海洋政策ブログ、380万pvを突破 [2024年02月24日(Sat)]
海洋政策ブログ、360万pvを突破 [2023年05月07日(Sun)]
田中克京都大学名誉教授の発題と海洋政策ブログのページビュー340万pvを突破 [2022年07月13日(Wed)]
『人と海洋の共生を目指して 150人のオピニオン]』に注目 [2022年02月17日(Thu)]
先日笹川平和財団海洋政策研究所から新刊の『人と海洋の共生を目指して 150人のオピニオン]」を送っていただいた。
海洋政策研究所は、広く海洋の諸問題に取り組んでいる皆さんにそれぞれの立場や視点からの海洋に関するオピニオンを寄稿してもらい海洋に関する総合的な議論をする場としてOcean Newsletterを発行している。2000年8月20日に創刊し、以来毎回オピニオンを3編ずつ掲載して月2回欠かさず発行してきており、最新号のOcean Newsletter No.516は2月5日発行である。
『Ocean Newsletter』500号記念〔2021年06月24日〕 https://blog.canpan.info/terashima/archive/2007 等参照 『人と海洋の共生を目指して 150人のオピニオン』は、月2回発行されるこのOcean Newsletterに掲載されたオピニオンを50号ごとにまとめてそれらを内容に応じて分類編集して発行しているもので、これまでOcean Newsletterに掲載されたオピニオンを後で探して読むのにも大変便利である。
しかし、その効能はそれだけではない。『150人のオピニオン』には多様な個々のオピニオンがジャンルごとに分類されて掲載されていて同じ政策課題について様々な角度から論じている複数のオピニオンズを通読できるので、Ocean Newsletterで個別にそれらのオピニオンを読んだ時には得られないその問題を総合的に見る視点が得られる、というのが最大の効能である。
このため『150人のオピニオン』は2004年に第1巻が発行されてからこれまでにOcean Newsletter の発行号数の増加に応じて9巻発行されてきているが、海洋問題を考える際の 座右の参考書として有用であると好評である。
私もOcean Newsletterと『150人のオピニオン』の発行にはその創刊から近年に至るまでずっと関わってきたので今もそれらの紙面を毎回嬉しく眺めて愛読している。
今回発行された『人と海洋の共生を目指して 150人のオピニオン]』は第10巻で、Ocean Newsletterの第451号(2019.5.20)から第500号(2021.6.5)までに掲載されたオピニオンを分類編集して収録している。
さて、前掲の「『Ocean Newsletter』500号記念」ブログでは、Ocean Newsletterは、編集代表者が編集後記を書いて、その号に掲載のオピニオンについてその内容、注目点・魅力などを取り上げて紹介し、これが読者にとってガイドの役割を果たして海洋のさまざまな分野、立場からのオピニオンを読みやすくしていることを紹介したが、今回の『人と海洋の共生を目指して 150人のオピニオン]』でもOcean Newsletterの編集代表者が同様の役割を任っている。
本を開くと、冒頭に窪川かおるさんと坂元茂樹さんの両編集代表者のメッセージが掲載されている。
それらみると、窪川さんのメッセージ『海洋と向き合うCOVID-19後の10年』では、「始まった国連海洋科学の10年」「東日本大震災から10年」「転換期のわが国の漁業」「海洋リテラシーと海の文化」という、そして坂元さんの『危機に立つ海洋』では、「パンデミックがもたらしたもの」「海の豊かさを守ろう」「ブルーリカバリーにむけて」という、お二人がそれぞれ最近の海洋で重要と考えるキーワードを掲げて節を立て、それらの中で本書に掲載されているいくつかのオピニオンを取り上げている。
これらを読んでから「海洋政策・法制」、「安全保障」、「科学技術・観測・情報」、…等13分野に分類されて掲載されているオピニオンを読むと頭が整理されて視野が広がり考えが深まるように思う。皆さんに「編集者からのメッセージ」から読み始めることをお奨めしたい。
