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日本海洋政策学会、「特別研究会」開催 [2018年04月20日(Fri)]
4月16日(月)午後、日本海洋政策学会が「特別研究会」として、課題研究『わが国の海洋資源の確保と海上輸送の安定を目的とした海洋の法秩序の形成 ―法、環境、安全輸送、国際基準の視点からの統合的基盤構築―』に関する“海洋開発や長距離海上輸送の安全に不可欠なGPS/GNSSの最新動向、日本の準天頂衛星、船位保持システム(DPS)”についての講演会を開催した。

この課題研究は、平成29年10月から2年計画でスタートしたもので、研究メンバーは、ファシリテータ: 東京海洋大学の大河内美香准教授、メンバー: 阿部克則学習院大学教授、岡松暁子法政大学教授、中村秀之日本海事センター研究員、森本清二郎日本海事センター研究員である。

特別研究会は、冒頭に日本海洋政策学会の坂本茂樹学術委員長が日本海洋政策学会の活動を紹介しつつ開会挨拶を述べて始まった。

続いて、大河内美香ファシリテータが課題研究の概要を述べ、研究メンバー及び今回講演する2人の講師を紹介した。

その後、講師に招いた次の方々が、それぞれ講演を行った。

講演1:久保信明氏(東京海洋大学学術研究院海事システム工学部門准教授)
「GNSS最新動向と日本の準天頂衛星について」

講演2:檜野武憲氏(川崎重工業株式会社エネルギー・環境プラントカンパニー 舶用推進システム総括部システム技術部 部長)
「DPSの概要と実際」

講演のタイトルには、GNSS、DPSなど私にはそれまであまりなじみのない文字が並んでいて、最初ちょっと戸惑ったが、パワポを使っての講演だったので、何とかついて行くことができ、最近の先端的な状況の一端を知ることができて大変勉強になった。

ちなみに、調べてみると、
GNSSは、Global Navigation Satellite System / 全球測位衛星システム。GPS、GLONASS、Galileo、準天頂衛星(QZSS)等の衛星測位システムの総称、

DPSは、Dynamic Positioning System/GPS衛星測位等のセンシング技術によって自船位置を把握し、複数の推進機を統括制御して船体の位置・方位を制御するシステム、

とのこと。最近はアルファベットの頭文字をとった略語が多いのでそれらの勉強をするいい機会でもあった。

講演の後に質疑応答が行われたが、今回の特別研究会には政府、研究機関・大学、企業・団体などの関心が高く、それらからの参加者が、それぞれの関心事項をもとに活発に発言してなかなかいいディスカッションが行われて、期待以上の盛り上がりだった。

海洋問題に対して分野横断的・総合的な取り組みを目指す日本海洋政策学会の活動がいよいよ軌道になってきたように感じて設立当初から学会の運営にかかわってきた一人として嬉しかった。

最後に、私が日本海洋政策学会の副会長として、海洋基本法の制定を契機に日本海洋政策研究会として2008年にスタートした日本海洋政策学会が、それから10年を経て学産官民様々な関係者間の海洋に関する研究、情報共有、連携、協働の場に発展してきていることを本日の特別研究会で実感して嬉しく思っている、この学会の一層の発展に向けて皆さんの積極的な参画・協力をお願いしたい、と挨拶して、研究会を閉会した。
Posted by 寺島紘士 at 13:22
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