日本語版「The Oceanic Circle(海洋の環)」の出版 [2017年07月05日(Wed)]
7月から笹川平和財団の参与としての日々が始まった。私の主な役割は、海洋政策研究所業務に関する助言・支援等であるが、加えて、これまでの20年に亘る海洋政策研究の取組みをとりまとめて本を2冊出版したいと考えている。
そのひとつが、これまでたびたび本ブログで取り上げてきた、海洋の母といわれたエリザベス・マン・ボルゲーゼ教授(1918−2002)の晩年の力作「The Oceanic Circle(海の環)」(1998年国連大学UNU Press)の日本語版の作成・出版である。(2007年8月15日、2009年8月23日、2010年3月22日、2010年8月17日、2011年8月21日等参照) ようやく満足できる日本語訳が完成してきたので、これに、わが国を海洋基本法の制定へと導いたボルゲーゼさんの役割などについての解説、及び海洋の総合的管理と持続可能な開発に関する取組の年表をつけて、本年中には日本語版「海洋の環」を出版したいと考えているところである。 地球システムおよび人間社会に対する深い洞察と世界各地での実践に基づき、地方自治体、県、国、地域、国際社会が「海洋の環」の中で海洋の問題にどう取り組むべきかを説いているこの著書は、海洋基本法に基づいて海洋の総合的管理と持続可能な開発の取り組んでいるわが国にとっても大変参考になる、と思う。 出版の具体的な予定がはっきりしたらお知らせするので、どうぞご期待ください。 |
Posted by
寺島紘士
at 23:48