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7月中旬の八重原 [2018年07月14日(Sat)]
金曜日の夜に東京を発って八重原にやってきた。
日中の気温は東京を上回るぐらいに上がるが、陽が落ちると下がって夜中には20度前後となる。すごし易い。

暑い日中は家の中で過ごしていて、朝と夕方に外に出て前栽などでトマトなどの手入れし、土が乾いたところには水やりなどをしてすごした。

前栽では、一月前にきれいな花を咲かせたジャガイモは葉の勢いが衰えきて、収穫期が近づいている。替わって、ミニトマトの木が一段と大きくなり、たくさんの花や実をつけている。熟したものから順次収穫しているが、今年は大いに楽しめそうだ。
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緑に囲まれた家の中から窓越しに外を眺めていると、鶯やカッコーの鳴き声が聞こえてくる。ピーヒョロロと鳴きながら大空を舞うトンビの姿も健在である。さらに小さくて細くて尾の長い鼠と白色の小鳥が集団で山桜の枝にとまって葉や小枝をつついているのも見かけた。

また今回は、大型の蝶が家の周りのかなり高いところを活発に飛び回っているのが目立った。スピードが速いのと、時々羽を休めるときははなれたところの山桜の葉の上などに留まるので確認が難しかったが、どうも国蝶のオオムラサキらしい。そうだとすると5年ぶりの対面である。(本ブログ2013年7月21日等参照)
そのほか今回はジャノメチョウが目立った。これは雨の多いこの季節と関係しているのだろう。

午後になると、北側の浅間連山の上に大きな入道雲が立ち上がっていて、季節が真夏に突入していることを改めて感じた。
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Posted by 寺島紘士 at 23:41
G7サミット「ブループリント」と海洋プラスチック問題 [2018年07月14日(Sat)]
カナダのケベック州シャルルボワで6月8−9日に開催されたG7サミットについては、「海洋プラスチック憲章」にアメリカと日本が署名しなかったことやトランプ大統領が途中で帰国したことなどがメディアで話題となったので記憶に新しい。。

しかし、G7シャルルボワ・サミットが、何を審議し、どのような成果文書を発表したのかについては残念ながらあまり報道されず、印象が薄い。

そこで、海洋プラスチックなど海洋の問題についてどのようなことが議論されたのかを、外務省のホームページに掲載されたG7シャルルボワ・サミットの「首脳コミュニケ」並びに7つの宣言・付属文書で眺めてみた。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/ecm/ec/page4_004124.html

「首脳コミュニケ」では、成長への投資、ジェンダー平等、平和で安全な世界の構築などと並んで、気候変動、海洋、クリーンエネルギー等が取り上げられており、付属文書として「健全な海洋及び強靭な沿岸コミュニティのためのシャルルボワ・ブループリント」が発出されている。

この「ブループリント」において、G7首脳は、以下についてコミットしており、その中に「海洋プラスチック廃棄物と海洋ごみ」も掲げられている。

<強靭な沿岸及び沿岸域コミュニティ>
1. より良い適応計画、緊急事態への備え及び回復を支援
2. 沿岸域の強靭性のためのイノベイティブな資金供給を支援
3. 沿岸域の統合的管理のための能力を向上させるため、地球の観測技術及び関連するアプリケーションを導入するG7協働イニシアチブを展開
<海洋の知識:科学及びデータ>
4. 科学及びデータの利用可能性及び共有を向上させる
<持続可能な海洋及び漁業>
5. 違法・無報告・無規制(IUU)漁業その他の漁業資源の過度な開発の原因への対応
6. 我々の海洋の脆弱な地域及び資源を効果的に保全及び管理する戦略を支援
<海洋プラスチック廃棄物と海洋ごみ>
7. 我々は、海洋プラスチック廃棄物及び海洋ごみの生態系への脅威の緊急性並びに廃棄物の流れにおけるプラスチックの価値の喪失を認める。我々はこれまでのG7のコミットメントを基礎とし、陸上及び海洋におけるプラスチック管理に関するライフサイクル・アプローチを取り、より資源効率的で持続可能なプラスチックの管理に移行することにコミットする。(後略)

実は、新聞等で話題となった「海洋プラスチック憲章(Ocean Plastics Charter)」は、この「ブループリント」のさらになる付属の文書である。

海洋プラスチック廃棄物に対する取り組みについては、海洋プラスチック憲章の上位文書である「ブループリント」で上記のようにそれなりのコミットメントがなされていることがわかる。かつ、「ブループリント」は、今年9月に(カナダのハリファックスで)「G7環境・エネルギー・海洋大臣会合」を開催してこの作業をさらに精緻化することを明記している。

このように見てくると、ことは「海洋プラスチック憲章」の署名という問題にとどまらずして、今我々は、「海洋プラスチック」問題の取組において一つの重要な時期に差し掛かっていることがわかる。

海洋のプラスチックの問題に対しては、国際社会が協力して取り組むことが不可欠である。その中で我が国が、この問題に対するこれまでの取組成果を活かして、かつ先般の「海洋プラスチック憲章」問題なども教訓として捉えて、G7をはじめ国際的な場での議論に積極的に参画し、取組をリードしていくことを期待したい。

また、海洋プラスチックや海ごみ問題は、政府だけでなく、地方自治体、産業界、消費者、大学・研究所、NPO、ボランティアなど、様々な関係者による連携・協働した取組が求められている問題である。

海洋政策研究所も、海洋ガバナンスのThink & Do Tank として、海洋プラスチック問題に対する取り組みを開始しているが、この問題に関心を持つ皆さんには分野を超えて問題意識を共有する者同士が、互いに連携・協働してネットワークを形成して取り組むことを呼び掛けたい。
Posted by 寺島紘士 at 17:06
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