なお、今回私は『150人のオピニオン]』を手にとって早速良いことがあったのでそのことも記しておきたい。
届いた『150人のオピニオン]』を手に取って目次をぱらぱらとめくっていたら「環境保護・保全」の項の冒頭にある「水没するアジア巨大都市ジャカルタ」というオピニオンのタイトルが目に飛び込んできて、それに惹かれて早速そのオピニオンを読んでみた。
というのは、丁度そのその少し前にインドネシアが首都をジャカルタからカリマンタン島(=ボルネオ島)東部に移転させるというニュースをテレビでちらっと眼にして、かつて何回も訪れたことのある巨大都市ジャカルタのまちの情景を思い出すと同時に、なぜ首都をそのジャカルタからカリマンタン島の森の中に移転させるのかその理由を知りたいと思っていたところだったからである。
「水没するアジア巨大都市ジャカルタ」は、環境ジャーナリストの竹田有里さんが寄稿したオピニオンで、竹田さんは気候変動の影響によって生活を奪われてしまった人たち“環境難民”を追いかけるドキュメンタリー番組を制作していて、その取材で訪れた巨大都市ジャカルタで見たスラム街に迫る氾濫や水没する港町などを取り上げている。
そして、そのなかごろで次のように述べている。 「〔バンドン工科大学のDr. Heri Andreasは〕2025年までに北ジャカルタの75%以上が水没。2050年までに北ジャカルタの95%以上が水没すると試算している。 ジャワ島(ジャカルタを有する島)では年間6ミリ海面上昇し、年間20センチ地盤沈下する。(中略)インドネシア政府が首都をジャカルタから移転する理由には、世界最悪とも言われる交通渋滞のほか、この水没の危機という差し迫った事情もあるのだ。」
これを読んで何故インドネシアで首都移転計画が進んでいるのかその状況がわかってきてうれしかった。
『150人のオピニオン]』に掲載されているオピニオンの中には時にはこのように日ごろ私たちそれぞれが抱いている疑問に答えてくれるものがある(かもしれない)という思いがけない効能があることも付け加えておきたい。
なお、竹田さんは、そのオピニオン「水没するアジア巨大都市ジャカルタ」の最終節「メディアの挑戦」で
「気候変動の影響は遠い国の話ではない。IPCCが2018年に発表した『1.5℃特別報告書』では、あと20年ほどで1.5℃上昇に達し、東京の低地を始め、全国の沿岸地域では冠水し、今後3割近く人たちが家を失うことになる恐れがある。(中略)ジャカルタの人々の惨事は決して他人事ではない。」 とし、この問題にメディアはどう取り組むべきかを述べている。
関心のある方は、どうぞ下記をご覧ください Ocean Newsletter No.473 (2020年4月20日掲載) https://www.spf.org/opri/newsletter/473_3.html 参照
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「海洋政策ブログのページビュー、320万pvを突破」 [2021年11月26日(Fri)]
『Ocean Newsletter』500号記念 [2021年06月24日(Thu)]
海洋政策研究所発行の『Ocean Newsletter』6月5日号を手に取って、表紙に大きく赤く印刷された「500号記念」という文字を見て感慨を覚えたので、少し時間が経ってしまったが、取り上げてみたい。 https://www.spf.org/opri/newsletter/500_1.html
20世紀末に海洋ガバナンスの研究を本格的に開始した日本財団は、総合的な海洋政策の研究を推進するだけでなく、その成果を社会に発信して政策を実現していくことが重要と考えて、海洋に関する総合的な議論の場を提供する『Ocean Newsletter』(2013年7月20日の311号までは『Ship & Ocean Newsletter』)をグループのシップ・アンド・オーシャン財団(現笹川平和財団海洋政策研究所)から創刊した。今から21年前の2000年のことである。
