2月の海洋政策関係会議等 [2024年03月09日(Sat)]
季節が進むのは速い。近くの江古田の森公園では早咲きの桜や沈丁花、フクジュソウ、菜の花などが咲いている。今は二十四節気の啓蟄(3月5日〜19日)、土の中で冬ごもりをしていた虫たちも動き出す。
さて、私が関わった真冬の2月の海洋政策関係会議等は次の通り。(敬称略)
2月1日(木) ○我が国の豊かな再生可能エネルギーをはじめとする海洋資源の利活用を推進する展示会「Offshore Tech Japan 海洋産業技術展 2024」 東京ビッグサイト東8ホール
主催者セミナー「海洋ロボットと基幹技術」 東8ホール ステージB ・基調講演1 「AUV戦略について(仮題)」内閣府海洋政策本部 参事官 川口悦生 ・基調講演2 「SIPにおける海洋ロボット成果」(仮題) 海上技術安全研究所 海洋先端技術系長 藤原敏文 ・「海洋ロボットと音響技術」 東京大学名誉教授 浅田 昭 ・「AUV向け慣性航法装置技術(仮題)」 日本航空電子工業 エクゼクティブエキスパート 森元誠一 ・「水中を見える化する水中光無線技術〜水中フュージョンセンサ、水中光ワイヤレス通信技術〜」 トリマティス 技術デザインGr 取締役 鈴木謙一
(私はSIP第2期革新的深海資源調査技術のピアレビュー会議に参画していたのでこのセミナーに参加するのを楽しみにしていたが、当日に緊急の案件が入って残念ながら欠席)
2月9日(金) 「ICUS懇談会」 テーマ:「『海洋立国』日本の戦略を考えるー動き始めた我が国の洋上風力の現状下、さらなる海洋エネルギー利用推進に向けてやれること、やるべきことー」 場所:アルカディア市ヶ谷(私学会館) 発題者:木下 健(東京大学名誉教授) 主催:ICUS日本委員会、一般社団法人 平和政策研究所(IPP)
木下さんは、海洋エネルギー資源利用推進機構相談役、長崎県海洋産業クラスター形成推進協議会副理事長等も務め、再生可能エネルギー利用推進に向けて自ら取り組んできた洋上風力発電、潮流発電等の取り組みに基づき具体的に話をすすめたので大変参考になった。
2月27日(火) 一般社団法人 マリン・エコラベル・ジャパン協議会「第6回MELアドバイザリーボード」 大日本水産会大会議室
最初に協議会の垣添直也会長から、協議会として発足以来8年目に入ったMELの取組についてポイントをついた具体的な「MELアドバイザリーボードへの報告」があり、それを踏まえてボードメンバとの間で活発な意見交換が行われた。
2月29日(木) 『小島嶼開発途上国の気候変動適応戦略「モルディブの人工島開発経験からの貢献」』 [主催] 笹川平和財団、モルディブ国立大学、(公財)日本グローバル・インフラストラクチャー研究財団、法政大学 [会場] 笹川平和財団10階会議室 又は オンライン配信 [プログラム] 開会挨拶:安達 一(笹川平和財団 常務理事) 基調講演:モルディブの気候変動適応戦略 アイシャ・シェヘナーズ・アダム(モルディブ国立大学 副学長) 人工島フルマーレに関する概要説明: アーマッド・アスラム(住宅供給公社/HDC 戦略経営本部長) アイシャス・ライラ(住宅供給公社/HDC 戦略経営本部研究開発部長) フルマーレ住民の満足度への影響要因: 坂本晶子(日本グローバル・インフラストラクチャー研究財団 事務局長) 中山幹康(日本グローバル・インフラストラクチャー研究財団 専務理事) 島嶼間移住への動機に関する予備調査結果: ラヒマ・アブゥドゥル・ラヒム(モルディブ国立大学 研究科長) アダム・カリッド(モルディブ国立大学 工学・科学技術学部長) 前川美湖(笹川平和財団 アジア・イスラム事業グループ 主任研究員) 坂本晶子(日本グローバル・インフラストラクチャー研究財団 事務局長) パネルディスカッション: 藤倉 良(法政大学 人間環境学部 教授) 日下部尚徳(立教大学 異文化コミュニケ―ション学部 准教授) アーマッド・シャフィズ(国連開発計画モルディブ) アーマッド・アスラム(住宅供給公社/HDC 戦略経営本部長) モルディブ国立大学 代表者(アイシャ・シェヘナーズ・アダム 副学長?) 閉会挨拶: 中山幹康(日本グローバル・インフラストラクチャー研究財団 専務理事)
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1月の海洋政策関係会議等 [2024年02月08日(Thu)]
今日は天気も良かったので日課の散歩で江古田の森に出かけた。5日にかなり降り積もった雪は大分溶けていたが日陰などにはまだ残っていた。そして森の中の道を歩いていくとところどころに緑の葉のついた小枝が落ちていた。さらにはあちこちで緑の葉をつけた人の背丈の倍以上はある灌木が折れているのにもぶつかった。
葉の上に降り積もった雪の重さに耐えかねたのだろうか。改めて東京としてはかなりの大雪だったことを実感した。
それはさておき、1月も下旬になると様々な海洋政策関係の会議等が行われた。 私が関わった1月の海洋政策関係会議等は次の通り。(敬称略)
1月26日(金) ○第120回神戸大学経営協議会 ・中期目標・中期計画の変更について 他 ○第84回 国立大学法人神戸大学学長選考・監察会議 以上に神戸大学東京オフィス会議室より参加
○「食。生態系と土地利用研究会」2023年度第8回会合 鹿島平和研究所第2期研究会 <議題> 「Forests, freshwater and fish - inexorably linked across watersheds(「森林、淡水、魚類―流域を超えた密接な関係」, Dr Ashley Steel, Forestry Division, FAO (アシュレー・スティール博士、FAO(国連食糧農業機関)森林局) 他 オンライン 1月31日(水) ○我が国の豊かな再生可能エネルギーをはじめとする海洋資源の利活用を推進する展示会「Offshore Tech Japan 海洋産業技術展 2024」 東京ビッグサイト東8ホール
