• もっと見る
<< 2018年06月 >>
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
カテゴリアーカイブ
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
海洋行動コミュニティ(COA)の活動をのぞいてみよう [2018年06月14日(Thu)]
6月12日の本ブログで、SDG14 の実施のために開催された「国連海洋会議」中に様々な関係者から1,400以上提出され、その後も増えているボランタリー・コミットメント(自発的約束)の実施をフォローアップし、さらに新しい自発的約束を引出し、様々な関係者間の協働とネットワーク化を促進するために国連が立ち上げた「海洋行動コミュニティCommunities of Ocean Action(COA)」活動についてとりあげた。

そして、最後に「日本でも、COA(海洋行動コミュニティ)の活動にもう少し関心を持って見ていく必要があるのではないか」と結んだ。

すると嬉しいことに、早速、海洋政策ブログを見ていただいた方から「私はこのような動きをもっと広めるべきだと考えており、もう少しCOAの活動をフォローしてみたい。」というメールをいただいた。研究活動や大学運営の第一線で活躍している方からこのようなメールをいただいて、丁度、私も、COAの活動の重要性に対する認識を日本で浸透させ、それらへの積極的参加を促進するのにはどうしたらいいだろうかと考えていたところだったので、少し目先が明るくなった。

そこで私自身も、先日このブログで紹介した国連のCOA(海洋行動コミュニティ)のウェブページを開けて、9つのCOAうち、私の関心事項の一つである「国連海洋法条約に反映されている国際法の実施Implementation of international law as reflected in United Nations Convention on the Law of the Sea」をクリックして中を覗いてみた。 
https://oceanconference.un.org/coa/UNCLOS

するとそこには、「国連海洋法条約に反映されている国際法の実施」に関する「自発的約束」は、単独のトピックや様々な海洋管理活動の一部のものなど合計284あるとし、その下の部分に最近進展があったもの2件と新しく提出された約束(commitment)6件が紹介されていた。

そして、なんと、最近進展のあったもののうち1件は、世界海事大学(WMU)の「教育、訓練及び能力構築」(パートナー:日本財団・国際海事機関(IMO))だった。 

WMUの最近の進展は、「持続可能な開発のための2030アジェンダ」とSDG14をサポートするため、海洋エネルギー管理と海洋の持続可能性・ガバナンス及びマネジメントの2つの専門に関する先進的な大学院教育を海事に関する修士プログラムの中で新たに開発し実施することで、2018年前半に日本財団をパートナーとしてWMUに世界海洋研究所を創設する、とある。

WMU‐笹川 世界海洋研究所については、その開所式(5月8日)を本ブログ5月16日で紹介したのでご存知の方も多いと思われる。しかし、それが、このように国連海洋会議で自発的約束(Voluntary Commitment)として登録され、さらにその取組を促進するため国連が設けた「国連海洋法条約に反映されている国際法の実施」COAの具体的活動のひとつとして国連のウェブページに紹介されていることはあまり知られていないのではないか。

皆さんにもCOAのウェブページ(下記参照)を開いていただき、ご自身の関心のある分野のCOA(海洋行動コミュニティ)の活動を覗いて、自らの関心とCOA(海洋行動コミュニティ)の活動との連携・協働の可能性などを考えていただくことを提案したい。
https://oceanconference.un.org/coa
Posted by 寺島紘士 at 23:57
| 次へ
プロフィール

寺島紘士さんの画像
Think_now_new.jpg
リンク集
Google

WWW
寺島紘士ブログ
https://blog.canpan.info/terashima/index1_0.rdf
https://blog.canpan.info/terashima/index2_0.xml