくらいの」といった表現を口に出した橋下は正しい。橋下支持の石原東京都知事も「橋下は独裁でなく独断」と橋下の「独断」を支持し、「優れたリーダーのトップダウン」の必要性を強調する、当然だが。

 当初は橋下の「大阪都構想」の中身が良く分からなかった。「東京都では区への権限移譲、『区の市化』が叫ばれているのに、逆行するのか?」「単なる広告看板か?」とも思った。が、今の大阪市の「区」(行政区)をまとめて長(区長)を公選化し地域自治権を拡大すると聞いて考えを変え、支持する事にした。大阪を強化する大阪都構想には賛成する事にした。
 片山前総務大臣は橋下と対立した民主党政権の大臣だったが、大阪等の大都市の問題は指摘している。「大阪府議会では大きな大阪市の選出議員が多いが、半独立状態の政令指定都市・大阪市には府はあまり関与せず、選出議員が少ない小さな自治体に関わりが大きいといった問題」があるとか。橋下の意見には正当な理由があったのだ。

 橋下の政策議論ではまだよく分からない事もある。改革を期待された政治勢力が国政に進出して失望を買ったケースは多い。民主党がそうだったから。しかし、今回の橋下はかなり明確な保守系で、戦後型日本の悪い面に厳しく「NO」を突きつける橋下の地滑り的な勝利だったのだ。今回のこの話も「世界ネット革命」に分類しておこう。
 
 
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