主催者セミナー「海洋再生可能エネルギーの利用」 東8ホール ステージB ・浮体式洋上風力発電 海上・港湾・航空技術研究所 海上技術安全研究所 洋上風力発電PTサブリーダー 黒岩隆夫 ・海洋温度差発電 佐賀大学 海洋エネルギー研究センター所長/教授 池上康之 ・波浪発電 東京大学 生産技術研究所 海中観測実装工学研究センター/大学院新領域創成科学研究科 海洋技術環境学専攻 教授 林 昌奎 ・海洋エネルギーと漁業の協調 海洋産業研究・振興会 事務局長 兼 研究部長 塩原 泰 ・潮流発電 九電みらいエナジー 取締役常務執行役員 事業企画本部長 永松達也
○IPP政策研究会 テーマ:「開発を学ぶ、伝える:日本型知的協力のあり方」 発題者:大野 泉(政策研究大学院大学教授) 開催方法:ZOOMを使用した双方向オンライン研究会 主催:一般社団法人 平和政策研究所(IPP)
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12月の海洋政策関係会議等 [2024年01月18日(Thu)]
今年の干支は、甲辰(きのえ・たつ)。「甲」は、草木では固い殻を意味し、その殻を破って芽を出す状況を表す象形文字。「辰」は、理想に向かって辛抱強く、慎重に、抵抗や妨害と闘って歩を進める意味の表意文字、とのこと。 「甲辰」の今年は、新芽が古い殻から出るにはまだ時期が早く、なかなか出られないように、新しい道を切り開くには抵抗や妨害があり、それらを乗り越える努力をして着実に、かつ慎重に遂行していくべしということを示しているようである。 そんなことを漫然と頭に浮かべていた元旦の午後、石川県能登地方でマグニチュード(M)7.6(気象庁暫定値)の「令和6年能登半島地震」が発生し、沿岸域では津波も観測され、広い範囲で大きな被害が生じた。 そのとき私は信州八重原で子や孫たちと元旦を祝って過ごしていたが、八重原でも震度4に近いのではないかと思うような大きな揺れを体験し、テレビで報道されたその甚大な被害の状況に心を奪われた。
能登半島地震の被害の状況はその後連日大きなニュースとして報道されているが、さらにその翌日の2日には今度は羽田空港で日本航空の旅客機と海上保安庁の航空機が衝突し炎上するという大きな事故のニュースが飛び込んできてこれにも心を奪われた。海上保安庁の乗組員5人が死亡したが、日本航空の乗客乗員379人が燃え盛る航空機から全員脱出用スライドで無事避難できたのがせめてもの幸いであった。
このように新しい年2024年は、年明け早々に大災害や大事故に見舞われてスタートした。私たちは、今年の干支が甲辰(きのえ・たつ)であることの意味を考えながら、慎重に、かつ着実に過ごしていくことを求められているようである。
さて、少々遅くなってしまって恐縮たが、私が関わった2023年12月の海洋政策関係会議等は次の通り。(敬称略)
12月2日(土) 日本海洋政策学会第15回年次大会『総合的な海洋の安全保障とは:第4期海洋基本計画を読む』 於東京大学小柴ホール
内容については下記の本ブログ参照 「日本海洋政策学会第15回年次大会」参加 [2023年12月26日(Tue)] https://blog.canpan.info/terashima/archive/2104
12月8日(金) 戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第3期「海洋安全保障プラットフォームの構築」2023年度報告会 イイノホール及びオンライン
<オープニングセッション> 開会の辞 司会/かわい あつみ 新藤義孝 自由民主党 宇宙・海洋開発特別委員会 委員長 黄川田仁 自由民主党 宇宙・海洋開発特別委員会 海洋総合戦略小委員会 事務局長 須藤 亮 内閣府 科学技術・イノベーション推進事務局政策参与・SIPプログラム統括 宮澤康一 内閣府 総合海洋政策推進事務局長 満岡次郎 一般社団法人日本経済団体連合会 海洋開発推進委員会 委員長 大和裕幸 国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)理事長 <第一部 海洋課題の5ヶ年計画と概要> プログラムディレクター「全体概要」 石井正一 テーマ1リーダー「レアアース生産技術開発」 川村善久 テーマ2リーダー「海洋環境影響評価システム開発」 山本啓之 テーマ3リーダー「海洋ロボティクス調査技術開発」 藤原敏文 テーマ4リーダー「海洋玄武岩大規模CCS基礎調査研究」 稲垣史生 <休憩・ポスターセッション> <第二部 パネルディスカッション〜SIP海洋成果の活用について〜> 司会/かわい あつみ 経済産業省 資源エネルギー庁 次長 松山泰浩 環境省 自然環境局 大臣官房審議官 堀上 勝 内閣府 総合海洋政策推進事務局長 宮澤康一 海上保安庁 海洋情報部長 藤田雅之 帝京大学 先端総合研究機構 客員教授 窪川かおる 一般社団法人 海洋産業研究・振興協会副会長 代表理事・運営委員長 青山伸昭 SIP「海洋安全保障プラットフォームの構築」プログラムディレクター 石井正一 <閉会挨拶> SIP「海洋安全保障プラットフォームの構築」サブプログラムディレクター 東 垣 <意見交換会>
12月15日(木) 「ICUS懇談会」 テーマ「気候・環境変化に伴うカオスの時代 ―地の利を生かした地熱発電と再生エネルギー―」 発題者 川端穂高(東京大学名誉教授、早稲田大学特任教授) 主催 ICUS日本委員会、一般社団法人 平和政策研究所(IPP) アルカディア市ヶ谷(私学会館)