以来、この 『Ocean Newsletter』は、海洋の重要性の認識を広く共有するため、海洋に関する総合的な議論の場を提供することを目的として、様々な分野で海洋に関心を持って取り組む方々に自らの取り組みとそれに関する意見・提言の執筆、投稿を依頼して、そのオピニオンを毎号3編ずつ掲載して毎月2回発行してきた。それをこの21年間切れ目なく続けてきたということは、考えてみれば大変なことである。
発行当初は、広い海洋の世界でどんな人がどのような問題に取り組んでいるのかも必ずしも明らかでなく、海洋に関する自らの取組みとそれに関する意見・提言を簡潔にまとめて投稿してくれる人を探して執筆を依頼すること自体が大変だった。
それを乗り越えて今日に至ることができたのは、海洋各界から有識者が集まって『Ocean Newsletter』のあり方を検討する編集委員会と、具体的に毎号掲載する原稿の執筆者の選定、執筆依頼、原稿の査読・調整等に取り組む編集代表者(2名)及び事務局からなる編集会議のお蔭である。 これらについては、本ブログの https://blog.canpan.info/terashima/archive/94 https://blog.canpan.info/terashima/archive/235 https://blog.canpan.info/terashima/archive/361 等も参照ください。
特に海洋研究に取り組むかたわら編集代表として『Ocean Newsletter』の毎号の具体的な編集作業に率先して取り組み、『Ocean Newsletter』を海洋に関心のある人々の間に浸透させた有識者の先生方の貢献が大きかった。
ここに歴代の『Ocean Newsletter』の編集代表者の方々を掲げてそのご貢献に感謝申し上げたい。 (敬称略、肩書はその当時もの)
創刊号(2000年8月20日)〜第100号(2004年10月5日) 来生 新 横浜国立大学国際社会科学研究科教授 中原裕幸 (社)海洋産業研究会常務理事
第101号(2004年10月20日号)〜第400号(2017年4月5日号) 秋道智彌 総合地球環境学研究所教授、山梨県立富士山世界遺産センター所長 山形俊男 東京大学大学院理学系研究科 研究科長・教授、(国研)海洋研究開発機構アプリケーションラボ所長
第401号(2017年4月20日)〜現在 窪川かおる 東京大学海洋アライアンス海洋教育促進研究センター特任教授、帝京大学戦略的イノベーション研究センター客員教授 坂元茂樹 同志社大学法学部教授、日本海洋政策学会会長
さて、読者が直接編集代表の声に接することができるのが『Ocean Newsletter』の編集後記である。2人の編集代表は、毎回交代で編集後記を担当し、その号の掲載オピニオンについてその内容、注目点・魅力などを取り上げ、ポイントをついて紹介している。これが読者にとってガイドの役割を果たして海洋のさまざまな分野、立場からのオピニオンを読みやすくしている。
これがなかなかの優れものであることは、『Ocean Newsletter』を手にしたらまず編集後記から読み始めるという読者が多いことからも明らかである。 実は、私も、そのひとりで、今も毎号窪川さん又は坂元さんの編集後記から読み始めるのを楽しみにしている。
この500号の窪川かおるさんの編集後記も、期待を裏切らないなかなかいい編集後記なので少し紹介すると、 冒頭に「祝500号。本誌の創刊予告号が2000年7月20日海の日に、次いで創刊号が同年8月20日に発行された。両号は上記サイトで読める。長きにわたる本誌の役割は、人類と海洋の共生を目指す海洋政策の形成に貢献し、海洋についての多様な立場と視点の議論の場を提供することである。今では、海洋政策に係る最新の話題を提供するメディアであり、資料集でもある。そして、海洋分野の拡大に伴い読者も著者も多様化している。」とこの21年間の発展・変化を簡潔に記したうえで、「節目の今号には、海洋の最前線を担う3氏から海洋の未来に向けたメッセージをいただいた。」と続けて、以下、ユネスコIOC(政府間海洋学委員会)のウラジーミル・リャビニン事務局長、山形俊男東京大学名誉教授、坂口秀笹川平和財団海洋政策研究所長のメッセージについて窪川さんの視点を入れて簡潔に紹介している。 https://www.spf.org/opri/newsletter/500_4.html
