喜寿を迎えて海洋ガバナンスの取組みを振り返る [2018年09月24日(Mon)]
9月23日は秋分の日、そして私の誕生日だった。
満77歳、喜寿である。 振り返れば、77年の歳月の間に日本社会も、そして国際社会も大きく変化し、私の人生にもいろいろなことがあった。 私が海洋と深くかかわるきっかけは、昭和40年の運輸省(当時。現国土交通省)入省である。運輸省在職中には、海洋関係では、海運(外航、内航、旅客船・フェリー、離島航路)、海洋調査・情報、海上保安、物流、海洋技術・港湾などに携わった。 しかし、相互に密接な関連を有する海洋の諸問題を総合的にとらえて海洋のガバナンスに取り組むようになったのは、1994年に運輸省を退官して日本財団に入ってからである。 「海洋の問題を国際的視野で考えよう」という笹川会長の言葉を受けてその取り組みが始まったのは、国連海洋法条約が発効(1994.11)した後、1995年ごろからだった。 それから今日まで、改めてふりかえってみると、海洋ガバナンスの取組みは驚くほど進展してきた。その間の主な出来事を振り返ると、 国際海洋シンポジウム「海は人類を救えるか」開催(1996〜1999)、欧州及び米国の海洋ガバナンスの調査、海洋政策提言(日本財団、2002)、海洋政策提言(海洋政策財団、2005)、海洋基本法研究会(国会議員・有識者等、2006)開催、海洋基本法成立・施行(2007)、第1期海洋基本計画(2008)、第2期海洋基本計画(2013)、第3期海洋基本計画(2018)、…。 国際的には、リオ地球サミット(1992)以来、ヨハネスブルグWSSD(2002)、リオ+20(2012)、「国連持続可能な開発サミット」が17の持続可能な開発目標(SDGs)を掲げる「持続可能な開発のための2030アジェンダ」(2015)採択、UNFCCC-COP21「パリ協定」締結(2015)、国連海洋会議」開催(2017)、…。 数えてみると、この間になんと四半世紀近くの歳月が経過している。時のたつのは速いものである。 私も、喜寿を迎えたが、もうしばらく内外の海洋ガバナンスの取組みの進展を願って、海洋に関する情報・意見の発信を続け行きたいと思っているので、皆さんどうぞよろしくお願いします。 |
Posted by
寺島紘士
at 23:48