12月16日(金) 「第5回 シンダイシンポ 神戸大と産・官・民の共創〜「今」と「未来」を創る人材の育成〜」 神戸大学未来創造プロジェクト主催
○ 神戸大学のビジョン発信 藤澤 正人 神戸大学長 ○ 神戸大学の統合報告2023 宮下 智仁 神戸大学未来創造プロジェクトメンバー 北尾 奈央子 神戸大学未来創造プロジェクトメンバー ○ 講演 山谷 佳之氏 関西エアポート株式会社 代表取締役社長 CEO ○ パネルディスカッション「神戸大と産・官・民の共創 〜「今」と「未来」を創る人材の育成〜」 山谷 佳之氏 関西エアポート株式会社 代表取締役社長 CEO 藤澤 正人 神戸大学長 佐藤 春実 学長補佐・人間発達環境学研究科 教授 白井 康仁 農学研究科長 教授 服部 泰宏 経営学研究科 教授 ファシリテーター /大村 直人 神戸大学理事・副学長 ○ 閉会の挨拶 木戸 良明 神戸大学理事・副学長
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11月の海洋政策関係会議等 [2023年12月06日(Wed)]
猛暑が続いた後に急に寒さがやってきた。気候の極端化だろうか。いずれにしてももう師走である。散歩に通う近くの江古田の森では樹々がそれぞれ赤、黄、あるいは紫色の小粒の実を稔らせてきている。時が経つのが速い。先ずはこの年末年始をどう過ごすのか考えなければ。
私が関わった11月の海洋政策関係会議等は次の通り。(敬称略)
11月9日(木) 「公益財団法人 日本海事科学振興財団 第55回評議員会」 船の科学館3階会議室 <会議次第> 報告事項:令和5年度上半期(4〜9月)の実施事業について 等 審議事項:基本財産の売却に関する件
11月15日(水) 「キャッチ・ザ・ウェーブ:太平洋島嶼地域の今〜政治・経済・安全保障」 笹川平和財団海洋政策研究所 開催 オンライン
・趣旨説明 ・登壇者紹介 黒崎岳大 東海大学准教授/太平洋諸島研究所長 塩澤英之 笹川平和財団海洋政策研究所 太平洋諸島国チーム上席研究員 ・2023年のこれまでの主な出来事 ・パラオ、ミクロネシア連邦、マーシャル諸島、キリバス、ナウル ・パプアニューギニア、ソロモン諸島、バヌアツ、フィジー、ニューカレドニア ・サモア、トンガ、クック諸島、ツバル、ニウエ、仏領ポリネシア (質疑応答) ・太平洋諸島フォーラム ・開発パートナーの動向・先進国連携 ・課題別情勢確認:地域安全保障、中台関係、ALPS処理水、他 (質疑応答)
11月16日(木) 「一般財団法人 マリン・エコラベル・ジャパン協議会 第33回理事会」 <議事> ・令和5年度上半期事業報告及び財務状況について ・配合飼料・魚粉魚油認証の企画委員会設置について 他
11月22日(水) 「第118回神戸大学経営協議会」 東京オフィスより参加 ・定年引上げ等の実施について ・KU VISION 2023の更新について 他 続いて 「第83回 国立大学法人神戸大学学長選考・監察会議」
11月24日(金) 「食、生態系と土地利用研究会」2023年度第7回会合 鹿島平和研究所第2期研究会 <議題> 「NBS(自然を活用した解決策)設計プロセス Nature Based Solutions Design Process」Mr. Keith Binsted, Partner-Lead Designer, Underwood & Associates 他
11月27日(月) 第196回海洋フォーラム「アフリカにおける食糧安全保障と持続可能な水産業−地域協力と国際連携推進に向けて」 笹川平和財団海洋政策研究所
<開会挨拶> <来賓挨拶> 堀内俊彦(外務省アフリカ部長・大使) <基調講演> イブラヒム・アサネ・マヤキ(アフリカ連合食糧システム担当特使) <パネルディスカッション> イブラヒム・アサネ・マヤキ モーヴェン・M・ルスウェニョ(駐日ナミビア共和国特命全権大使) シディヤ・エル・ハージュ(駐日モーリタニア・イスラム共和国特命全権大使) 椿進(AAIC代表パートナー) ハマディ・ディオップ(DnSコンサルティングCEO) スィアウ・オンウォナアジマン(東京農工大学外国語学准教授)
モデレーター 小林正典(笹川平和財団海洋政策研究所上席研究員) <閉会挨拶>
11月30日(木) NHK BS1 「岐路に立つアイスランドの捕鯨」
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10月の海洋政策関係会議等 [2023年11月02日(Thu)]
10月に入ってようやく猛暑が治まりほっとしたが、今度は明け方の気温が10度近くまで下がる日もあって衣類や寝具の秋ものへの切り替えに追われた。その10月も終わってもう11月、江古田の森の木の葉も色付き、イイギリの実はもう10月から赤く色づいてきている。 他方、目を世界に向けると、ウクライナの戦闘がなかなか治まらないでいるうちに今度は中東でイスラエルとハマスの戦闘が激しさを増している。身近なところの自然の移ろいを楽しんでばかりではいられない状況が続いている。
私が関わった10月の海洋政策関係会議等は次の通り。(敬称略)
10月4日(火) 船の科学館(=公益財団法人 日本海事科学振興財団)の吉田哲朗理事長、小川康樹総務部長、古坂具巳経営企画部長と会合
10月5日(水) 講演会「Like-Minded Allies? Indo-Pacific Partners’ Views on Possible Changes in the U.S. Relationship with Taiwan 米国の台湾政策とインド太平洋における同盟国の反応:日本、韓国、フィリピン」 主催:公益財団法人 笹川平和財団 オンライン
