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黒潮12年ぶりの大蛇行発生 [2017年10月14日(Sat)]
昨日、届いた海上保安新聞(12月12日号)を広げると、「黒潮12年ぶり大蛇行」という見出しが眼に飛び込んできた。日本列島の南岸に沿って流れる黒潮の大蛇行は、船舶運航や漁業に影響を与える自然現象なので以前から関心を持っていたが、その文字を目にするのは久しぶりである。

記事は、海上保安庁海洋情報部と気象庁が9月29日、黒潮が紀伊半島から東海沖で大きく離岸し南下する「大蛇行」が12年ぶりに発生したと発表した、今後1か月以上は続くと見られ、船舶の運航や漁業などへの影響、潮位の上昇による沿岸部での浸水被害などに注意が必要だと報じている。

海洋情報部の測量船「海洋」の9月27日の観測により、今年8月下旬から潮岬の沖合付近で大きく南方に進路を変えて流れ、その後反転して伊豆半島〜相模湾に向けて北上する状態が続いていた黒潮の蛇行の南端が、東経138度線上の北緯31度57分付近に達していることが分かった。

「黒潮」は通常、日本列島の南岸に沿って太平洋を西から東へ流れているが、それが紀伊半島の潮岬沖合で離岸して南下し、東海沖でその最南下点が北緯32度より南まで下がると「黒潮の大蛇行」と定義されている。

このような大蛇行は、気象庁が統計を取り始めた1965年以降、これまでに5回発生している。前回は、2004年7月から翌年8月まで1年2か月間継続したという。今回の大蛇行はについては、「一か月以上続くとみられる」と発表されているが、果たしてどのくらい続くのか、心配だ。

また、秋は、一年中でも潮位が高い時期であり、東海や関東の沿岸では、流路の変更によって潮位が上昇し、低地で浸水などの被害が起こる可能性がある、特に台風や低気圧が接近した場合は注意が必要という。

今回の「黒潮の大蛇行」が大きな浸水被害などをもたらさないことを願っている。
Posted by 寺島紘士 at 23:36
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