このような編集後記を読んでから3つのオピニオンに目を通すと読みやすくて頭が整理しやすい。 この機会に、あらためて、”『Ocean Newsletter』はまず編集後記から“、をお薦めしてみたい。
なお、500号に執筆した3人は、いずれも海洋の世界の著名人で私も存じ上げている方々であるが、特に、山形俊男さんには、私が海洋政策研究財団、笹川平和財団海洋政策研究所にいてこの『Ocean Newsletter』の発行人も務めていた頃に、編集代表を12年余にわたって務めていただいたので当時を思い出して懐かしい。
山形さんはエルニーニョ現象の発生機構の解明やインド洋のダイポールモード現象の発見、予測など、海洋と気象の研究において世界の指導的立場にあるかたである。お互いの専門分野は大きく異なり、普通ならなかなかお付き合いの機会がなかったはずなのに、ふとしたきっかけで私が山形さんに『Ocean Newsletter』の編集代表をお願いしたのが始まりで海洋科学と法律・政策というお互いの専門分野の違いを乗り越えて(というよりはその違いをお互いに楽しんで)交流が始まり、深まり、現在に至っている。「海の科学と政策の絆を深めていこう」という山形さんのメッセージを読み終わって感慨ひとしおである。 https://www.spf.org/opri/newsletter/500_2.html 等参照
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『国際海洋情報』、笹川平和財団の「海洋情報 FROM THE OCEANS 」に登場 [2021年06月13日(Sun)]
世界で行われている海洋・海事に関する取り組みは私たちにとってとても重要であるが、各方面で行われているこれらの取り組みの情報を適時適切に入手することはなかなか容易ではない。そんな中で海外経験の豊富な長谷部正道さんが伝えてくれる世界の海洋関係の動きは大切な情報ソースのひとつである。
長谷部さんは日本海難防止協会欧州代表などを長く務め、その間『LROニュース』を発行し、海事に関する重要な情報を発信してきたので、本ブログでもそこで得た情報を基にして国際的な動きをたびたび取り上げてきた。 「LROニュースと長谷部さん」(2018年3月3日) https://blog.canpan.info/terashima/archive/1608 等参照
その長谷部さんが、昨年末に日本海難防止協会を退職して帰国した。そして帰国してからも、すぐに世界で行われている海洋・海事の取り組みに関する情報を『国際海洋情報』としてほとんど毎日発信し続けているそのエネルギーと情報収集能力には正直驚嘆した。
長谷部さんは、現在は神戸大学海事科学研究科教授であるが、むしろ帰国してからの『国際海洋情報』の方がその発信する情報が一段とポイントを突き質量ともに充実していて心に響くようになったのではないかと感心しているところである。
そこでちょっと前に長谷部さんに、この『国際海洋情報』をもっと広く海洋に関心を持つ皆さんに読んでもらうようにしたいねと話してみたことがある。すると、長谷部さんからは今そのことも検討中ですとの返事だったので期待していた。
そしてこの6月なって、ついにそれが姿を現した。
即ち、6月に入って長谷部さんから「日本財団、笹川平和財団のご厚意・ご支援に基づき、この国際海洋情報は、笹川平和財団海洋政策研究所OPRIから配信していただくことになりました。引き続き配信を希望される方は、大変恐縮ですが、下記リンクからご登録ください」というお知らせが届いたのである。 https://ocean-mail.spf.org/form_if.cgi?id=ocean_d
私も早速笹川平和財団海洋政策研究所に読者登録を申請して登録してもらった。
新しい『国際海洋情報』は笹川平和財団海洋政策研究所がボートレースの交付金による日本財団の助成を受け、神戸大学海事科学研究科の長谷部正道研究室の協力を得て、配信するようである。