<開会挨拶> <概要説明> 笹川平和財団日米グループが協力し米国・ランド研究所(RAND Corporation)が実施した研究成果をまとめた報告書「Like-Minded Allies? Indo-Pacific Partners’ Views on Possible Changes in the U.S. Relationship with Taiwan(米台関係の変化に対するインド太平洋のパートナーの見方)」について 米国ランド研究所のジェフリー・ホーナン上席研究員、ミランダ・プリーブ上席研究員、ブライアン・ルーニー政治研究員 <コメント> 渡部恒雄 笹川平和財団安全保障研究グループ上席研究員 木場紗綾 神戸市外国語大学国際関係学科准教授 <ディスカッション・質疑応答> 閉会
10月10日(火) 虎ノ門OB会10月会 於 北大路新橋茶寮汐留シティセンター店
10月10日(火) 第18回「東京大学の海研究」シンポジウム『海に生きる次世代を育てる:東京大学は海洋人材育成のために何ができるか』 東京大学海洋アライアンス連携研究機構 開催 於 東京大学農学部一条ホール 及びオンライン
<開会挨拶>木村伸吾(海洋アライアンス連携研究機構 機構長 東京大学新領域創成科学研究科/大気海洋研究所教授) <趣旨説明>沖野郷子(海洋アライアンス連携研究機構 副機構長 東京大学大気海洋研究所教授)
〔第一部〕 海に親しみ、海を知る 「地球温暖化に挑む海洋教育」茅根 創(東京大学理学系研究科地球惑星科学専攻 教授/教育学研究科付属海洋教育センター 副センター長) 「『海と希望の学校in三陸』―ローカル・アイデンティティ構築のためにやってきたこととこれから」北川貴司(東京大学新領域創成科学研究科 自然環境学専攻/大気海洋研究所 教授) 〔第二部〕 海で学ぶ、海で考える 「教養部全学ゼミ『海のアジア』」折山光俊(経済産業省貿易経済協力局技術人材協力課経済協力研究官) 「『海で学ぶ』三崎臨海実験所における分野横断的体験型演習」早稲田卓爾(東京大学新領域創成科学研究科海洋技術環境学専攻 教授) 「研究・教育において現場や地域に行くこと関わること」安田仁奈(東京大学農学生命科学研究科生圏システム学専攻教授) 「水中ロボコン‐水中ロボット競技会を通した学生教育」巻 俊宏(東京大学新領域創成科学研究科/生産技術研究所准教授) 〔第三部〕 海のリーダーを育てる 「洋上風力をめぐる、地元社会の合意形成」山口健介(東京大学公共政策学連携研究部特任講師) 「カーボンニュートラル社会実現に向けた海藻藻場の役割と可能性:大学院生の視点から羽根由里奈(東京大学農学生命科学研究科農学国際専攻 特任助教) 「海洋学際教育プログラムの15年」山本光夫(東京大学農学生命科学研究科農学国際専攻 教授) 「求められる海洋人材:第4期海洋基本計画における取組」諏訪達郎(内閣府総合海洋政策推進事務局 海洋政策調整官) 「日本において海洋の産官学連携はなぜ活性化しないの?」山口 功(日本電気株式会社ANSビジネスプラニング統括部上席技師) 「文理融合とは言うものの……」保坂直紀(東京大学新領域創成科学研究科自然環境学専攻/大気海洋研究所特任教授) [第4部]パネルディスカッション モデレーター 脇屋量士郎(東京大学海洋アライアンス連携研究機構 特任准教授) パネリスト:卒業生:五十嵐慶一(国連帰庫変動枠組条約事務局(UNFCCC)) 参加学生:荒井宗一郎、鈴木拓実、マーク雪、渡部煕
<閉会挨拶> 林 昌奎(海洋アライアンス連携研究機構 副機構長 東京大学生産技術研究所 教授)
10月11日(水) 黒潮会「令和5年度秋季例会」 於 日比谷中日ビル シーボニアメンズクラブ
10月13日(金) 「第10回海中海底工学フォーラム・ZERO」 於 東京大学柏キャンパス 大気海洋研究所 及びオンライン
1.挨拶 東京大学大気海洋研究所 道田 豊 2.「ユネスコ政府間海洋学委員会(IOC)はどこへ向かうのか」 東京大学大気海洋研究所 道田 豊 3.現在の「異常」な黒潮大蛇行と今後の見通しについて 海洋研究開発機構 宮澤泰正 4.鹿児島湾の奇妙な生き物サツマハオリムシの全ゲノムを解読−化学合成生態系への適応メカニズムに迫る− 東京大学大気海洋研究所 新里宙也 5.高知県須崎港における生物共生を考慮した港湾整備 三洋テクノマリン 永友 繁 6.第64次南極地域観測事業におけるAUV‟MONICA”の運用 東京大学生産技術研究所 山縣広和 7.VTOL-UAV「飛鳥」の自主開発と鯨類調査での実践運用の紹介 日本鯨類研究所 キム ユジン/吉田 崇 8.環境移送ベンチャー「イノカ」による海洋生態圏再現の挑戦 イノカ 竹内四季 9.海外動向報告その1 LCO2-EP, new efficient concept of liquid CO2 carrier Knutsen NYK Carbon Carriers AS 井上知己 10.海外動向報告その2 エストニアでの博士課程生活およびEU圏の学術的コミュニティ事情の紹介 Tallin University of technology 濱松裕也 11.協賛学会特別行事 IEEE OES Japan Chapter Young Researcher Award 2023表彰式 12.閉会の辞 懇親会
10月13日(金) 「第428回海洋産業定例研究会」(一社)海洋産業研究・振興協会 於 虎ノ門法経ホール
「第4期海洋基本計画及び海洋開発重点戦略について」 宮澤康一 内閣府総合海洋政策推進事務局長
総合的海洋政策を推進する事務方トップの宮澤さんが、令和5年4月に閣議決定した第4期海洋基本計画と、その下で国益の観点から省庁横断で取り組むべき重要なミッションの実現に向けて総合海洋政策本部決定にて作成する方針の「海洋開発重点戦略」について説明した。限られた時間の中で重要ポイントをきちんと説明してなかなか良い発表だった。その後の意見交換会も対話形式で行われてわかりやすくとても良かった。
