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領海基線内側の水域は、海か、湖沼か [2017年10月01日(Sun)]
9月9日の本ブログ「中海は既に湖沼?!」で、領海基線の内側にあって国際法上は内水である閉鎖性の湾(例:大村湾)などが伝統的に海として扱われていて市町村域に組み込まれていないことなどについて、(一社)日本地図センター理事長の野々村邦夫さんと(一社)日本水路協会常務理事の加藤茂さんと話し合う機会を持てそうだと書いたが、先週9月28日(木)にそれが実現した。

ちなみに、野々村さんは、日本国内を測量して地図を作成する国土地理院の元院長、加藤さんは、海図を作成している海上保安庁海洋情報部の元部長で、お二人とも地理の専門家である。

当日は、領海基線より内側にある「海」、「湾」などの名前がついている水域の地図上の扱いが海域か、湖沼かなどについて情報・意見交換を行った。島根県と鳥取県の間にある「中海」については、野々村さんが詳しく調べてくれていてその結果を聞いたが、中海はかなり早くから、少なくとも昭和35年からは、湖沼として扱われてきていることがわかった。

また、環境省の閉鎖性海域リストに載っている京丹後市の「久美浜湾」も湖沼面積リストに載っていて湖沼として扱われていることがわかった。

どうも名前に「海」とか「湾」がついていても、必ずしも海域として扱われているものばかりではないようである。それがどういう理由によるかはまだわからないので、もう少し他のケースも調べてみる必要を感じた。

いずれにせよ、このようにこの問題について地図と海図の双方の専門家と話ができ、いろいろ教えてもらえる機会はなかなか得難い。野々村さんと加藤さん、どうもありがとうございました。引き続きよろしくお願いします。
Posted by 寺島紘士 at 23:50
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