『国際海洋情報』がついに笹川平和財団の「海洋情報 FROM THE OCEANS 」でみることができるようになったのは嬉しいニュースである。どうぞ海洋に関心のある皆さん、『国際海洋情報』を覘いてみてください。 https://www.spf.org/oceans/ocean-daily/
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海洋政策ブログのページビュー、300万pvを突破 [2021年04月01日(Thu)]
この「海洋政策は今 寺島紘士ブログ」を通じて、その時々の内外の海洋に関する動きと取り組みを海洋に関心を持つ皆さんと共有することを始めたのは、海洋基本法が施行された2007年7月に遡る。
それ以来、皆さんに知ってもらいたい動きや取り組みがあるとそれを海洋政策ブログで取り上げて掲載してきた。その記事数はついに去る3月20日で2000に達した。この海洋政策ブログは、幸い海洋に関心を持つ皆さんに愛読していただいていて、毎日記事の閲覧数(ページビュー)は600〜2000位はある。
「海洋政策は今 寺島紘士ブログ」のページビューが、280万ページビューを突破したのは2020年7月20日(「本来の海の日」)だった。
その時からページビューが300万を突破するのを楽しみにしてきたが、ついに3月30日にページビューは300万pvの大台に乗った。
長年海洋ガバナンスの構築に取り組み、皆さんに海洋環境の保護・保全、海洋の持続可能な開発・利用・保全・管理に役立つ情報や取り組みを提供してきたが、皆さんがそれを活用していただいた結果がこの300万ページビュー突破である。 皆さんに感謝をこめて このことを報告したい。
私は、ブログの掲載者として、皆さんがどんな記事のページを閲覧したか毎日眺めているが、閲覧されるページは最近掲載したものだけでなく、かなり前に載せたページもよく読まれている。
ということは、まだ海洋ガバナンスの構築・普及にはこれらの記事が依然として役立っているということであり、逆に言えば、海洋ガバナンスの構築・普及のためにやることがまだまだ沢山あるということである。
このところ、長年連れ添ってきた愛妻の逝去などで海洋政策ブログの執筆があまりできていないが、これからも海洋政策ブログによる発信は続けていくので皆さんどうぞご活用ください。
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著書『海洋ガバナンス』、季刊『水路』で紹介される。 [2020年10月29日(Thu)]
先日、水路協会から送られてきた季刊『水路』195号を手に取ったら、目次の中に「海洋基本法と寺島紘士さん」とあるのが目に飛び込んできた。
急いでそのページを見ると、図書紹介として「海洋基本法と寺島紘士さん〜近著『海洋ガバナンス』のご出版に寄せて〜」と、拙著『海洋ガバナンス』が取り上げられていた。
筆者は、第十一管区海上保安本部次長(前海上保安庁海洋情報部技術・国際課長)の藤田雅之氏である。要職にある藤田さんが、お忙しい時間を割いて4ページにわたって『海洋ガバナンス』を紹介していただいているのに恐縮した。
藤田さんは、海上保安庁海洋情報部のほかに、2000年4月から2年間、運輸省運輸政策局(2001年1月から国土交通省総合政策局)海洋室(現海洋政策課)で、さらに2014年4月から2年間、内閣官房総合海洋政策本部事務局(現内閣府総合海洋政策推進事務局)で直接海洋政策に関する勤務もしており、私もよく存じ上げている。
藤田さんは、これまで培われてきた知見を基にして、本書の概要を紹介し、海洋基本法制定におけるシンクタンクの役割を考察し、さらに、本書に込められた小生の海洋基本法に対する想いや海洋基本法制定後の施策の進展に対して小生が歯がゆく感じている部分にまで言及している。
このように、藤田さんの紹介文は、本書の単なる紹介ではなく、海洋情報、海洋政策、そして海洋ガバナンスに対する藤田さんの豊かな識見と熱い思い感じられるものであり、その上、小生と海洋情報部とのかかわりにまで触れていただいているので、読んでいてジーンときた。