10月20日(金) 令和5年度海保クラブ中央「総会及び懇親会」 於 KKRホテル東京
10月25日(水) 「第429回海洋産業定例研究会」(一社)海洋産業研究・振興協会 於 虎ノ門法経ホール
「洋上風力発電の環境影響評価制度検討会のとりまとめについて」 大倉紀影 環境省大臣官房総合環境政策統括官グループ環境影響評価課長 「JOGMECにおける洋上風力発電(セントラル方式)について」 廣川萬哉(独法)エネルギー・金属鉱物資源機構特別参与 10月27日(金) かつて沿岸域の総合的管理「海を活かしたまちづくり」のモデルサイト事業で協働した備前市の濱山一泰氏(現 同市総合政策部長兼日本遺産・観光部参与)が上京したので、久しぶりに会合。
10月27日(金) 「食、生態系と土地利用研究会」2023年度第5回会合 鹿島平和研究所第2期研究会 オンライン 議題 「漁業再生・維持のための生息地の復元 (Habitat Restoration to Rebuild and Sustain Fisheries)」Dr. Matthew B. Ogburn (Smithsonian Environmental Research Center (SERC) Fisheries Conservation Lab) 等
10月30日(月) 「食、生態系と土地利用研究会」2023年度第6回会合 鹿島平和研究所第2期研究会 オンライン 議題 「IFRS国際サステナビリティ情報開示基準:S1とS2 (IFRS International Sustainability Disclosures Standards: S1 and S2)」 ヨーテボリ大学 ラーナ・サベルフェルド博士(Dr. Lana Sabelfeld, University of Gothenburg) 「中間提言とりまとめに関する説明状況と対応について」小松主査
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9月の海洋政策関係会議等 [2023年10月19日(Thu)]
今年は9月になっても猛暑が続いて閉口した。しかし、その中で秋の活動が動き出したので暑さに耐えて海洋に関する会合にオンラインだけでなく対面でも参加した。
私が関わった9月の海洋政策関係会議等は次の通り。(敬称略)
9月5日(火) 「漁具による海洋汚染防止に関する国際ワークショップ」 笹川平和財団主催 日英同時通訳 オンライン参加
開会挨拶(ビデオメッセージ) 阪口 秀 笹川平和財団海洋政策研究所所長
「ALDFGに関する世界の動向、GGGIの活動、グッド・プラクティスも共有」(オンライン)ジョエル・パジウク (注)ALDFG:Abandoned, lost or otherwise discarded fishing gear GGGI:Global Ghost Gear Initiative 「沖縄県西表島における漂着漁具調査」 豊島淳子(笹川平和財団海洋政策研究所) 「中国におけるALDFGの現状と対策」 チャン・ジン(環境保護活動家) 「韓国におけるALDFGの現状と対策」 ゴ・ドンハン(韓国海事研究所) 「台湾における流出漁具の起源の特定と流出防止のグッドプラクティスの共有」 ニン・イエン(インディゴウォーターズ・インスティチュート) 「瀬戸内におけるオーシャンズXプロジェクトと漁具対策」 塩入 同(日本財団海洋事業部)
パネルディスカッション モデレーター:清野聡子(九州大学大学院工学研究院付属環境工学研究教育センター) パネリスト:ジョエル・パジウク、豊島淳子、チャン・ジン、ゴ・ドンハン、ニン・イエン、塩入 同、豊島淳子
閉会挨拶 渡邉 敦(笹川平和財団海洋政策研究所上席研究員)
9月6日(水) 「MSPglobal 2.0 – Online Kick-off Conference」 UNESCO−IOC 主催、EU共催 (注)MSP=Marine Spatial Planning 海洋空間計画 オンライン
海洋の環境保全、持続可能な開発・利用に総合的に取り組むために開発された海洋ガバナンスの政策手法であるMSP(Marine Spatial Planning 海洋空間計画)の実施を推進するために海洋関係の国際機関、組織・団体、各国等の関係者がそれぞれの取組を発表する会議が3時間にわたって開催され、オンラインで参加した。
9月12日(火) 「第152回水路記念日に伴う懇親会」 明治4年に海図作成組織として海軍に水路局が創設された日を記念して定められた水路記念日は今年152回目を迎えた。それを記念して海洋情報部(水路部)OB及び現役職員の懇親会が行われたので参加した。私が水路部監理課長勤務の時に得た海に関する知見と人的ネットワークは後に私が海洋政策に関心をもって取り組むようになるきっかけを与えてくれたので喜んで参加して多くの皆さんと海について懇談した。
9月15日(金) 「令和5年度 第1回海洋技術フォーラムシンポジウム」 テーマ:第4期海洋基本計画における科学技術・イノベーションの在り方(その6) 〜洋上風力発電を本当に日本で普及させるために〜 オンライン
<開会の辞> 佐藤 徹 海洋技術フォーラム代表、東京大学教授、総合海洋政策本部参与 <来賓挨拶> 武見敬三 参議院議員、自民党海洋総合戦略小委員会委員長、海洋基本法戦略研究会代表世話人代行(厚生労働大臣就任のため急遽欠席) 黄川田仁志 衆議院議員、自民党海洋総合戦略小委員会事務局長 <基調講演> 「第4期海洋基本計画について」宮澤康一 内閣府総合海洋政策推進事務局長 「洋上風力政策の現状と今後」石井孝裕 経済産業省資源エネルギー庁風力政策室長
