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復興構想会議第二回会合 ー 注目すべき知事の提案 −[2011年04月25日(Mon)]
復興構想会議の第二回会合で、宮城県知事が「鉄道や道路と防潮堤機能を組み合わせる事」を提案した。私はこのブログで何度も常磐リニアを防潮堤上にのせて作れとか書いてきたが、それと同じことだ。しかも、3月27日の「可能だった巨大津波への備え」に取り上げた「盛り土の国道に避難して助かった者がいた地域(宮城県仙台市)」の話がその背景というから、県知事に提案した者がこのブログをまじめに読んでいたのか。相手は県内の公共事業を束ねる知事だから伝わるのは当然とは思うが。それなら、もっとはやく、耕作放棄農地への太陽光パネル設置の試行やら、仙台への復興庁の設置や小沢一郎の長官任命などもやってほしいがな。知事クラスに提案させるだけでなくて、直接の事業の方をさっさと・・・。
 私は、この構想会議はあくまで東京での復興事業の地盤作り程度のものと考え、「国の規制緩和や特区構想でも提案してくれるか?」とか書いてきたし、実際の東北の知事の発言にもそのようなものがあった。私の意見は伝わっているとは思ったが、ここまで一致しているとはね。今後も私の代わりに発言してくれ。後は内閣がさっさとまとめて実行するのみだ、期待薄だが。

 私は、膨大なガレキや首都圏分を含めた建設残土の処理事業と津波危険地域のかさ上げを連動させ、事業規模を大きくしながら二度手間の無駄を省いてコストダウンする案を提案しつづけてきた。防潮堤事業とその上を走る交通機関の整備や復興を組み合わせれば、似たような効果がある。そんな理由で、常磐リニアを常磐海岸の防潮堤の上にのせてしまえ、という考えがでたのだ。
 仙台以北は東北新幹線のリニア化改造を提案しており、さすがに曲線の多くなる三陸海岸にはリニア新幹線は考えていない。だが、復興事業で残土などを効率よく遠方の首都圏を含めた地域から運ぶには、鉄道輸送を組み入れたい。地元ローカル鉄道をただ再建するだけでなく、それを盛り土部分の境の上に乗せて、そこで貨車から残土等を降ろして効率よく盛り土に使いたいところだ。
 
 岩手県知事からは「平泉の世界遺産登録による観光復興」の提案もあったが、大事なのは足。常磐リニアで首都圏から仙台までの時間が大幅に短縮されれば、その移動が楽になる。私は成田や茨城と羽田の各国際空港を結ぶリニア・空港リニアと、この常磐リニアの一体的整備を提案してきた。成田市経由の常磐リニアだ。超高速のリニアなら100キロの遠回りでも大したことはないから。
 実現できれば、首都圏の空港に降りた海外の観光客がそのままリニアで東北に行ける。当然、平泉行きも大変に便利となる。私は無責任な国際観光推進には大反対だが、リニアが大いに使えることは確か。小沢一郎の地元でもある岩手の県知事にも、恐らく何らかの形で私の意見は伝わっているとは思うが、常磐リニアは岩手のためにもなる点を再確認して、これとつながる仙台以北の東北新幹線リニア化を提案・推進してほしい。
 この事は、岩手県知事のもう一つの提案とされる「リニアコライダー加速器」という大規模な物理学実験装置の整備をきっかけとする先端技術の集積と新産業の創出、との案についても同様かもしれない。何せリニアだ、畑違いだが。首都圏との連絡の足は是非とも最先端のものにしておきたい。
 そして、何より、常磐リニアは福島県太平洋岸の原発被災地域の復興に役立つ。震災前、私は同地域は乗降客もすくなく、常磐リニア線内でも仙台への通過地域程度に考えていた。が、復興目的が加われば、かなり利用者数が小さな駅でも作り、2〜3時間に一本程度は各駅停車リニア列車を運転せねばならないだろう。耕作放棄農地への太陽光パネルの設置と新産業育成が望まれるのはこちらも同様だし。
 原発事故が終息しておらず、福島県知事が自分から言い出せない段階ならば、余計、宮城や岩手の知事らが言ってやれ。

 ところで、上記の宮城県仙台市の例とは、仙台市若林区の事のようだ。NEXCO東日本の仙台東部道路の盛り土の上に避難して助かった者は230名。仙台市が指定する地元の公立小・中学校等(道路より海側)は4つが水没したが、この道路は助かり、その盛り土が堤防となって水没を免れた地域もあるとのこと(朝日新聞4月24日14版社会面39面)。地元では以前から貞観津波級の巨大津波を警戒し、東北大学の今村教授等の専門家を招いて講演させてその危険や対策を考え、この道路を「一時避難所」に指定するよう請願していたが、その結果が出る前に今回の大津波となった点は、3月27日にも述べた。
 ただ、その時点では地区や道路の実名は出さなかった。ビデオもとっていないテレビニュースの報道だったこともある。が、原発関係で反原発の左翼の意見と紛れたり、地元が余計な所で変な目で見られるのも嫌だった。ちょうど、志方・元北部方面総監の話と同じだ。

 ところで、同じ新聞報道によると、仙台市の担当者は「住民の要望が本当に必要なことなのか勉強中だった」そうだ。これは役人のごくごく一般的な反応だ。本当に勉強していたならよいが、棚の上に書類を積んでおくだけで「検討中」と言う役人も相当に多いそうだ。既存の業者の利益だけ守ったり、人手が足りなくれとても手が回らなかったり。普通なら、それが日本社会とあきらめもしよう。しかし、今回は違う。これは問題になりそうだ。私もそう思う、自分の問題と似ているから。
 私の時も、「当該児童(私)が本当に毒物虐待など受けているか、調査中」とかいってごまかしたのか。何度も私が病院に担ぎ込まれるのでごまかしきれなくなり、ついに一時保護したは良いが、やりっぱなしでその後は放置に近い状態。幼稚園や学校などとの連絡も全く不十分で、犯人の親に騙された教師が虐待の片棒担ぎになる有様。しかも、小学校6年生の毒物殺人未遂の折は医者と名乗る者に後遺症まで確認させた上でもみ消しだ。調子に乗った犯人はその後も毒盛りを続けた。それも「調査した結果、異常なし」とでもしてごまかしたのだろう、関係クサレ小役人は。イヤ、役所の凶悪な共犯者どもは。
 そんな話を思い出した。この仙台市の例も深刻だ。死者多数を出したのだから。そんな申し出が「本当かどうかわからない」と言う役人などいない方が良い。新聞にも出た事だし、そこまで考えて、私も実名記述をした。安っぽい同情ではない、同じ「官害」の被害者への共感とは、このようなことだ。理解して償え、日本人。選挙で白紙投票をする者の気持ちを。
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