藤田さん、『海洋ガバナンス』の素晴らしい紹介ありがとうございました。
なお、藤田さんの紹介文は、1. はじめに、2.海洋情報部と海洋ガバナンス、3.近著『海洋ガバナンス』の概要、 4.海洋基本法制定におけるシンクタンクの役割、5.込められた思い、6.ちょっと長い「結び」、という構成である。
この図書紹介に関心のある方は、「季刊『水路』195」(税抜価格:400円)の発行先(一財)日本水路協会に連絡をとってみることをお奨めしたい。
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海洋政策ブログのページビュー、280万pvを突破 [2020年07月24日(Fri)]
今回は嬉しい報告である。
海洋に関心の深い皆さんに愛読していただいているこの「海洋政策は今 寺島紘士ブログ」のページビュー(pv)が、「本来の海の日」である7月20日についに280万pvを突破した。
振り返って見るとこの海洋政策ブログのアクセス数が、200万pvに到達したのが2018年5月5日、260万pvを越えたのが昨年の12月21日である。 その後も順調に皆さんに活用していただいてついに280万pvに達したので、感謝をこめて愛読者の皆さんに報告する。
海洋の総合的管理を目指す国連海洋法条約が発効(1994年)しても海洋国である日本の取組みが立ち遅れているのを憂慮し、海洋の諸問題への総合的・計画的取組みを提言し、それを受けて政学官産民の連携協力・協働により海洋基本法が2007年4月に制定され、7月に施行された。
そのときに海洋基本法の下でこれから海洋に関心を持つ皆さんが連携協力・協働して海洋ガバナンスに取り組んでいくのに少しでも役に立ちたいと思い、内外のその時々の海洋に関する動きと取り組みを取り上げて皆さんと共有してわが国の海洋政策の充実を目指すために、この海洋政策ブログの執筆・発信を開始したのが2007年7月27日である。
それから13年、幸いこの海洋政策ブログは、皆さんの海に対する強い関心に支えられて今日まで休まず続いてきており、今でも毎日おおよそ100~300人が訪れ、600~2000余pvのページビューがある。
ここにあらためて海洋政策ブログの愛読者の皆さんに厚く感謝申し上げたい。
この13年間に海洋政策ブログに掲載した記事数は1956にのぼる。その多くは、現在でも皆さんの関心を引くものであり、海洋政策ブログを訪れる皆さんは最近掲載した記事のページだけでなく以前に書いた記事を載せたページにも頻繁に訪れており、それがこのブログのページビューに貢献している。
例えば、アジア・太平洋の海でなにか問題が起こると「中国の排他的経済水域・大陸棚の範囲」https://blog.canpan.info/terashima/archive/440、尖閣諸島に関する記事その他を載せたページを訪れる人が多く、西之島の火山活動が報じられるとこれまでのそれに関する記事を載せたページに多く人が訪れる。
また、海洋政策ブログの掲載記事には、海洋ガバナンスに関する政策のあり方や取り組みに関するものも多いので、これまでに掲載したそれらに関する取り組みや今後取り組みを進めるべき施策の内容などに関する記事に対するページビューも結構ある。
最近では、10年前に書いた「市町村区域に海域を含める方策」のページを訪れる人がかなりいる。https://blog.canpan.info/terashima/archive/426 懸案となっている陸域と海域を一体的に沿岸域として管理する「沿岸域の総合的管理」の推進を真剣に考えている人々がいることがわかり嬉しい。
総合的な海洋政策の推進に役立つと考えて書き続けてきた海洋政策のブログが今でも必要に応じて皆さんに参考にしてもらっているのは大変嬉しいことである。
ここまで来たからには、これからは「海洋政策は今 寺島紘士ブログ」の300万pv達成を目指してさらに頑張って海洋政策ブログを執筆・発信していきますので皆さんどうぞよろしくお願いします。
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