<講演「洋上風力発電の日本での普及における課題」> 「浮体式洋上風力発電の商用化に向けたロードマップ」石井寛樹 海洋産業タスクフォース運営委員会委員長 「洋上風力発電とオフショアグリッド」安田 陽 京都大学大学院経済学研究科特任教授 「欧州洋上風力の現状及び浮体式洋上風力に関するファイナンス上の論点」保田真一 (株)日本政策投資銀行ストラクチャードファイナンス部 課長 「洋上風力発電と漁業の協調について」長谷成人 (一財)東京水産振興会理事、海洋水産技術協議会代表・議長 「わが国の海洋空間計画が目指すもの」道田 豊 東京大学大気海洋研究所教授、IOC/UNESCO Chairperson
<パネルディスカッション「洋上風力発電を本当に日本で普及させるために」> モデレーター:織田洋一 長崎大学 海洋未来イノベーション機構 コーディネーター パネリスト: 保田真一 (株)日本政策投資銀行ストラクチャードファイナンス部 課長 長谷成人 (一財)東京水産振興会理事、海洋水産技術協議会代表・議長 道田 豊 東京大学大気海洋研究所教授、IOC/UNESCO Chairperson 小林宏章 東京海上日動火災保険株式会社 船舶営業部海洋開発室長 佐藤 郁 五洋建設株式会社 執行役員 土木部門担当(洋上風力) 島崎純志 エクイノールジャパン合同会社 プリンシパル構造エンジニア
<閉会の辞> 藤原敏文 国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所 海上技術安全研究所研究統括監 9月19日(火) 海洋研究開発機構 報告会「JAMSTEC 2023」 東京国際フォーラム 及びオンライン
<開会挨拶> 大和裕幸 理事長 <来賓ご挨拶> 今枝宗一郎 文部科学副大臣 <令和4年度の研究開発活動のご報告> 河野 健 理事(研究開発担当)
<第1部> 「小惑星リュウグウ:地球と海ができる前の姿−多機関連携のシナジーが読み解いた小惑星の記録−」海洋機能利用部門 生物地球化学センター 高野淑識 センター長代理 「北極研究の今とこれから」 地球環境部門北極環境変動総合研究センター 菊地 隆センター長 <第2部> 「「海の可視化」を目指すJAMSTECの技術開発」技術開発部 永橋賢司部長 「海域火山研究の最前線」海域地震火山部門 火山・地球内部研究センター 小野重明センター長 <閉会挨拶> 倉本真一 理事(運用管理担当)
9月22日(金) 国立大学法人神戸大学「第117回経営協議会」及び「第82回学長選考・監察会議」 神戸大学東京オフィス会議室で出席
9月22日(金) マリン・エコラベル・ジャパン協議会「GSSI承認取得に関する記者発表会」
MEL(マリン・エコラベル)が、新基準(ベンチマークツールVer.2.0)の審査をすべて終了してGSSI(世界持続性水産物イニシアチブ)の承認を取得したことを発表。この新基準の承認取得は世界で2番目であり素晴らしい。日本の水産業を輝かせ、海洋資源の保全と持続可能な利用に貢献するMELマークの益々の普及と発展を期待するとともに、それに真摯に取り組んで成果を積み上げている垣添会長をはじめマリン・エコラベル・ジャパン協議会の皆さんに敬意を表したい。 (注)GSSI – Global Sustainable Seafood Initiative
9月27日(水) 国土交通省総合政策局海洋政策課の望月海洋渉外調査官、伊藤海洋政策渉外官とPEMSEAに関する件で打ち合わせ
9月29日(金) 「食、生態系と土地利用研究会」2023年度第4回会合 鹿島平和研究所第2期研究会 オンライン 議題 「「日本のダムの現状と課題」服部洋佑(国土交通省九州地方整備局河川部河川調査官、流域治水推進室長) 「食、生態系と土地利用研究会の中間論点(案)の検討と採択」小松正之主査
9月30日(土) 「平朝彦先生叙勲記念講演会及び叙勲祝賀会」 海洋研究開発機構が開催した令和5年春の叙勲で瑞宝中授賞を授与された平朝彦氏の栄誉を称える会合に出席してお祝いをした。
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8月の海洋政策関係会議等 [2023年09月03日(Sun)]
猛暑が続いている中で8月が終わった。猛暑が早く治まり太陽の直射日光を気にせずに外出できる日が早く来ることを期待したい。。
私が関わった8月の海洋政策関係会議等は次の通り。(敬称略)
8月18日(金) 「食、生態系と土地利用研究会」の小松正之主査がTV東京BS「日経ニュースプラス9」(沸騰する地球、第2夜)に出演したので視聴
8月22日(火) 講演会「米中対立の行方と国際安全保障環境の変化」 笹川平和財団主催 オンライン参加
開会あいさつ 講演 ハル・ブランズ(ジョンズ・ホプキンス大学) コメント ザック・クーパー(アメリカン・エンタープライズ研究所) ディスカッション・質疑応答 モデレーター:森聡 慶応義塾大学教授 討論者:ハル・ブランズ、ザック・クーパー 閉会
8月23日(水) MELワークショップ2023「水産エコラベル新時代に向けて」 (一社)大日本水産会主催、於東京ビッグサイト会議棟801会議室
主催者挨拶 内海和彦 (一社)大日本水産会 専務理事 パネリスト プレゼンテーション パネルディスカッション <モデレーター> 舞田正志 東京海洋大学 理事・副学長(教育・国際担当) <パネリスト> リサ・ゴシエ 世界水産物持続可能性イニシアチブ(GSSI)事務局長 垣添直也 マリン・エコラベル・ジャパン協議会 会長 高瀬美和子 前水産庁資源管理部 審議官(現(一社)大日本水産会 参与) 菊地元宏 北海道漁業協同組合連合会 代表理事・副会長 湯山一樹 イトーヨーカ堂(株)マルシェ部 鮮魚担当 シニアスーパーバイザー
このワークショップは、東京ビッグサイト東館で開催された第25回「ジャパン・インターナショナル・シーフードショー」(主催(一社)大日本水産会)と併せて開催された。 日本の地理的、生物的、産業的、食文化的多様性の強みを活かして「日本発の世界が認める水産エコラベル」の確立を目指しているMELが「水産エコラベル新時代に向けて」をテーマに開催した。このワークショップには、リサ・ゴシエ GSSI(世界水産物持続可能性イニシアチブ)事務局長、垣添MEL協議会会長を始め各界の有識者・関係者が登壇してなかなか聞きごたえのある良いパネルディスカッションが行われた。
8月25日(金) 「食、生態系と土地利用研究会」2023年度第3回会合 鹿島平和研究所第2期研究会 オンライン 議題 「国際持続性会計基準について経済学的観点から考える 国際協調と一方的措置」寶多康弘委員(南山大学経済学部教授) 「食、生態系と土地利用研究会の中間論点(案)の検討」小松正之主査 等
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7月の海洋政策関係会議等 [2023年08月06日(Sun)]
猛暑が続いている。気象庁の観測データの分析では7月の平均気温は観測史上最も高く、これまで最も暑かった1978年の記録を45年ぶりに更新したという。熱中症警戒アラートが発せられる中で外出を極力控えて過ごす日々が増えている。
私が参加した7月の海洋政策関係会議等は次の通り。(敬称略)
7月11日(火) (一社)平和政策研究所主催「IPP政策研究会」 オンライン 「農山村文化の継承と地域づくり ―多様な創造的地域からなる多元的世界をつくるビジョン―」 発題者 井上 果子(宮崎大学 地域資源創成学部 准教授)
7月13日(木) (一社)海洋産業研究・振興協会主催「第427回海洋産業定例研究会」 新橋・田中田村町ビル5階5A会議室(Web併用)
「浮体式洋上風力発電の商用化に向けたロードマップ策定」【国内サプライチェーン形成】海洋産業タスクフォース 1.全般・共通 石川寛樹(海洋産業タスクフォース運営委員会 委員長) 2.風車製造 小田原孝典(三菱製鋼(株)営業企画部 マネージャー) 3.電気設備 伊東章雄((株)IHI 社会基盤事業領域 技監) 4.浮体製造 上田直樹(三菱造船(株)取締役常務執行役員) 5.組立設置 北小路結花(ジャパン マリンユナイテッド(株)商船・海洋・エンジニアリング事業本部海洋エンジニアリング事業部洋上風力プロジェクト部洋上風力EPCIグループ グループ長) 6.O&M 小川裕介(日本郵船(株)海洋事業グループ海洋事業第二チーム チーム長)
7月15日(土) 「BOOK Market2023」参加 台東館7階南側会場
7月に入って拙著『海洋ガバナンス −海洋基本法制定 海のグローバルガバナンスへ』を発行した「西日本出版社」の内山正之代表から7月15日開催の東京浅草の夏の恒例イベント「BOOK Market2023」に出店するという案内をいただいた。同封されたパンフレットを見ると出店する56出版社の会場マップ、各社の短いメッセ−ジが載っている。西日本出版社の「…、そのテーマが本当に好きで、追及している著者の本を作っています。」というメッセージに引き寄せられて浅草の会場に出かけてみた。会場には、大勢の人々が押しかけて各出版社の出店台の上に並んた本を取り囲んでいて予想外の盛況だった。人混みを縫って奥の方の西日本出版社の出店台にたどり着くと台の上の同社の出版物の中に小生の『海洋ガバナンス』も並べてあって嬉しかった。忙しそうに立ち回っている内山代表ともしばらく話をして会場を後にしたが「BOOK Market」の盛況さに驚いた。
7月19日(水) (一社)日本経済調査協議会主催 第163回日経調セミナー「食べる魚が無くなった日本漁業」
主催者挨拶 日本経済調査協議会専務理事 第3次水産業改革委員会 委員長挨拶 小松正之(生態系総合研究所 代表理事) 基調講演1 「持続可能な漁業:オーストラル・フィッシャリーズ社によるオーストラリアにおけるITQならびにITEの運用経験」 David Carter(Austral Fisheries CEO) 基調講演2 「水産資源を持続させるために何が必要か?」 池見賢(マルハニチロ代表取締役社長:「第3次水産業改革委員会」委員)
パネルディスカッション「待ったなしの日本漁業 抜本再生」 パネリスト:David Carter 池見賢 泉澤宏(網代漁業 代表取締役:「第3次水産業改革委員会」委員) 坂口功(学習院大学法学部 教授:「第3次水産業改革委員会」委員) 藤田仁司(水産庁 次長) コーディネーター:小松正之
7月28日(金) 「食、生態系と土地利用研究会」2023年度第2回会合 鹿島平和研究所第2期研究会 オンライン 議題 「米国メリーランド州NBS視察報告 NBSを日本の河川・海岸管理に導入することは可能か?」横山勝英委員(東京都立大学、都市環境学部教授) 「米国Nbsの事例視察」板川 主任研究員(鹿島平和研究所、サステナブルソサエティ・ラボ) 等
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『国際海洋法[第三版]』出版される [2023年07月31日(Mon)]
7月に入って海洋の問題に関心を持つ皆さんにお薦めしたい本が出版されたのでお知らせしたい。
それは『国際海洋法[第三版]』(有信堂高文社)である。 本書は、国連海洋法条約の成立を機に設置された国連事務局の海洋問題・海洋法部(UNDOALOS)の部長も務めた故林司宣早稲田大学教授が分りやすい海洋法の教科書をつくろうと呼びかけて2005年に出版された『海洋法テキストブック』がスタートである。その後2010年に書名を『国際海洋法』に改めて出版し、2016年に『国際海洋法[第二版]』を出版している。ここまで林先生は執筆者に名を連ねていたが残念ながら2020年に逝去された。
今度出版された『国際海洋法[第三版]』は、これまで本書の出版に関わってきた島田征夫早稲田大学名誉教授と古賀衛西南大学名誉教授が、勤務校で『国際海洋法[第二版]』を教科書として講義している佐古田彰西南大学教授と下山憲二海上保安大学校教授にも加わってもらって改訂したものである。
古賀先生から送っていただいた『国際海洋法[第三版]』は、手に取ってみると200ページ余と手ごろな厚さで、パラパラめくってみると紙面、内容ともによく整理されていて読み易い。帯封に「海洋法の全体像を体系的につかむ 最新動向を踏まえ大幅改訂」あるように内容は最新動向を踏まえて改訂されており、私たちが手に取って最新の国際海洋法を学ぶのに良い本が出版されたと思った。島田先生、古賀先生をはじめ著者の先生方に敬意を表したい。
海洋ガバナンスの普及・発展に取り組む私にとってもそれに不可欠な国際法をわかりやすく解説した本書の出版は大変うれしい。海洋の問題に関心を持つ皆さんにもこの『国際海洋法[第三版]』を手に取ってみることをお薦めしたい。
なお、この本を手にしてあらためてかつてお世話になった林先生のことも懐かしく思い出した。林先生のご遺志を引き継いで使いやすい教科書として『国際海洋法[第三版]』が出版されたことを先生もあちらの世界で歓んでおられるにちがいない。 林先生いろいろありがとうございました。どうぞ安らかにお休みください。
なお、林先生は本ブログでもたびたび登場している。関心のある方は下記等参照ください。 林司宣早稲田大学名誉教授逝去 [2020年05月10日(Sun) https://blog.canpan.info/terashima/archive/1938
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6月の海洋政策関係会議等 [2023年07月08日(Sat)]
季節はどんどん進行している。今年の6月は全国的に見て極端な集中豪雨、河川の氾濫、土砂災害などの自然災害による大きな被害の発生、そして猛暑が強く記憶に残る月となった。
6月は、半ばから関係する団体の評議員会、経営協議会等があり、結構外出の機会が多かった。 6月中に私が参加した海洋政策関係の会議等は次の通り。
6月15日 公益財団法人 海事科学振興財団「第2回評議員選任委員会」 船の科学館 3階会議室 第1号議案 評議員の選任について
久しぶりに船の科学館まで出かけて行って評議員選任委員会に出席し、評議員の選任を行った。
6月16日(木) (一社)マリン・エコラベル・ジャパン協議会「第9回通常総会」及び「第32回理事会」 クロスコープ新橋/内幸町 セミナールームA
「第9回通常総会」 決議事項 令和4年度事業報告並びに収支決算について 役員の改選について 報告事項 令和5年度事業計画並びに収支予算について
「第32回理事会」 決議事項 諸規定の変更について 等 報告事項 マネージメントレビュー(認証スキームの運営状況、認定・認証機関の活動状況等)
令和5年2月末時点でMEL認証件数は210件(漁業22件、養殖61件、流通加工(CoC)127件)となった。令和4年度の認証対象水産物の生産量は約48トンで、前年比で2倍以上の増加。北海道アキサケの漁獲回復、青森県のホタテ垂下式養殖、遠洋・沖合まき網漁業のカツオ・マグロ、マアジ・マサバの新規認証が大きく貢献した。全国の総生産量は約420トン、MEL認証対象生産量はその一割強を占めることとなった。
6月21日(水) (一財)日本水路協会「第14回評議員会」 KKRホテル東京 11階「朱鷺の間」 議事 令和4年度事業報告及び決算報告について 評議員の改選について 理事の改選及び監事の選任について 報告事項 令和5年度事業計画及び収支予算について 令和4年度公益目的支出計画実施報告書について
その後恒例の令和4年度水路業務功績者表彰式及び懇親会が開催されたので出席し、旧交を温めた。
6月23日(金) 国立大学法人神戸大学「第116回経営協議会」及び「第81回学長選考・監察会議」 神戸大学東京オフィス会議室
「第116回経営協議会」 審議事項 国立大学法人神戸大学クロスアポイントメント制に関する規則の一部改正について 令和4事業年度決算について 令和6年度概算要求について 報告事項 第3期中期目標期間に係る業務の実績に関する評価結果について 等多数
「第81回学長選考・監察会議」 議題 神戸大学長の業務執行状況の確認結果について 今後の学長選考の課題について 等
6月28日(水) 公益財団法人 海事科学振興財団「第54回評議員会」 船の科学館 3階会議室 議事 報告事項 令和4年度事業報告 第2回評議員選任委員会の開催状況について 新海洋博物館(仮称)整備計画の進捗状況について 審議事項 令和4年度決算の承認に関する件 次期役員(理事及び監事)の選任に関する件
船の科学館は1974年7月20日に海事知識の普及を目的としてお台場の地に開館し、2011年に老朽化により本館は展示を中止したが、外洋客船の姿をした本館の雄姿はお台場の名所としてその後も親しまれてきた。今回の会議ではこの船の科学館を移設して新海洋博物館(仮称)を整備する計画が報告された。
6月30日(金) 鹿島平和研究所第2期研究会「食、生態系と土地利用研究会」2023年度第1回会合 オンライン 議題 「米国NBS出張報告 ホワイトハウスCEQ等とNBS現地報告」小松正之主査 「米国の水辺における Nature-based Solutions (NBS)から学んだこと−生物・生態学の視点から」松政正俊委員(岩手医科大学教授) 等
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